こちらハピふる！婦人科「さかさまつげ」

ハピふる！(2008/6/11放送）より こちらハピふる！婦人科 ＝２０代女性のお悩み＝ さかさまつげがあって困っています。 前に眼科で抜いてもらったんですが 今度は下まぶたもさかさまつげになってしまいました。 眼球に当たってとても痛く 左目だけ腫れぼったくなって困っています。 どうすればいいのでしょうか？ 埼玉医科大学病院眼科・村山先生と生電話 さかさまつげはどういった症状なのか？ さかさまつげというのは瞼の位置のバランスが原因のことが多くある。 生まれつき瞼が内側に反っていてまつげが眼球にあたっている人がいる。 そのような人を　専門的には 瞼が内側に反っていることから「眼瞼内反症」という。 下瞼になっていることが多く まつ毛が眼球に当たって傷つき痛みなどの原因となる。 注意しなければいけないのは… 細くてやわらかいまつげといっても 眼球の表面はとても敏感なので傷つきやすい。 黒目の部分にある透明な膜「角膜」が傷つく。 まつ毛の接触が続くと　炎症が悪化して 視力の低下や角膜炎を引き起こす。 ・目がゴロゴロする　 ・目が充血する ・目やにが出る　 このような場合は眼科を受診する 特に目やにがでる場合は重症のこともある。 今回の女性は腫れぼったいということなので 炎症を起こしている可能性があり診察を受けたほうがよい。 さかさまつげの改善方法は？ 最初は角膜を保護する目的で　 ヒアルロン酸入りの目薬や炎症を押さえる目薬で経過を見る。 症状が改善するに越したことはないが もともと瞼が内側に向いていることが原因なので 成人の場合は手術でしか治せない場合が多い。 手術は　瞼を外側に引っ張り正常な位置に戻す手術を行う。 保険で受診でき　成人であれば日帰りで手術ができる。 角膜の障害の程度などから総合的に判断して処置方法を決める。 手術による傷をとても気にされる場合は 形成外科と連携して行うこともある。 ちなみに…さかさまつげは うるうるお目目のシーズーなどのワンちゃんにもあるそうだ。 ■楽天「目薬　ヒアルロン酸」で検索 　■楽天「ロート養潤水」で検索