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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

2006年12月05日
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11/30リリースですが、おととい注文して今日届いたので、早速レビューです。毎度の口上ですが、ネタバレには十分注意していますが、ネタバレに神経質な方はこれ以降読まないでください。

ドキュメンタリータッチで9.11の朝から93便の顛末が語られていきます。連続して発生するハイジャックに連邦航空局(FAA)、北米防空司令部(NORAD)らの関係機関が右往左往する様子が描かれ、まさしくサプライズアタック*だったことがわかります。極力、事実に沿った(その再現は非常に困難だったと思いますが)映像を目指したようで、エンターテイメント性は低いかもしれません。がクライマックスに向けての緊迫感は超大作のそれに負けない迫力がありました。極限状態に置かれた人たちの恐怖と悲しみ、生き残ろうとする本能の戦い、人間の赤裸々な姿が描かれていました。

特典映像には実際に家族を失った家族を紹介しています。この作品に出演するに当たって遺族に承諾を得ることを絶対条件にしており、演じる俳優がそれぞれの家族を訪ねます。遺族は俳優をまるでその人のように迎えます。おおむねみな元気な姿を見せてくれます。それがまた涙を誘います。

ハイジャックするアラブの過激派が当然悪役ですが、この映画を見ている限りでは、彼らを心底憎む気持ちにはなりません。近親者を失った人からみれば、許されざる暴言かもしませんが、所詮彼らも末端の兵士であり、ある意味被害者とも思えます。人質となった乗客が、神の名を唱えて助けを求めるシーンがあり、そして心理的に追いつめられた犯人がアラーの名(?)を唱えるシーンが代わる代わる流れます。被害者と加害者で有りながら、両者の顔は同じように見えます。そして元は同じ神でありながら、両者の神をとてもかけ離れた存在に感じます(キリスト教もイスラム教もエルサレムを聖地としており、イスラム教ではキリストをモハメット以前の預言者としています)。

見終わった感想は、喪失感、むなしさです。争いは決して何も生み出さない、失うことばかりだと感じます。

以前仕事で日本企業に勤めるエジプト人とつきあいがあったのですが、彼は一部のキ○ガイ(彼は日本語に非常に堪能で、差別語等も十分意識していますが、あえてこの言葉を使っていました)のせいでアラブ系の人間は大変迷惑している。と嘆いてました。コーランを信じるアラブ人他の人間は決して好戦的な人間ではない、ジハードの意味が曲解されていると。事件直後はアラブ人だと言うだけで犯罪者扱いをされていたようですが、その反省がこの映画では十分意識されているように感じました。

ちなみにこのDVDの売り上げの一部がフライト93 ナショナル メモリアル建設費に寄付されるというシールが貼られています。

ユナイテッド93 DVD

*事件発生当時、カミカゼアタックと形容するマスコミ(米国)がありました(すぐに聞かれなくなりましたが)。しかし太平洋戦争中の特別攻撃隊が(どんなにばかげた作戦であったとしても)作戦行動であったのに対して、この事件はハイジャックと自爆テロという犯罪行為です。そして日本人の感情として同列に扱われるのは、国や家族を守るために散っていった父や祖父が汚されることであり、決して許せないことです。






最終更新日  2007年04月18日 07時00分12秒
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