Dルームレビュー3気がつくと、奴の顔が見えた。奴は俺を見下ろしている・・ということは椅子に縛られているのか。「気がついたかい?」 おそらく俺は閉じ込められているのだろう。部屋のいたるところから血の臭いがする。 「うるさい。俺をここから出せクソピエロが」 「おやおや、これを見てもそういうかね」 「・・・・」 「君はこういう結果を望まないはずだ」 奴は俺の周りをぐるりと回る。手を縛っている錠に奴は気づいていない。もうすぐ外れそうなのだ。手が拳銃に触れた。 「ここから出るための唯一の方法がある」 「とっとと言え、このファッキンクソピーシアドッグ野郎が」 「エムジェイをプレイするんだ」 思わず言葉を失った・・・あのクソゲーをプレイするなんて・・・絶対にいやだ! 「ふざけるな!そんなクソゲーなんて永遠にやるか!」 「やるしかないんだよ、大佐」 「黙れ!このカスクソファック野郎!下痢と小便にまみれたクソの山が!・・・殺すのか?殺してみろよ?死ぬのはお前だ」 その瞬間後ろで縛られていたように見せかけられていた、銃を持った手を奴の前にかざし、対ドナルド用ツンデレ弾を発射した。 「ドナルドッ!部室探しといてって言ったじゃない!もう本当なら死刑なんだからね!・・・でもドナルドなりにがんばったんだったら、べ、別にいいよ・・(ポッ」 「こらドナルド!あんたは私だけを見てればいいの!バカ犬っ!」 「ドナルドうるさいうるさいうるさい」 「ドナルド、この本買ってきて!ドナルド、車椅子押していって!ドナルド、砲台山に連れて行って!・・・ねぇ、ドナルド(そっと唇が近づいて・・」 俺は出口のありそうな方向へと飛び出した。案の定そこは出口で、開けたとたん、外のきれいな空気が肺に流れ込む。 「こんなところに閉じ込められてたのか・・・」 それにしてもツンデレ4連発は聞いたようだ。まさかあの弾を実際に使うことになるとは。 対Nキャノン用のものだったがルイズ以外を混ぜることによってドナルドにも効果があることがわかった。興味深い。 数週間後、俺は自宅でスポーツ新聞を開いた。 これで戦いの第1弾は終わったわけだ。だが奴はまた必ず現れる。 これは序章に過ぎない。 ジャンル別一覧
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