2010/04/29(木)20:30
がっちりアカデミー■経済アナリスト森永卓郎先生の病院ソントク論
がっちりアカデミーより
経済アナリスト森永卓郎先生の病院ソントク論
薬は大病院の前の薬局でもらうと
毎回50円ずつ トク!
同じく薬でも薬局ごとに値段が違う!?
あなたの知らない驚きの薬の値段の仕組みが!
検証!
今回は特別にお願いして 2つの薬局で
全く同じ処方箋でかぜ薬を注文した。
東京都北区商店街の薬局
調剤⇒薬の説明⇒お会計
うがい薬と飲み薬のかぜ薬4日分
540円
東京都千代田区の大病院の近くの薬局
調剤⇒薬の説明⇒お会計
うがい薬と飲み薬のかぜ薬4日分
490円
確かに50円トク!
処方された薬は全く同じ。
50円違うのは一体なぜ?
驚きのからくりがあった。
ヒントは明細にある調剤基本料。
大病院の場合は24点。1点10円なので240円。
商店街の薬局の場合は40点。400円。
差額は160円。
我々の負担は3割なので厳密に言うと48円だが負担は50円。
50円の違いは調剤基本料にある!
調剤基本料が安くなる条件が2つある。
調剤基本料24点の薬局の条件って?
ひと月の処方箋受付が4000件越
特定の病院のお客さんが7割
結果⇒大病院の前に多い。
町のなかの薬局が50円高いのは?
商店街の薬局は1000種類くらい薬を備蓄している。
今 1万5千品目が保険が利く。
そのうちの1千品目も備蓄しているわけだから
いろんなところからいろんな患者さんが来る。
手間隙かかるだろうということで
町の薬局の薬剤師の技術料は40点。
小さな薬局でも大病院と同じく備蓄が必要。
⇒負担を軽くするための政策
町のほうの薬剤師さんの調剤料が高いから優遇しているようだけれど
高いから患者さんが来なくなって逆にソンにならないの?
でも みなさん知らないでしょ?(苦笑
40点薬局とか24点薬局とか…
知らないほうがいいわけですよ。ってー
スーパーマーケットとコンビニの差だと思えばいい。
スーパーのほうが割引しているけれど毎回毎回は行かない。
町の薬局はコンビニ。
大病院の前の薬局はスーパー。
どうぢても時間掛けても割引が欲しい人は
大病院の前の門前薬局に行けばいいし
風邪でちょっと薬をもらってパッと帰りたいという人は町の薬局。
確かに大病院の前の薬局で薬を買えば50円安い。
でもわざわざ行くよりは家の近くの薬局のほうが便利。
どっちを選ぶかは自分次第。
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薬をもらうときに一緒についてくる薬の説明書
この小さな紙にもあまり知られていない意外な損得が!
薬の説明書を毎回もらうと90円損する。
薬局に支払っている服用履歴管理手数料が90円
2回目以降同じお薬をもらう場合は
「薬の説明不要です」と言うと90円を払わなくてすむ。
薬局の立場で言うと…
副作用などをチェックする加算。
他の病院でもらった薬を飲んでいる場合もあるし
市販薬を飲んでいる場合もある
その意味でチェックするため90円の加算がある。
安全に薬を服用するため
指導を断ることができない場合がある。
担当の薬剤師さんとよくご相談ください。