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青の真っ青屋敷

青の真っ青屋敷

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nippa456

nippa456

2008/06/15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
5話


その日の夜だ
希望通りの煮物を作ってくれ、そりゃあもう美味しく頂いたわけで
食後の一時を満喫して
…いなかった
この世界は夢で
しかも夏だけしか来れなくて
…けど俺はメルファに…
…どうすりゃいいんだよ…

「ご主人さま…悩んでらっしゃいますか?」
「…ん…あぁ…
鋭いな」
「当然ですよ…」
メルファは軽く目を瞑り
「ご主人さまの事ですから…」
「そりゃあありがたいな…」
こんなに親身に俺の事を考えてくれる人は他に居ないな…
「私は…
青くんがなんで悩んでいるのか…わかりますよ?」
な…いや…まさかな…
「……」
無言で、しかし目で続けて、と促す
「毎日見る変な夢について…でしょうか?」
「そ、ん…な…!」
それは悩みに対して正解では無かったが、驚くには十分だった
「…青くんは私達と本当の世界との中間の人です」
「…どういう事…だ…?」
「…私達は、わりと最近出来たんですよ…
昔の記憶とか…あるんですが、それが本物じゃないのも知っていたんです」
一呼吸おいて
「…私達は、青くんが望んだから…
青くんの理想が作った世界…なんです」
「………」
「ごめんなさい…唐突な話でしたね…」
メルファの声は涙声にかわり
「でも…でも、もうダメなんです…」
泣き始めて…
「私…これ以上青くんと居たら…
青くんとお別れ出来ません…きっと迷惑かけちゃいます…!」
「メルファ…」
「だから…」
彼女は涙を拭いて
「青くん、好きです…
でもだからこそ…さようならです…」
気付いた時には彼女はもう部屋にいなかった
…何も言えなかった
いや…強引にでも言わなくてはいけない事があったはずだ
しかしタイミングがあっても俺には何も言えなかった…
「………」
メルファに…好き…
けどさようなら…

俺の思考は堂々巡りを開始し、気がついた時には…





……朝か…
メルファ…いや、先ずは顔を洗おう…
…冷たい水が頭をクリアにしてくれた
これで少しは頭がまりそうだ…


人間ひとりで思い悩むのは悪い結果を生みやすい…
クリアになった頭はまずそう思った
「……てな…
悩むよな…?」
沢山に事情を聞かせる
「まぁそりゃあ悩む…
けど、それには解決策があるね」
「何だって!?」
「セツは元々幽霊だぞ?
何故こっちの世界に居ると思う?」
そりゃあ魂…だろうか?
そーゆうのが…
「そうか!
メルファもこっちに来れば!」
「そんなに簡単に行くかは分からないけどね
ただ、いくら一時的に出来た世界でも夢界…
と言うか、あっちの世界は実体がある
それが良くでるか悪く出るか…」
「それで!?
どうするんだ?」
「まぁ落ち着け…
確かにおいそれと行く物じゃないが、そんなに難しい事をするんじゃない
1つ目に彼女がこっちに来たい、と強く願う必要が有るな
2つ目はお前と彼女の心が繋がる事
お前が想像した世界なんだからな」
「それだけか…?」
「だから難しい事はしないと言っただろ?」
「でもそれって…」
メルファだけがこっちに…?
「それはお前が決める事だよ」
内心を汲み取ってか、そう言って来る
「…良く考える…」
そのまま夜まで考える事になった……






「……何時だっ!?」
時計を確認すると、時刻は6時30分
今なら飯を作ってるメルファに会えるハズだ

……居ない
おき紙には「すみませんです」
と書いてある
…畜生……


居なくなっても美味しいご飯はのこしてくれた
…お礼しないとな…



学校に到着
メルファは……居ないか
「あら、メルファは一緒じゃないのね?」
ネェラ…か…
「一緒じゃないといけないのか…?」
「友達心配しちゃいけないわけ?」
「………ごめん」
「…喧嘩でもした…?」
「…当たらずとも…だな…」
「……はぁ…
ちょっときなさいっ!」
無理矢理手を引かれる途中チャイムがなったが気にしない
着いたのは屋上

「…あんた、メルファのこと…」
少しためらい
「…好きでしょ?」
「…!」
「幼馴染みなめない事
…と言っても、夢だけだけどね…」
本当に皆知ってるのか…
「…好きだよ」
「話してくれる…かな?」
昨日の事を話す事にした
普段の態度から想像出来ないおとなしさで聞いてくれる
「…はぁ…あんた馬鹿ね」
「なっ!」
「気にしないで、2人で向こう行きなさい」
「…でもそれじゃあお前達は…?」
「別に死にに行くんじゃないわ
来年また会えるじゃない…」
「………」
またため息を漏らし…
「…あんた、どーしよーも無いわ…っ」
頬にキスを
「…どうして…」
「うるさい、そのぐらい汲み取りなさいっ!
とにかく直ぐにメルファを探しに行きなさい」
「……悪いな…
…学校は任せた」
「大丈夫よ
ユナちゃんは委員長よ?」
職権濫用も感謝だな…
二人で1限の終りをみて教室に
「メルファちゃんのこと、よろしくね~?」とユナに
「ありがとう、任せとけ!」
…さて、行くぞ


ネェラ曰く
「相手は女の子よ」
だそだ…意味深ではあるが…
今の俺には何となくだが、理解出来た
時間は…11時か…
一応家を確認したが、部屋に荷物はあり、海外に帰った…は無いだろう
だとしたら何処だろう…女の子…か…
…………焦るな…焦ってもいい事は無い…
だが止まっていても進まない
思い当たる所から探そう




ショッピングモールはハズレ
中のゲーセンもいなかった
近所の方もいなかった
ここまで数時間
既に陽は赤く染まって居る
…あとメルファが知っていそうな…
………家…
メルファの小さい頃住んでいた家
あそこは…空き家だ
しばらくの間空き家の家があった
確かあそこだ…
思うと同時に走る
幸い直ぐに着く距離だった
……チャイムを鳴らす
『……青くん…』
出てくれた…!
「メルファ…話がしたいんだ…」
『…はい…』
カギが周り、メルファが
…探しながら脳内で繰り返した一言を
「メルファ…!」
「は、はい」
「俺も好きだっ!」
「…ぁぅ…?
……えぇ!?」
「だからさようなら何て…
言わないでくれ」
「でも…私は…」
「それだが…俺と向こうの世界に来てくれないか?」
「…ぁ…えぇ…えと…?」
メルファに沢山から聞いた事を話す
「…なるほど…です」「…来て…くれるか?」
メルファは一瞬目を伏せ
「もちろんです!」
元気に答えてくれた
「メルファ…っ!」
「青くん…」
俺から抱き締めて
「はぅ…」
返してくれて
「あ…あの」
「何…?」
「きき…きすとか…して欲しいかなって…」
「ん…初めてで自信無いけど…」
長く感じた時間…
夢のよう…って夢か
「…ここ玄関で…恥かしい…です…」
「そ、そうだな…家帰る?」
「あ…はい…」
二人で普段の家に

メルファに軽くご飯を作って貰い、空腹も満され時間は8時前
「青くん…今日一日探してくれたんですか…?」
「あぁ…まぁね」
「心配かけて…ごめんなさい」
「ん…罰としてこれからは俺の事『ご主人さま』と呼ぶ事」
「あ…はい!」
案外嬉しそうだな…

それから二人はお互い色々な事を話し合った
昨日何を考えて居たか
今までの事
これからの事…

「そろそろ…寝るか?」
「ご主人さま…」
「ん?」
「あの…今日は…離れたくない…です…」
「そ、それはどういう…?」
「一緒に…寝て…ください…!」
「あ…いやえと…当然いいよ…?」
これは…いいのだろうか…?
「はい…ありがとうございます…」

二人で部屋に
…凄いプレッシャーである
俺…自分を維持出来るだろうか…?
「ご主人さま…
いえ、青くん…私を」一呼吸間を取り
「私を…貰って下さい…
心も…体も…一つにしたい…です…」
真っ赤になっているメルファが目の前に…
そんな彼女が愛しくて…
キスをした













「ねぇご主人さま…」
「どうした?」
「私達の心…繋がりましたよね?」
不安そうに聞いて来る
「当然だろ?」
「そうですね…そうです!」
「そうだよ!」
「ご主人さま…」
「ん…」
軽く口付けを
「おやすみなさい…ご主人さま…」
「おやすみ、メルファ…」
腕に抱き付いているメルファを見てから、俺も寝る事にした
明日は…一緒だ…!






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Last updated  2008/06/15 11:50:42 PM
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