カテゴリ:家庭ばなし
先日の日記で、読書をほとんどしていないという恥ずかしい告白をしたばかりだが、一応母として、ほぼ毎晩たのじに読み聞かせをしてやっているので、この時間を読書時間に算入すれば、ほぼ倍になる。しかも今が旬の音読。文部科学省大喜び。
布団に入ってからたのじが眠くなるまで読むのだが、0歳時代からとにかく寝ない子たのじ、30分ではきかないのである。 2週に1回くらい図書館に行って上限いっぱい本を借りてくるのだが、たのじに選ばせると 虫・いきもの系図鑑 3 対象年齢がたのじより著しく低いと思われる絵本 2 かいけつゾロリシリーズ 1 というようなラインナップとなり、すぐに読んでやるものがなくなる(「ずかん、よんで」と言われても・・・)。あとたのじは『幽霊レストラン』シリーズなどの怪談ものが好きなのだが、読むと日中でも一人でトイレに行けなくなってうざいので当面禁止した。 で、ゾロリも読みつくした今、読んでやってるのがこれ。『風の又三郎』 たのじの本棚でなく私が子供の頃から所有しているやつだが(この画像のではなく、新学社文庫『ポラーノの広場』収録のです。これまだ売ってるのか?)宮沢賢治は5歳児でもいけるのでは?と思い、前に『やまなし』『よだかの星』『セロひきのゴーシュ』を読んでやったらわりとウケたので、宮沢作品の中で私が一番好きな又三郎にチャレンジしてみた。 結果。 しまった、長すぎた・・・2晩かけて前後編でいこうと思ったら2晩目の終盤でやっと「ガラスのマント」登場。ダメだ、終わらない・・・。たのじは「もっとつづき~!」とせがむのだが、もうダメ、お母さん眠いよ・・・ それと失敗だったのが、「又三郎」の魅力である東北弁が、音読にはキツイ。たのじに「イシシとノシシしゃべりだ!(注:ゾロリのキャラクターです。ズーズー弁でしゃべるイノシシ)」といわれつつけっこう楽しんで読んだけど、東北出身でないんでウソ方言で興ざめよねー。それにたのじには意味がわからず翻訳も必要だった。 でも、たのじにはホントに面白いみたい。挿絵もほとんどなく、たいした事件が起こるでもない、にもかかわらず。 なんか、夏の終わりの鮮やかな木の緑とか、自然の中で無心に遊ぶ子供たちの歓声とかが、本当に見える、聞こえる感じがするんだよなー。私が初めて読んだとき(中学生か高校生か、けっこう年いってから読んだが)は、ガラスのマントのシーン『又三郎の肩には栗の木の影が青く落ちています。又三郎の影は、また青く草に落ちています。そして風がどんどんどんどん吹いてくるのです』というくだりが、涙がでるほど好きだった。 たのじにはどれくらいわかったかな。1晩めの次の日、風が少し吹いたら「又三郎がくるんだよ!」なんて言っていた。ブンガクテキ? そういえば、NHK教育「にほんごであそぼ」で 『どっどど どどうど どどうど どどう・・・』 をやっていたので、たのじはそのフレーズだけは知っていた。初めて出所を知って嬉しかったようである。 ところで「にほんごであそぼ」はいい番組だと思うけど、幼児がいきなり よごれちまったかなしみに なんてつぶやくようになるのって、どうよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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