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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

2019年11月25日
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カテゴリ:ドラマ
退任の記者会見での阿部サダヲ(田畑政治)の涙ながらの訴えに泣きました。
いだてん〜東京オリムピック噺〜 ウィキペディア

同時に辞任する井上順(津島寿一)が何か言おうとするたびに話し出す阿部サダヲに、テレビを見ていた荒川良々(今松)が「(ツッコミ?のタイミングが絶妙で)おもしれえ」とチャチャを入れていましたが、川栄李奈(知恵)が「やめたくないんでしょ、かわいそう」と言います(セリフはうろおぼえです)。


そもそも阿部サダヲが悪者にされたのは、浅野忠信(川島正次郎)の暗躍があったからです。

権力で無理強いする政治家に悪戦苦闘する民間人という対立関係は、ステレオタイプで古臭い演出に感じますが、定番ということはわかりやすいということです。

戦前から続く田畑政治の悪戦苦闘を知っている視聴者は、「やめたくないんだ」と涙ながらに訴える田畑政治に共感するはずです。そして「悪い政治家」という現実のマスコミによって刷り込まれたイメージで、浅野忠信に自然と嫌悪感を抱きます。

当時のブラウン管テレビに大写しされる田畑政治がボロボロ涙をこぼして「オレのオリンピックを返してくれ」と訴える気持ちに、泣きました。


阿部サダヲは過去におちゃらけた役が多かったですが(そもそも「阿部定」を連想される芸名はイロモノ役者を連想させます、苦笑)、現在は円熟味がまして超一流の俳優だと思います。

「本名が阿部なので阿部定事件から『阿部定を』が候補として挙がり、「定を」をカタカナにしてサダヲになった。初めはその顔色の悪さから、松尾スズキに「お前の名前、死体写真な」と言われた」阿部サダヲ#芸名の由来 ウィキペディア


あと奥さん役の麻生久美子(田畑菊枝)がいい感じです。無口なキャラなのでセリフが非常に少ないですが、夫唱婦随という感じで田畑政治のことをわかって支える様子がとてもいいです。テレビから無念な思いを訴える夫に、悲しそうな表情を見せる菊枝に魅せられました(涙)。

『時効警察はじめました』は前作の12年後を描いているため、当時の若い麻生久美子と同じキャラを演じるのは若干無理がある感じですが(苦笑、『時効警察はじめました』は"それなり"に面白いです)、田畑政治の嫁菊枝は年齢なりでしっくり来ると思います。

麻生久美子は昭和時代の「出来た嫁」をきっちり演じていると思います。

関連ブログ
NHK土曜ドラマ『少年寅次郎』井上真央の名演光る感動の最終回 2019年11月17日 「「女は我慢強い」というセリフがありましたが、戦前生まれの女性はそんなところがあるように思いました」


二人会での演目『替り目』を、田畑政治が事務総長を解任される過程に絡めていたのは見事だったと思います。


「女房がまだ家を出ていないのに気づかず「この飲んだくれを世話してくれるのはあの女房以外にない」と女房に感謝するしみじみとした独り言から「あれっまだ行ってなかったのか」でサゲて十八番としていました」替り目~古今亭志ん生・桂米朝・古今亭志ん朝・桂枝雀

宮藤官九郎は『タイガー&ドラゴン』で落語に関わる人達をドラマにして、落語ブームのきっかけを作った過去の実績があります。「タイガー&ドラゴン」は単発ドラマのDVDや連続ドラマのDVD-BOXを持っていて、今でも見返すほど好きなドラマです。

関連ブログ
タイガー & ドラゴン DVD-BOX 2007年03月18日

「『タイガー&ドラゴン』は、TBS系で放送された日本のテレビドラマ。主演はTOKIOの長瀬智也とV6の岡田准一。2005年1月9日に2時間の単発スペシャルドラマとして放送された。その後続編という形で連続ドラマ化され、2005年4月15日から6月24日まで毎週金曜日22:00 - 22:54に、「金曜ドラマ」枠で放送された。」タイガー&ドラゴン (テレビドラマ) ウィキペディア

クドカンは落語好きで、落語から得たアイデアを脚本に活かしているようです。大河ドラマ『いだてん』の仕事を受けるにあたって、落語絡みの脚本とすることで受けたのではないかとひそかに思ってます。



<『いだてん』視聴率低迷の理由>
去年の『西郷どん』や2017年の『おんな城主 直虎』が12%程度の年間平均視聴率だったのに、『いだてん』は年間平均が8%を切りそうな気配さえあり、問題になっているようです。

NHK大河「いだてん」第44話視聴率は6・1% 39話連続1ケタ台 スポーツ報知 2019年11月25日 10時32分

いろいろな理由付けができると思いますが、根源的な部分である脚本に問題があると思います。

朝ドラ『あまちゃん(2013年)』では久しぶりに20%を記録して話題になりましたが、大河では宮藤官九郎のちょっとふざけたところがあると感じる脚本は受け入れられなかったように思います。

「『あまちゃん』は、2013年度(平成25年度)上半期にNHKで制作され、総合テレビとBSプレミアムで放送された連続テレビ小説・第88シリーズのテレビドラマ作品である。」
「2006年度下半期の『芋たこなんきん』(20.3%)以来の視聴率20%超えとなった[82]。その後も第5週を除くすべての週で最高視聴率が20%を超えているが、これは地上波本放送のみの視聴率であり、週刊誌上では「再放送や録画を含めると視聴率50%を超えるといわれる」との言及もある[83]。初回視聴率20%超えを記録した作品では、2016年度下半期の『べっぴんさん』まで8作連続で続くこととなった」
「平均視聴率 20.6%」
あまちゃん#視聴率ウィキペディア

浅野忠信の川島正次郎を悪者にするのがステレオタイプな古臭い演出と感じます。

「政界の寝業師」こと川島正次郎を首魁とする悪者の政治家と、東京オリンピック組織委員会との対立というありがちな構図を描いて「ウソ」をでっち上げるところは、鼻白む思いです。


番組の終わりに「フィクション」と断っていても、大河ドラマは歴史的事実を忠実になぞっていると多くの視聴者は思っています。歴史学には様々な解釈があり、江戸以前の時代は史料が十分でなく学説が定まってないことが多いです。従来の大河ドラマはそのうちの一つの学説を採用して脚本の下敷きにしていたと思います。

しかし田畑政治が活躍する昭和期は事実が確認された部分が多いです。史実に忠実な時代劇(大河ドラマ)ファンには、『いだてん』が宮藤官九郎得意のエンターテイメント脚本によって、おもしろおかしく脚色されていると感じさせるために、従来のファンから見放されたように思います

AKB48が絶頂期だったころの『あまちゃん』は、アイドル文化を取り入れた若者受けするストーリーでした。そこに宮藤官九郎脚本の特色である「ドラマのセオリーをはずしたエンターテイメント性」が大いに受けたのだと思います。

しかし「大河ドラマ」のファンは朝ドラより年齢層が高いため保守的な考え方をする人が多く、クドカンのC調な特色は受け入れられなかったように感じます。

今週の第44回のようにおふざけに感じる部分を控えて、泣かせる演出を前面に出せば、涙もろいおじさんにも支持されるように思います。


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最終更新日  2019年11月26日 13時06分39秒
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