カテゴリ:太極拳
昨日は、潮州会館で、恒例の太極拳の大会があり、友達が出場するので応援に行って来た。
去年は、表演で出場し、今年は、42式と42式剣で出ようと思っていたはずなのに、1年の間で、かわったもんだねー。 久しぶりに太極拳を見て、つくづくと、、、太極拳って人の性格というかなんというか、人間そのものが現れる恐ろしいもんだなー、と実感。 単純に目線、顔の向き、肩、手、足腰、動きのひとつひとつの個人のクセっていうのが、その人の性格をあらわしているし、技術的な部分で、太極拳にどう取り組んできたかという練習量とか経験の長さとかが見えてくるし、、、あとは、気というよりオーラみたいなので、なんか、伝わってきてしまうんだよねー。 無心になってたとしても、、、体の動きの癖は、なかなか消せるものではない、無のような動きってないだろうし、仮にそういうものがあったとしたら、そこまで到達したということが、その人の努力や才能をあらわしているわけだから、やっぱり、その人となりを証明することになるわけで・・・。 私なんて、自分の甘さ、未熟さ、そのうえ、褒めて欲しいと思うあさましさ、こんだけ練習したんだから上手でしょ、っていうようなおごりや、そのくせ、下手って言われたらどうしようっていう小ささ、卑屈さ、自信のなさ、なんか、とにかく自分のいやらしさが出ていたんじゃないかと思うと、ぞっとする。 人となりが現れるものだから、、、だから、技術的にすごく上手な人、たぶん、すごい練習もしたんだろうなーって人の打でも、どうしても好きになれない打があるんだなー。 それこそイヤミな感じがしたり、悲壮感が伝わってて、見てて哀しくなる人っているんだよねー。 その人的にいい気が出てたとしても、気と性格は、違うというか・・・。 そうだね、「欲」みたいなもんかな。 いや、欲もいい欲と悪い欲があるので、欲そのものを否定はしないけど。 逆に身体能力的な技術が惜しいなーって人でも、芯の強さ、穏やかさ、謙虚さ、人間的な深みが見える打とういのがあって、見てて気持ちがよくって、惹かれるものね。 人に見せるという意味では、老師になると、見せる機会は多いのだろうけど、さすがに「見て見てー!」ってことはないだろうけど、「上手だろ」って強要するような人は、たまにいるよね。 同じような修練を積んだだろう人たちでも、惹かれるのと惹かれないのがあるわけで、太極拳そのものの技術というより、人間性、老師としての魅力というのか、なんか、違いがあるんだよねー。 応援に行った友達2人、、、いや、一緒に習ってた他の人も、太極拳を始めてすぐに才能の違いみたいなものを思い知らされて、だから、私は、身体能力を高めることでなんとかしようと思ったのだけれど、練習すればするほどその違いがはっきりしてきて、自分に限界を感じていたんだよね。 たぶん、私は欲が強すぎて、他の人たちっていうのは、無心に太極拳を楽しめてて、そこに大きな違いがあるんだろうなー。 でも、たとえば姐金みたいに、彼女は、社交ダンスでタイのチャンピオンになるくらい華やかな人で、太極拳も自分は、ヒロインになってる気分でやってるらしくって、楊式はロマンチックよね、なんて言ってしまうくらいで、「私を見て見てー!」度は、すごく高いと思うけど、彼女の太極拳は、なんか好きなんだよね。 彼女の性格にイヤミがないから、そこまでいくと気持ちがいいのか、「見て見てー!」って言いながら太極拳を楽しんでいるのがわかるからか、それとも単純に相性の問題なのか、、、? 彼女のを見て嫌う人もいるから、やっぱ相性かしら・・・? 相性云々いえるってこと自体、それこそ太極拳は、人となりが出るってことの証明だよね。 昨日、人のを見てたら、、、特に42式剣なんて、あんなに楽しかったのにー! って思うと、またやりたいなあって気持ちがムクムク、自分のペースでちょっとずつ続けていけばいいじゃん、、、とも思うのだけど、じゃあ、練習始めようかなって思ったとたん、何をめざすんだろうかと考えて、すぐにじゃあ、大会に出て、大会に出るからにはメダル、、、っていうのが頭をかすめてしまう私は、やっぱり純粋に太極拳に向かえないってことなんだよねー。 それでまた、その浅ましさを暴露するような太極拳をしてしまうのかい? ってことで、やっぱり太極拳は、自分を許せるようになるまではやめておこうって思ったのであった。 太極拳を極めようとしたらどうなるのか? ってことをたまに論じるのだけれど、性格がよくなるわけではなさそうなんだよね・・・。 すべてが太極拳に現れることを思えば、すでに極めたなと思えるような素晴らしい人って、そもそも性格がよかったんじゃないか? それを才能というのか? なんて考えてしまった。。。 だから、太極拳が上手になりたい人は、性格を直すのが先だったりするんじゃないかって気もしてきたよ・・・。 それに気がついて、性格を直しながら太極拳に取り組めればいいんだろうけどねー。 ああ、なんか感じたことをまとめようと思ったけど、うまく整理できないなぁ・・・。 それにしても、、、全然違う話だけど、タイの太極拳の大会って、中国語で運営されるんだよね、なんか、すごいことだと思わない? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[太極拳] カテゴリの最新記事
|
|