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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

2018年12月16日
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カテゴリ:ドラマ
ネットを利用するすべての人に見てもらいたい素晴らしいドラマだったと思います。

<前振り>
炎上での悪評に疲弊した主婦が個人弁護士事務所の渡会美帆(真木よう子)を、瀕死の状態(?)で訪ねる。

主婦(仲里依紗)がツイッター(アカウント名:マザー・テレ美)に書き込みしていた不平不満に呼応するように、なんからの不幸な”偶然の事故”が連続して起こったことが、「神の天罰」と話題になってフォロワー数が増加していた。

そして住宅展示場のモデルハウスでぞんざいな扱いを受けたことを書いた直後に、モデルハウスはリアルに”炎上”した。これによってフォロワー数が激増した。これも「天罰」と主婦を応援するフォロワーがいた反面、タイミングの良さを疑って主婦の放火による自作自演という書き込みが圧倒的となり、マザー・テレ美のツイッターは炎上する。

モデルハウスを運営する不動産会社社長は、対応の悪いブラック企業としての悪評を払拭するために炎上騒ぎに便乗して、主婦に3000万円の損害賠償請求訴訟を起こす。不動産会社社長が依頼したのは、かつて美帆が所属していた大手弁護士事務所の同僚であり、美帆にクレーマー処理の失敗をなすりつけた北坂(小澤征悦)だった。

美帆はその北坂の裏切りによって、ネットで”炎上弁護士”の汚名を着せられた有名人だった。
<前振り終わり>


最初はよくあるネットの炎上をテーマとしたドラマかと思いました。炎上により仲里依紗と真木よう子が追い詰められていく様子がありがちな展開だと思いました。大会社(大手弁護士事務所)VS個人弁護士という構図も「判官びいき」な感じでしたし(苦笑)。

関連情報
フェイクニュース | NHK 土曜ドラマ - NHKオンライン 10月に放送された北川景子主演ドラマ(前後編)です。こちらはネットでのデマニュースを扱ったドラマですが、ネットでの炎上により北川景子や光石研が追い詰められていくベクトルは同じだと思います。

”マザー・テレ美”事件?の真相を追って真木よう子につきまとう岩田剛典のユーチューバー?は、ネットの”素人ハイエナもどきマスコミ”という感じで、嫌な人物という演出をされていました。最後は名誉挽回するような一面を魅せるのですが、詳細は再放送かオンデマンドで御覧ください。


このドラマが新しいなと思ったのは、ネットだってリアルだと正面切ってぶち上げたところです。

「ネットはバーチャルな世界だから」とは、かつてITをまともに理解してないバカマスコミが無定見に広めたことですが、そのせいでいろんな弊害が起きています。

ネットの世界では「悪いやつは懲らしめろ」とお祭り騒ぎして、自分が正義の味方と勘違いして傍若無人に振る舞う連中が犯罪行為を手に染めています。実際に刑法犯として警察に検挙された人間は少なくありません。刑法の適用を受けなくても、損害賠償の対象となる名誉毀損などの犯罪に該当する書き込みをする勘違いした不届きモノは大量に存在します。

テレ朝ドラマ『リーガルV』でも、そんな悪質な書き込みをした連中一人ひとりに損害賠償請求をしたことで「行列のできる法律事務所」になっていました(笑)。ネチケットは昔から言われていますが、個人名を平気で晒すような行為はネチケット以前の犯罪であり、現在ネットでの名誉毀損などの犯罪行為は、徹底的に排除すべきという風潮になっています

マスコミが犯罪関連ニュースで被疑者を実名報道することが元凶(マスコミの実名報道は立派な名誉毀損罪です)なのですが*、そのせいで「罪を犯した人間の情報を公知にさらしていい」と勘違いしている素人マスコミ気取りの悪質なネットゴロツキが大量に存在します。

* 詳細はマスコミ批判(見た目にダマされない)カテゴリを御覧ください。

名誉毀損という刑法犯罪はたとえ公知した内容が事実であっても適用されます。犯罪を起こした(あるいは疑われた)人間の実名を公知すれば名誉毀損罪が成立します。
名誉毀損 ウィキペディア 「他人の名誉を傷つける行為。損害賠償責任等を根拠づける不法行為となったり、犯罪として刑事罰の対象となったりする。」
名誉毀損罪 ウィキペディア 「毀損された名誉が死者のものである場合には、その事実が客観的に虚偽のものでなければ処罰されない(刑法230条2項)」とあるので、生きている人なら「客観的に虚偽」か「客観的に真実」か、どちらだろうが名誉毀損罪は成立するということです

岩田剛典のユーチューブ(?、ニコ生ぽかったですが)生放送にマザー・テレ美が出演した際に、美帆が逆ギレしたようにネットゴロたちに「損害賠償請求する」と突き付けたのは、ある作戦もあって感情的に見えましたが、弁護士の対応として当然のことでした。


で、ストーリーはいよいよクライマックスとなり、常にマザー・テレ美に寄り添う書き込みをしていた片桐はいり(アカウント名:プア女)が登場します。放火犯を疑う美帆に詰め寄られて「出頭します」とあっさり放火を認めます。

あまりに簡単に認めたことに肩透かしを食らってあっけにとられました。画面の向こうではマザー・テレ美の仲里依紗が、信じられないのかあるいは裏切られたと思ったのか複雑な表情を見せます。

しかし美帆は主役だけあって片桐はいりのウソを見抜きます。ウソの理由は「そうすれば、マザー・テレ美の疑いは晴れて、炎上は収まるから」でした。

他人のために放火という重大犯罪の身代わりになるなんて普通なら思わないことであり、今度は法律の専門家である美帆が「信じられない」という表情をする番でした。

片桐はいり演じる寂しい独身OLは、「ネットだってリアルだから」と訴えます。「マザー・テレ美とやり取りしたことで勇気づけられたし、楽しかったから」と。

顔も知らないネットでの付き合いであっても、そこまで相手を思いやれるプア女に私は半泣きでした。片桐はいりのような珍獣顔?の女優だからこそのナイスキャスティングでした。美人の仲里依紗がイジメられるのは「かわいそう」という感情を喚起されます(ちょっとイジが悪そうな感じがするのも炎上される対象として合ってましたし、苦笑)が、寂しい独身OL役は片桐はいりがピッタリでした。


「ネットはバーチャルだから本当の人生から切り離していい」なんて誰が決めたんでしょうか。個人的なことで恐縮ですが、失業してリアルな人間関係がほぼ消失した私は、このブログで他の人とつながっている思えることが、生きる支えになっています(大げさですが、汗笑)。

『ロマンチック中年男の独り言』というタイトルで、楽天ブログ以外の方からのコメントは拒絶していますが、たまにコメントを頂くととても嬉しいです。(楽天ブログはいろいろと問題のあるブログなので素直に喜べませんが)アクセス数が増えるとやっぱり嬉しいですし、アクセス数が減ると凹みます(汗笑)。

片桐はいりが演じた独身OLのような寂しい人間は、きっとたくさんいるんだと思います。ただそういうサイレントマジョリティーの声は聞こえてこないので、「いないもの」と思われているだけです。

そういうエピソードをクライマックスに持ってきたこのドラマは、サイレントマジョリティーの”声なき声”をピックアップして訴えたのが、素晴らしいと思いました(涙笑)。

実際の放火犯が誰だったかは勧善懲悪な感じに収まってましたが(苦笑)、いいところに落ち着くエンディングでよかったと思います。

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最終更新日  2018年12月23日 19時03分27秒
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