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カテゴリ:目・眼瞼痙攣・耳・のど
本当は怖い家庭の医学(診察日:12月4日 )より
のどの症状から…病を早期発見スペシャル 『本当は怖い喉の痛み<1>~悪魔の悪戯~』 S・Kさん(男性)/41歳 会社員 大手百貨店で働くS・Kさんは、特設お歳暮売り場の責任者。 徹夜した翌日も残業し、ようやく終電に乗れたものの、 目の前に激しく咳き込む乗客がいました。 ここで風邪をひいたらまずいな、と思ったS・Kさんでしたが、 その後、案の定、喉にイガイガした違和感を覚え、翌日になると、 つばを飲み込むと喉にかなりの痛みを感じるように。 しかしのどの違和感はただの風邪ではありませんでした。 ちょっとした悪魔のいたずらが最悪のことに!しかもたった1週間で! 病院で風邪と診断され、処方された薬を飲んでいたところ、 体調はよくなりましたが、その後も様々な異変が続きました。 (1)喉の違和感 (2)つばを飲むと喉が痛む (3)声がこもる (4)息苦しい (5)呼吸困難 診断 ⇒ 急性喉頭蓋炎 <なぜ、喉の痛みから急性喉頭蓋炎に?> 「急性喉頭蓋炎」とは、ものを飲み込む時に気道をふさぐ役割をする 喉頭蓋に風邪の菌が感染、急激に腫れることで呼吸困難に陥る病。 最悪の場合、発症から数時間で窒息死してしまうこともある恐ろしい病です。 年間患者数およそ1万4千人。 これからの季節、特に気を付けなければならない病です。 では、なぜ、S・Kさんはこの病になってしまったのでしょうか? その発端は、そう、あの電車の中。 前の人の風邪の菌が飛沫となって、S・Kさんの口の中へ。 通常であれば、この菌は喉の入り口付近でとどまり、 いわゆる風邪となりますが、S・Kさんの場合、運悪く、 その奥の喉頭蓋にまで菌が進入してしまいました。 それでも、通常の免疫力があれば抑え込むことができます。 しかし彼は残業、残業の毎日。 疲れで免疫力が落ちていたため、菌を抑え込めなくなっていたのです。 喉頭蓋は、突き出し独立した器官。 菌がここだけで局所的に増殖するため、他の粘膜よりも治りにくいのです。 S・Kさんの場合も処方された薬で病状は幾分治まったものの、 完全には治りきっていなかったのです。 ここで医師の言う通り、再度病院へ行っていれば、 さらなる検査で本当の病が発見されたかも知れません。 ところが彼は、症状がやわらいだことで病院に行こうとはしませんでした。 その結果、生き延びていた菌が猛烈な勢いで増殖。 そして、声がこもるようになってしまったのです。 これが、急性喉頭蓋炎の最大の特徴。 この病になると、喉頭蓋が腫れて空気の通り道が狭くなるため、 風邪のような鼻声や声のかすれではなく、声質がこもってしまうのです。 そんな状態にもかかわらず、病を放置してしまったS・Kさん。 喉頭蓋は急速に腫れ、完全に気道をふさぐまでに。 そして、発症からわずか1週間で命を落とすことになってしまったのです。 S・Kさんの場合は、電車の中での飛沫感染が発端でしたが、 免疫力が落ちていると、体内に常在する菌でも 急性喉頭蓋炎は発症すると言われます。ただの風邪とあなどるなかれ。 声がこもるなどの症状が出たら、 内科だけでなく耳鼻咽喉科を受診することが大切なのです。 あなたは最近 のどがイガイガしていませんか? 声がこもっていると言われていませんか? そして何より 風邪だと思い込んで そのままにしていませんか? ホラーチェックはのどの細菌検査 のどの奥から綿棒で細菌を採取し寒天培地で4日間培養。 培養した細菌の中に重大な病を引き起こす 病原菌が生息しているかどうか検査した。 危険な病原菌が見つかった人はスタジオ患者に4人いた。 スザンヌさん「黄色ブドウ球菌」「パラインフルエンザ菌」 「黄色ブドウ球菌」通常は皮膚にいる菌で急性喉頭蓋炎を引き起こす菌。 手を洗わずに物を食べたとき菌が口に入ったと考えられる。 カンニング竹山さん「黄色ブドウ球菌」「ナイセリア菌」 「ナイセリア菌」通常は口の中にいる常在菌。 免疫力が弱った時 喉頭蓋に付くと急性喉頭蓋炎を起こすことがある。 免疫力が正常であれば菌は退治される。 モト冬樹さん 「パラインフルエンザ菌」「ナイセリア菌」「エンテロバクター菌」 「エンテロバクター菌」通常は腸の中にいる菌。 トイレで手を洗わないと口の中に入ることがある。 ガダルカナタナさん 「ナイセリア菌」「アシネトバクター菌」 「ストレトコッカス菌」「インフルエンザ菌」 急性喉頭蓋炎を起こす大半はインフルエンザ菌が原因。 インフルエンザウィルスとは全くの別物。 「ストレトコッカス菌」は幼少時からのどに取り付いている菌で 免疫力が落ちたときにのどに炎症を起こす。 「インフルエンザ菌」は人ごみや雑踏で飛まつ感染したと考えられる。 ばい菌を持っていても必ずしも悪さをするわけではない。 免疫力を落とさないようによく食べてよく寝る ゆっくり休むことが大切。 いつ菌に感染するかわからないので免疫力を落とさない努力が大切。 硬いものをよくかまないで飲み込むと 喉頭蓋が傷つき菌が付きやすくなるのでよくかんで食べることも大切。 うがいは効果がある? 菌の数を減らすので有効。 症状が特にない場合は水で十分。 うがいで飲み込んでも胃液でほとんど死滅するので問題ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.10 20:45:17
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