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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

2007年02月27日
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テーマ:好きなCM(450)
このCMを観るたびに暗澹たる気持ちになる。

子供のことをもっとお父さんに知って欲しいという趣旨はよく分かる。しかしである…。

日本人の自殺の主流は50代男性だそうである。次に多いのも40代男性。日本のようなOECD加盟国(先進国)で、50代の自殺が多いというのは比較的珍しいらしい。そして遺書が確認できる40、50代の自殺理由の半数(以上)は経済問題による(世界最高水準の自殺率の構造を探る PDF p4 2.50代を悩ます経済問題より)。

40、50代の男性とはまさしくこのCMでやり玉に挙がっているお父さんたちである。また高度経済成長時代に生まれ、向上を人生の目標とするようなまじめな世代でもある。

経済問題とは家族を養うということと言い換えてもいいと思う。その中には会社をつぶした社長もいれば、普通のサラリーマンなど様々な人が含まれると思うが、家族を養うに足る収入を得られないという点では共通してるだろう。

自殺とは何らかの問題からの逃避であり、社会通念として許されることではないが、少なくとも彼らは自殺で経済問題の決着をつけている。自殺でも保険金は下りるため、彼らはそれを家族に託して自殺していく。

ちなみにこの40、50代の自殺率は人口10万に対して40人程度ということである(そのうち経済問題は半数なので20人強)。自殺を実行しなくても考えた人はその数倍になるだろうし、自殺を考えなくとも経済的に追いつめられた人はさらに多いのは間違いない。

もちろん悩みは人それぞれで、このように経済問題に限定するのが極論であることは分かっている。また自殺する人は数値からすれば例外とも言え、ほとんどの人はうまくやっているのだろう。それでもお父さん方をさらに追いつめるようなこのCMが許せない。

私は40代で子供の1人や2人いてもいい年だが、独身で子供もいない。子供のいるお父さんの苦労は想像の域を出ないが、子供を一人前にするために奮闘するお父さんの姿に頭の下がる想いである。

乳母日傘で大切に育てられた現代の子供を、さらに甘やかす必要があるのか。すねをかじられるどころか、世のお父さん方は時には命をも捧げて子供や家族を養っている。

若いうちの苦労は買ってでもしろが持論であり、それがその人の人生にプラスになると信じている。親が子供を知らないなら、子供がその努力をすべきである。

やりやすい方に流れるのはありがちなことで、子供に努力しろと言ってもわがままな子供は聞かないだろうし、それならまじめなお父さん世代にこのようなCMを訴求する方が効果があると考えるのは簡単に想像できる。

こんな安易な考えで、お父さん世代を追いつめようとするこのCMを作った人間が許せないのである。

公共広告機構 逆授業参観

世界最高水準の自殺率の構造を探る

厚生労働省 自殺死亡統計の概況 人口動態統計特殊報告






最終更新日  2007年05月27日 05時09分13秒
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