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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

2019年12月04日
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カテゴリ:パソコン
政治ニュースを見ていて「シンクライアント」なるIT用語に出くわして「おっ!?」と思いました。IT業界を離れて10年近く経つロートルなオッサンが、シンに続く言葉ですぐに思い浮かぶのは「シン・ゴジラ」ですから(汗笑)。

首相の国会答弁「シンクライアント」がトレンドワード入り デイリースポーツ 2019.12.02

「シンクライアント方式だから復元はできない」は本当か? 郷原弁護士「呼んではならない人が含まれていたからではないか」 Abema TIMES 2019.12.04 12:48

シンクライアント (Thin client) とは、ユーザーが使うクライアント端末に必要最小限の処理をさせ、ほとんどの処理をサーバ側に集中させたシステムアーキテクチャ全般のことをいう(広義のシンクライアント)シンクライアント ウィキペディア


会社員時代はH製作所の子会社ソフトウェア企業(業界トップに近い位置で退職時の社員数1万人、子会社や関連会社を含めると2万人以上)にいて、複数のIT系資格を持っていました。

マイクロソフトMCSEやNovell社(「現在マイクロフォーカスの一部門」)のCNE(Certified Novell Engineer)資格、通産省認定の高度情報処理資格ネットワークスペシャリストなどを持っています(更新してないので失効していると思いますが)。

ノベル (企業) ウィキペディア

ネットワークスペシャリスト試験 ウィキペディア 私が持っている資格は「テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験」に名称変更される前の「ネットワークスペシャリスト」なので古いです。

89年(平成元年)にH製作所系企業に入社してからネットワーク業務に携わってきました。最初はホストコンピュータとダム端末(あるいはH製作所系ワークステーション)による、オンラインシステム業務でした。

シンクライアントは、ホストコンピュータオンラインシステムと同等の内容(ホストコンピュータで処理を行い、端末は処理結果を表示するだけ)のようですが、「これらが「シンクライアント」と呼ばれることは、ほとんどないことは事実であろう(上のwikiから)」ということのようです。


91年頃に日本にもPCネットワークシステムの導入が始まり、その後Novell社のNetWareという本格的PCネットワークサーバークライアントシステムの業務を担当しました。

Novell社のNetWareシステムがネットワーク環境を席巻するのと同時に、イーサネットも普及します(それ以前は日本独自のPC用ネットワークが存在しました)。イーサネット(Ethernet)は現在も使われるネットワーク基盤です。

Ethernetはアメリカの国防省の通信システムARPANET(のちのDARPANET)を基礎とする通信機器ですが、要するに有線ネットワークのケーブル(とその周辺機器)のことです。

ARPANET ウィキペディア世界で初めて運用されたパケット通信コンピュータネットワークであり、インターネットの起源でもある

で、そのケーブルにはThick Ethernet(直径約1センチの同軸ケーブル、10base5)、Thin Ethernet (直径5ミリの同軸ケーブル:10base2)と、アンシールデット・ツイステッド・ペア・ケーブ(ツイストケーブル、10baseT)があります。

Thick Ethernet(太いイーサネット)は昔のブラウン管テレビのアンテナ接続に使われていた太いケーブル(中心のケーブルに金属シールドを巻いた樹脂製ケーブル)を思い浮かべて貰えれば、想像しやすいと思います。Thin Ethernet(細いイーサネット)は、これもブラウン管テレビの細いアンテナ線(接続時にカチッと回すタイプ)に近いと思います(私と同年代でないとこの例えはわかってもらえないと思いますが、悲笑)。

10baseT形式は現在も多様されているタイプです。電話線の接続ジャックと同形式の8線ケーブルです(アナログ電話線は2線か4線でした、これも携帯電話しか使ったことのない人にはわかりにくいかもしれません、汗)。

ウチで契約しているJCOMネットはこの形式でモデムと接続しています。ただし10baseは10Mbpsの速度を表しており、100base(100Mbps)から1000base(1Gbps、1000Mbps)を経て、現在は10ギガビット・イーサネットが主流になっているようです。

10メガビット・イーサネット ウィキペディア

シンクライアントの「シン」はThin Ethernetの「Thin」です。私のようなロートルにはシンクライアントという命名の下敷きにThin Ethernetがあったと想像すると理解しやすいです。

thin とは 意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書(表と裏のへだたりのない意味で)薄い、厚みのない、薄い、細い、細長い、やせた、ほっそりした、希薄な、こくのない、まばらの

「Thin Ethernet」はそのものズバリの「細いイーサネットケーブル」という意味ですが、シンクライアント(Thin Client)は「薄い、細い」から発展して「(機能が)乏しいクライアント」という意味になっているようです。


余談ですがEthernetの「Ether」はエーテルのことです。wikiにあるように「光が波動として伝搬するために必要な媒質」という意味で、全世界に普及したネットワーク通信の"媒体(メディア)"に相応しい命名だと思います。

エーテル (物理) ウィキペディア光の波動説において宇宙に満ちていると仮定されるもので、光が波動として伝搬するために必要な媒質を言う


20世紀のホストコンピュータオンラインシステム時代には、完全に処理能力がオミットされたダム端末(ホストから送られてきた処理情報を表示する機能しかない)でした(ただし付加価値をつけて端末となるワークステーションが処理能力を持っている場合が多数派でした)。

昔のブラウン管テレビがテレビ電波を受けた内容しか表示する能力しかなかったのと同じレベルだと思って貰えるとわかりやすいかもしれません。

それに対して現在のシンクライアントは、地デジ対応テレビが地上デジタル放送を受信するだけでなく、データ放送の双方向機能を持っているのと同じレベルにあると考えるとわかりやすいかもしれません。地デジ対応テレビには簡単に録画用外付けHDDを付けられますが、それがない状態です。


で、ようやく安倍総理の「シンクライアント発言」に戻るのですが、ここまでの説明(この説明は自分が理解するためでもあります、汗笑)をすべてを理解してくれた人は稀有だと思いますし、理解する必要もありません(ウンチクがほとんどでしたから、汗笑)。

「シンクライアント発言」報道は、IT用語が一般の人に理解されにくいために「安倍総理が煙に巻いている」と感じるためでしょう。

ただし安倍総理の言わんとするところは理解できます。それは「マスコミや一般の人から逃げている」ということではなく、情報が保存できない(操作者がデータを保存するHDD(もしくは権限)が無い)ため、「情報漏えいのリスクが非常に低い」という点です。

イーサネットの起源である米国防省のARPANETが、軍事機密漏洩を防ぐための有線ネットワークだったように、日本政府も情報漏えいリスクの撲滅が最重要課題です。政府内で情報漏えいのリスクが低いシンクライアントが利用されていることは、至極まっとうなことです。

「日本年金機構情報漏洩事件」をあげるまでもなく、情報漏えいは絶対に許されないことです。

外部の不正アクセスによって、日本年金機構の年金情報管理システムサーバから個人情報が流出した問題[1]。日本年金機構で、大規模な情報流出が明らかになったのはこれが初めてとなる年金管理システムサイバー攻撃問題 ウィキペディア

関連ブログ
日本年金機構に行ってきました 2015年06月02日

「シンクライアント発言」に関わる無能マスコミの低次元な「安倍総理ウソつき」疑惑は、マスコミがITを理解できないバカだということを大ぴらに公言しているようなものだと思います


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最終更新日  2019年12月04日 21時07分30秒
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