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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

2019年08月18日
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カテゴリ:政治問題
以下の記事を見て呆れました。長期政権を維持して多くの国民から信頼される安倍総理を引き合いに出して注目を引こうとする、自己中心的で牽強付会というか現代社会の状況を全く無視したこじつけ論は、頭の悪いヤツが思いつくくだらない駄文だと思いました。

平和主義と政府不信
「憲法の確定にあたり、日本人は「再び戦争の惨禍が起ることのないよう」にするため、「政府の行為」を制限すると決意したわけです」
「日本国憲法は、よく「平和憲法」と呼ばれますが、その意味では「政府不信憲法」と呼ぶのが正しい」
「したがって「政府不信」も、戦後日本人のアイデンティティの基盤をなしていると見なさねばなりません」
安倍総理は「政府不信」で支持される!? BEST TIMES 2019年08月17日

筆者の佐藤某はタイトルの「安倍総理は「政府不信」で支持される!?」の理由を憲法前文に求めているわけですが、その前提自体が間違っているので長々と書いた論にまったく説得力がありません

現行憲法は「1946年(昭和21年)11月3日に公布され、1947年(昭和22年)5月3日に施行された」ものです。日本の敗戦から1年ほどで作成された”平和憲法”にはいうまでもなく、軍部の暴走により戦争に突入した反省が色濃く反映されています。

日本国憲法 ウィキペディア

佐藤某が長ったらしいバカ論の前提条件とする「日本人は「再び戦争の惨禍が起ることのないよう」にするため「政府の行為」を制限すると決意」は、いうまでもなく”二度と戦争を起こさないために軍部の暴走を許さない”という強い決意が込められています

戦争の惨禍に深く反省した70年以上前の決意は至極当然です。しかし現在と70年以上前とでは社会情勢は完全に変わりました。


昭和20年の敗戦まで日本は貧しい国でした(昭和20年代も貧しかったですがそれは戦争に敗けたからです)。戦前海軍力で米英に続く大艦隊を保持していましたが、国民生活を犠牲にした軍備増強によって成し遂げたものです。五一五事件や二二六事件で軍事政権成立を企んだ若手将校は軍の存在が日本を成立させていると真剣に考えていましたが、まったくの勘違い(妄想)でした。

当時の日本人のほとんどは農業などの第一次産業従事者で現金収入はごくわずかでした。成熟した経済社会がまだ確立されてなかった当時、立身出世するには軍人になって手柄を得ることで高い地位を得るしかないという考え方がありました。

下士官や兵は徴兵制で強制的に軍隊に入れられましたが、軍隊で人生の活路を見出そうという野心を抱く少年は陸軍幼年学校や海軍兵学校を目指しました。そして陸軍士官学校や海軍大学校出身のエリートは、陸軍大臣や海軍大臣となって国を動かす地位にさえ上り詰めました。

日本が世界から孤立するきっかけとなった満州事変は、軍用機や戦車の有用性を早くから認めて原爆の出現さえ予想していた*石原莞爾という天才によって引き起こされた”一種のクーデター”でした。

* 『世界最終戦論』(のちに『最終戦争論』に改題)『世界最終戦争』などの著作

満州事変 ウィキペディア
石原莞爾 ウィキペディア

満州事変は関東軍の暴走によって引き起こされましたが海外での軍事行動だったため、当時の立憲民政党内閣は軍部の暴走を止められませんでした。満州国成立という「成果」が経済にも結びついて大企業に受け入れらたために、大恐慌後に有効な経済政策をなし得なかった政府は、満州での関東軍の暴走を黙認するしかありませんでした。

ちなみにその後の石原莞爾は陸士トップのエリートだった東条英機(石原は「東条上等兵」と蔑称)に嫌われた(彼の才能を恐れた)ために閑職に追いやられましたが、おかげで戦犯に問われることなく天寿を全うしてます。

以降敗戦まで日本の政党政治は軍部の暴走を止めることができず、二二六事件の犬養毅首相暗殺以後軍出身者が首班となる軍政中心政権の成立を見ます。


明治維新により廃止された武士階級の名残がまだ残っていた戦前の日本では、軍人になることが立身出世の道でした。

しかし敗戦後70年以上経った現在、軍人(自衛官)になることで出世しようと考える日本人はまずいません。防衛大学校を出てエリートコースを歩む上級自衛官も、シビリアンコントロールが徹底された現在の日本政治で指導的立場につけると思っている人はいないでしょう。

現在の日本で立身出世を成し遂げる道は経済界で成功することです。敗戦により軍が廃止された日本で、優秀な人材は経済(富国)に集中して60年代の高度経済成長に到達します。

敗戦までの軍人が日本政治を牛耳る状況は、現在では完全に夢物語になっています。


以上が佐藤某の長ったらしいバカ論の前提となる「「政府の行為」を制限する」に対する反論です。現在の日本政治では軍人による専横が起こりえないのですから、日本国民が「「政府の行為」を制限する」必要がなくなっています。

なにより普通選挙によって政党政治を選択する権利が、平和教育が徹底した国民に認められているのですから。

時代背景を全く無視した歴史オンチがもっともらしい文句を並べた論を発表しても、嘲笑の対象になるだけです。こんなバカをネットでのさばらせないためにも、太平洋戦争敗戦を前提とした古臭い文言が残る現行憲法を、現代日本の状況に合致する内容に改正する必要があります


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最終更新日  2019年08月18日 20時35分17秒
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