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ロマンチック中年男の独り言 DVDレビュー、収集物、趣味全般、日々想うこと

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ミリタリー

2019年11月20日
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カテゴリ:ミリタリー
中国国産空母と日本で初めて開催される総合防衛大会です。まずは「中国国産空母台湾海峡通過」ニュースから。

「近く任務に就くとみられている中国初の国産の空母が台湾海峡を初めて通過したと、台湾の国防部が明らかにしました。台湾では18日、来年1月の総統選挙の立候補の届け出が始まることから、再選を目指す独立志向が強いとされる民進党の蔡英文総統に圧力を加えるねらいがあるのではないかとみられています」
中国初の国産空母 台湾海峡を通過 NHK NEWS WEB 2019年11月18日 0時09分


中国の赤い舌と言われる第一列島線内にある台湾の総統選に対する示威行動のようなので、いまのところ日本にとって直接の脅威ではありません。ただし日本列島は第二列島線に入っており、中国軍の力が太平洋米軍のそれを上回るようになったら、明らかな脅威です。

しかしそうなるのは当分先なので、今から騒ぐ必要はありません。いまのところ昭和のバカマスコミが騒いだソ連のミンスク騒動のようなものです。

「ウラジオストクのソ連海軍太平洋艦隊に配属され、たびたび対馬海峡などを航行する姿が報道されたため、当時の日本における「ソ連脅威論」の拠り所のひとつとなっていた
ミンスク (空母) ウィキペディア


「2020年就役を目指す「山東(推測)」(中国の空母建造計画 ウィキペディアより)」は中国の最新鋭空母ということになります。

が、ネームシップ(一番艦)が就役済みで米国の次期主力空母となるジェラルド・R・フォード級航空母艦 ウィキペディアに比べて排水量は2/3程度ですし、空母の戦力である航空兵装も半分程度(実際の攻撃力は更に落ちます)です。

またカタパルトなどの正規空母に必須の装備が実現しておらず、第二次大戦以前からの長い空母建造経験のある米国に比べて、中国国産空母まだまだ未成熟で「山東(推測)」は”実験艦”の意味合いが強いです。

中国では「山東(推測)」の発展型と思われる空母を3隻建造中と伝えられていますが、ジェラルド・R・フォード級航空母艦は12隻就役を予定しており、「アメリカ海軍は現有のニミッツ級航空母艦11隻に代えて、2030年代末までに本型艦を12隻体制とする方針(上のウィキより)」です。

中国海軍がまともな外洋海軍となって米海軍と肩を並べるのは、中国のGDPが米国を超すと予想される30年以上先だと思われます

「2018年現在、就役中の「遼寧」、2020年就役を目指す「山東(推測)」、ほか3隻の空母を建造中とされ、うち2隻は原子力空母となる可能性があるとされる」中国の空母建造計画 ウィキペディア

「合衆国海軍、王立海軍、フランス海軍については、完成度の高い外洋海軍といえるが、中国人民解放軍海軍は外洋海軍としては発展途上外洋海軍 ウィキペディア


次は「日本で初めて開催される総合防衛大会」です。
Welcome - DSEI Japan 2019 - Japanese - 日本初の総合防衛大会




「世界最大級の武器見本市が千葉の幕張メッセできょう20日(2019年11月)まで開かれている。世界20カ国から90社、日本国内からも60社が参加し、会場には高性能の銃器や戦車、ミサイルがぎっしり展示されている。「日本の技術力の高さを示せば、抑止力になる」と防衛関係者は言うが、会場の外では市民団体が「死の商人反対」と抗議につめかけた」
戦車やミサイル展示・販売「幕張メッセ武器見本市」ビジネスチャンスか死の商人か J-CASTニュース 2019/11/20 11:41

日本で「世界最大級の武器見本市」が開かれるとは、空想的平和(政党とは思えない宗教的な平和)を唱えた日本社会党が野党第一党だった昭和時代から見ると、隔世の感があります。

「総合防衛大会(ありていに言えば「武器見本市」)」は防衛移転三原則によって開催されています。

「武器輸出三原則は、基本的に武器(兵器)の輸出や国際共同開発をほぼ認めず、必要があれば、そのたびに例外規定を設けて運用する内容だったのに対して、防衛装備移転三原則は、武器の輸出入を基本的に認め、その上で禁止する場合の内容や、厳格な審査を規定する内容となっている」
防衛装備移転三原則 ウィキペディア

関連ブログ
「国産防衛装備は自衛隊のみの利用では生産数が少ないので大量生産によるコストメリットがどうしても出にくくなります。防衛装備移転三原則に合致するなら積極的に海外展開し、貴重な税金を節約する努力をすべきだと思います」
防衛装備庁発足 2015年10月01日

防衛装備品の見本市 国内初の開催 その背景は? NHK NEWS WEB 2019年11月18日 20時43分

上のNHKの記事は功罪両面に踏み込んだ内容になっていると思います。

ただ防衛装備移転三原則で「移転を禁止する場合の明確化。 ①当該移転が日本国政府の締結した条約その他の国際約束に基づく義務に違反する場合、②当該移転が国連安保理の決議に基づく義務に違反する場合、③紛争当事国(武力攻撃が発生し、国際の平和及び安全を維持し又は回復するため、国連安保理がとっている措置の対象国)への移転となる場合。これらが該当する場合、防衛装備の海外移転を認めない(上のウィキより)」などが厳格に規定しています。

韓国の三品目輸出厳格化で話題になったように、輸出品が兵器転用されることが予想される場合、政府は厳格に対処します。ましてや直接の「兵器輸出」に際しては防衛装備移転三原則で厳格に規定されており、「市民団体」が危惧するような事態が起こる可能性は低いです(市民団体が恐れるような事態は、防衛装備移転三原則制定前に政府の防衛プロである専門家により精査されています)。


日本の防衛装備は"世界でも有数の割高商品"です。国内需要しかないため生産数が少なく「大量生産によるコストメリット」が実現しないためです。

インドやオーストラリアなどの友好国が日本の先進的な兵器に興味を示しても、いまだ有償兵器移転が実現してないのは、割高商品であることとと防衛装備移転三原則の厳しい内容が足かせとなっているからだと思われます。

米国は最大の武器輸出国です。日米同盟に見られるように武器輸出(兵器移転)は防衛協力関係強化に貢献します。防衛協力関係強化および効果的な税金(防衛費)運用のために、私は友好関係にある外国に兵器移転(売買)が成立すべきだと強く思っています。


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最終更新日  2019年11月20日 21時58分25秒
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2019年10月13日
カテゴリ:ミリタリー
令和元年度自衛隊観艦式|海上自衛隊 - 防衛省・自衛隊より

令和初の観艦式は幻になってしまいました。

「防衛省で記者団に、14日に相模湾で予定していた自衛隊観艦式を中止すると発表した。台風19号の被害が各地で発生し、自衛隊への災害派遣要請が相次いでいる現状を踏まえた措置。観艦式に代わり、乗艦券を持っている人を対象に艦艇の特別公開を行う方向だ」
河野防衛相、14日の観艦式中止を発表 産経新聞 2019.10.13 10:04

国民のための自衛隊ですから、台風で被害に遭った人たちのために尽くすのは当然です。ただ観艦式は毎年陸海空三自衛隊の持ち回りなので、次の観艦式が3年後になるのが残念です。


日韓関係悪化のため韓国は招待見送りされていましたが、ウヤムヤになったという点はよかったのかもしれません。

海上自衛隊 10月の観艦式 韓国海軍の招待見送り FNN PRIME 2019年9月24日 火曜 午後8:35

関連ブログ
「韓国兵器は故障が多いです。独島級揚陸艦が故障で日本海を漂流していたのは有名な話です。今回相模湾の観艦式に行こうとして、日本海でまた故障して漂流したら恥の上塗りです。韓国"ポンコツ"海軍首脳は案外ホッとして胸をなでおろしているかもしれません(苦笑)。」
デタラメを言いふらす韓国に世界は背を向ける(関連記事3件) 2019年09月24日

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最終更新日  2019年10月13日 18時08分13秒
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2019年10月05日
カテゴリ:ミリタリー
昨日のチコちゃんに「飛行機はなぜ飛ぶ?」という設問がありました。

「“なぜ紙で指を切ると痛い?”“ケチャップの秘密”ほか」 過去の放送 10月4日金曜 チコちゃんに叱られる! - NHK

答えは「下からは膨らんだ風船に押し上げられる(?)、上からはストローで吸い込むように引っ張られるから」だったと思います。

いつもの『チコちゃん』らしくなく、それ以上の説明はありませんでした。理由は「(説明が複雑で視聴者が飽きてしまうので?)視聴率が落ちる」でした(苦笑)。航空力学をきちんと説明したら、『チコちゃん』の尺ではとても足りないのでしょう。

というか、最近のチコちゃんはある仮説をとりあげて、説明が終わった時に「他の説もあります」と予防線を引くのが定番になってます。昔のことで起源がはっきりしないため「諸説ある」と言い訳するのは仕方ないですが、飛行機が飛ぶ原理は物理法則が研究解明された現代のことです。

この設問に関してはNHKらしくない、いい加減で怠惰な態度だったと思います(苦笑)


「飛行機がなぜ飛ぶのか?」という疑問は、過去に何度も取り上げられてきました。


『チコちゃん』でも言っていたように「あんな鉄の塊が空に浮かぶのがわからない」はよく言われることです。ただ細かいことを言うと飛行機はジュラルミンというアルミ合金製で、構造材に鉄はほどんど使われていません。

最近はジュラルミンに変わって炭素繊維強化樹脂が多く使われています。
機体の軽量化、高性能化には炭素繊維複合材料は欠かす事はできません。 航空宇宙 航空機 | トレカ® | TORAY


話を戻します。「飛行機がなぜ飛ぶのか?」で私がすぐに思い出すのはフジテレビドラマ『ガリレオ(第1シリーズ)』の最終回で、大きな風船に白い空気の流れを当てて、福山雅治(湯川学役)がベルヌーイの定理を説明していたことです。

関連ブログ
ガリレオ 最終章 ネタバレ その2 2007年12月29日

その時の福山雅治は飛行機が飛ぶ原理はベルヌーイの定理だけでは説明できないとして、「ニュートンの第三法則」を持ち出していました。

「運動の第3法則(うんどうのだいさんほうそく、英: Newton's third law)は、2物体が互いに力を及ぼし合うとき、それらの力は向きが反対で大きさが等しいと主張する経験則である。作用・反作用の法則(さよう・はんさようのほうそく)とも呼ばれる」
運動の第3法則 ウィキペディア


ベルヌーイの定理による説明では、飛行機の揚力の大部分を発生させる主翼が、上面が弧を描いているのに対して下面がまっすぐな形状をしている(上面は距離が長く、下面は距離が短い)ため、上面の空気の流れが早くなり、下面の空気の流れが遅くなります。

前面からの空気の量は同じなので、翼の前縁にぶつかって上面下面に別れた空気の流速が変わるということは、早く流れる上面では気圧が低くなり、ゆっくり流れる下面では気圧が高くなります。

『チコちゃん』では主翼上下の気圧差を「下からは膨らんだ風船に押し上げられる(?)、上からはストローで吸い込むように引っ張られるから」と説明していました。


しかし『ガリレオ』最終回のエンディングで「ニュートンの第三法則」を持ち出していたのは、ベルヌーイの定理だけでは背面飛行が説明ができないからです。


背面飛行をしている時に主翼は当然上下逆になっているので、ベルヌーイの定理だけで考えたら、下に引っ張られる力が発生して飛行機は墜落してしまいます。

ブルーインパルスのT-4練習機や戦闘機は背面飛行などの高機動飛行が可能な設計になってますが、旅客機でも理論上は背面飛行が可能です。ただし旅客機は燃料系統や機体強度がマイナスGに対応してないので現実には無理です。

余談ですが、映画『永遠の0』で主人公の宮部久蔵が背面飛行で戦闘機の死角となる下方を警戒するシーンがありました。零戦は「気化器が多重の弁(0Gバルブ/中島製)を持つために、マニュアル上背面飛行の制限がない」ため理論的にあのシーンは成立しますが、長時間背面飛行をしていたら頭に血が上ってレッドアウト(ブラックアウトの逆)になる可能性が高いので、実際にあんなことをするパイロットはいなかったと思います。

零式艦上戦闘機#性能 ウィキペディア

話を戻します。背面飛行時には「ニュートンの第三法則(作用反作用の法則)」が飛行機に揚力を与えます。
  • 02.jpg
大雑把に言えば、かつて正月の風物詩だった凧が風を受けて上昇する原理と同じです。糸で引っ張られた凧は上の図のように風に向かって前のめりに傾いてますから、下向きに変わった風が発生する圧力の反作用で上に向かう力(揚力)が発生します。

上の図で側面形状が方形の板が使われているのは、「ベルヌーイの定理」では重要な主翼上面下面の形状が「作用反作用の法則」では無視していいからだと思います。日本凧は側面が引っ張られて前面が湾曲していても主翼のような形状をしてませんから。

他にも上の図にある「渦」も揚力に関係しているようです。しかし図に「渦はカオス現象であり、正確に計測するのは困難である」とあります。この点が「「飛行機がなぜ飛ぶか」分からない」と専門家に言わせているようです。

関連情報
「飛行機がなぜ飛ぶか」分からないって本当? 現代ビジネス 2019年6月18日

「渦」の発生は主翼から揚力を剥ぎ取ってしまう、飛行を不安定にするなどの問題があり、飛行機にとって重要課題です。飛行機が完全な流線型なら「渦」が発生しても計算は可能だと思いますが、実際の飛行機には主翼をはじめとして様々な出っ張りがあるので「渦」を正確に計算するのは至難だと思います(風洞実験で渦の発生を確認できても、正確な計算は難しいです)。


というわけで(どうゆうわけで、汗)、私は上の「飛行機がなぜ飛ぶか」分からないって本当?を読んでも何が言いたいのかよくわかりませんでした(汗笑)。

福山雅治(湯川学)が言っていたように、「ベルヌーイの定理」と「ニュートンの第三法則」を理解していれば、とりあえず飛行機が飛ぶ原理は説明できると思います(← 「結局『チコちゃん』と同じじゃねえか」とツッコまれそうですが、汗)。


関連ブログ
『ひるおび!』恵俊彰がバカすぎる件 2018年09月11日
18年の台風21号で車が吹き飛ばされた原理を「ベルヌーイの法則」および「ニュートンの第三法則」で説明してます。

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最終更新日  2019年10月06日 10時35分09秒
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2019年08月25日
カテゴリ:ミリタリー
"ウソつき"池上彰の番組*を批判した過去のブログなどで訴えてきましたが、現在"ヘリコプター空母"である海自護衛艦いずもは改修されると"軽空母"になります。

* 最近の8月15日付近の番組でも"ウソつき"池上彰は性懲りもなく「いずも空母化」というデタラメをしたり顔でのたまってました。

「現在の軽空母とは、カタパルトや着艦拘束装置、あるいはそれを配置するに足る広大な飛行甲板面積を必要としない、搭載機にハリアーを採用した空母、と言い換えることもできる。軽空母が俗に「ハリアー空母」とも呼ばれる所以でもある。冷戦崩壊によってソ連のYak-38がキエフ級とともに運用を停止して以降、STOVLが可能な固定翼艦載機はハリアーのみであり、F-35のSTOVL型であるF-35Bが配備されるまでは、軽空母イコール搭載機はハリアーという状況が続く。」
軽空母 ウィキペディア

いずもは改修されてもCTOL(Conventional TakeOff and Landing:通常型離着陸)機運用のための「カタパルトや着艦拘束装置」を持たないため、軽空母という定義があてはまります

米国攻撃型原子力空母で運用されるCTOL機は、着艦用のアレスティング・フック(ランディングフック)などの艦上機特有の装備を除けば陸上基地で運用される航空機と基本的に同じで、陸上基地運用機と同程度の多くの兵装を搭載できます。

しかしいずもにスキージャンプ台が設置されない場合搭載予定のF35BはVTOL機(最近はSTOVL:Short TakeOff/Vertical Landingと表記しますが、ここではVTOL、STOLと表記します)として運用するしかないため、CTOL機と比べるとかなり少ない兵器しか搭載できません。

* 従来VTOL(Vertical TakeOff and Landing:直離着陸)機はSTOL(Short TakeOff and Landing)も可能とされてきましたが、VTOL機はランディングギア(降着装置)の強度から短い距離での着陸ができずに垂直降下による運用が主になっているため、最近はSTOVL(Short TakeOff/Vertical Landing:短距離離陸垂直着陸)と表記されます。しかしこの表記も短距離離陸しかできない(垂直離陸ができない)という誤解を招きかねないので、従来通りのVTOL/STOLの表記のほうがいいと思います。

注目を浴びたいために、より強力な戦力を連想させる「いずも空母化」というワードがマスコミで安っぽく使われていますが、頭の悪いミリタリー素人である腐れマスコミがほざくたわごとです

「「いずも」は米海兵隊のF35Bを搭載する米海軍佐世保基地の強襲揚陸艦「ワスプ」とほぼ同サイズのため、米軍機を搭載するのは難しくない。将来的には、逆に航空自衛隊のF35Bも米軍の強襲揚陸艦に搭載されるという相互運用性が模索されるだろう」
自衛隊「空母いずも」の誕生で、日米vs.中国の対立は危険水域へ 日経ビジネス 2019.08.24

上の日経ビジネスのリンクに書いてあるようにいずもは「強襲揚陸艦「ワスプ」とほぼ同サイズ」であり(*)、いずもは10万トンを超える米国原子力攻撃型空母の1/4程度の排水量しかありません。

* ただし下に書いたように実際にはワスプのほうが1万トンも大きいです。フォークランド紛争で活躍した"軽空母"インビンシブルの「基準排水量: 16,000 t」の3,500t差や「満載: 20,500 t」の5,500t差のほうが近いです。1万トンも違う艦船を同列に扱うのは、読者に誤った印象を与える誇大広告による"欺瞞"です(これが本当の広告ならJAROが黙ってません)。

インヴィンシブル級航空母艦 ウィキペディア 「基準排水量: 16,000 t」「満載: 20,500 t」

流行りの言葉で言えば、腐れマスコミが乱用する「いずも空母化」というワードは日本軍国化を匂わせて注目をひこうとする印象操作です。

自身がミリタリー素人である(というか軍事関連情報を真面目に精査しようとしない怠け者である)低能マスコミは、視聴者や読者も自分たちを同じミリタリー素人だと侮り、嘘っぱちのデタラメをさも真実のように言いふらします

ワスプ級強襲揚陸艦 ウィキペディア基準排水量: 28,233t-」「満載排水量: 40,650-41,335t」
いずも型護衛艦 ウィキペディア基準排水量: 19,500トン」「満載排水量: 26,000トン」

wikiの記述から明らかなようにワスプが「基準排水量: 28,233t-」に対していずもは「基準:19,500トン」で1万トン近く差があります。満載なら1万2千トン以上も違うので、日経ビジネスの記述は完全な嘘っぱちの誤報です(いずも軽空母化改修が完了しても増えるのは多くて1千トン程度で、1万トンの差は埋まりません)。

ニミッツ級航空母艦 ウィキペディア 「基準排水量: 80,000 t以上」「満載排水量: 95,413 t - 102,000 t以上」

米国の主力攻撃型原子力空母ニミッツ級は、「基準排水量: 80,000 t以上」でいずもの4倍以上、満載排水量でも4倍の開きがあります。それに軽空母化されたいずもがたとえ4隻束になってかかっても、ニミッツ級1隻には到底かないません。軽空母いずもはあくでも防衛兵器なので、攻撃型原子力空母の1/25~1/50の攻撃力しかないからです。

これだけ大きさや攻撃力の違う艦艇を同じ「空母」として扱うのは、明らかに欺瞞(印象操作)です。


強襲揚陸艦「ワスプ」といずもの話しに戻りますが、ワスプの強襲揚陸艦としての役目は「海兵隊」の兵員を敵が支配する海岸に上陸させることです。海自ではおおすみ型輸送艦がこれに近い役目を与えられていますが、ワスプはハリアーII(近いうちにF35Bに交代)による航空支援が行える点でより強力な軍艦です(だだしワスプはスキージャンプ台を持たないためハリアーIIはVTOLによる限定的運用)。

おおすみ型輸送艦 (2代) ウィキペディア 「基準排水量 8,900 t」「満載: 14000t」

いずもが搭載するF35BはV/STOLの運用を基本としており、特に垂直離着陸(VTOL:Vertical TakeOff and Landing)の場合搭載量が制限されるため多くの兵装を搭載できません。もしスキージャンプ台を設置してSTOL(Short TakeOff and Landing)運用ができたとしても、CTOL(Conventional TakeOff and Landing)機と同じ兵装は搭載できません。

航空機の離着陸方法 ウィキペディア

10万トンを超える米国原子力空母はヘリコプターを除けばCTOL機の運用が主です。CTOL艦載機は最大10トン近い兵装が搭載できます。主力戦闘攻撃機F/A-18を最大80機程度搭載できる攻撃型原子力空母は、小さな国家なら壊滅させるぐらいの強大な戦力を保持しますが、いずもにそんな攻撃力はありません(せいぜい1/25~1/50程度の攻撃力、以下の関連ブログ参照)。

軽空母化されるいずもを、そんな米国攻撃型空母と同列に論じるのはあきらかに間違いであり、朝日の「嘘っぱち慰安婦問題」と同じくらい罪深い"誤報"です

改修されるいずもが目指すのはあくまでも今後想定される「島嶼防衛」等における航空支援という限定された役目であり、従来からの専守防衛の方針から外れるものではありません。

関連ブログ
また池上彰のウソ(いずもの軽空母化『池上彰のニュースそうだったのか!!』) 2019年01月27日 ← 「いずも空母化」というウソに細かく反論しています。
安倍総理、2019年の展望(韓国に毅然とした態度) 2019年01月06日 ← 「いずも、かがの2護衛艦(DDH)の「軽空母化」に関しても、「専守防衛の考え方に変わりはない」とはっきり明言したこともよかったです。両艦がそれぞれF-35B 10機程度の運用能力を持ったとしても、列国の”軽空母”程度の実力であり、海自の艦艇が攻撃性を帯びることにはなりません


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最終更新日  2019年08月25日 17時07分05秒
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2019年05月07日
カテゴリ:ミリタリー
面白いです。ミリタリーネタ(主に空自)満載で、ミリオタの方なら「ああっ、ああっ」とニンマリすると思います。
#ファントムおじいちゃん無頼 hashtag on Twitter

新谷かおるの『ファントム無頼』をもじったタイトルですが、『ファントム無頼』とは直接関係ないようです。

5000機以上生産*されたF-4ファントムが活躍しているのは、世界でも空自を含めた数カ国だけ*なので「ファントムおじいちゃん」といわれるのも当然ですね(笑、空自のF-4初号機301号機は1971年7月納入)。
F-4_(戦闘機)#現在の運用状況 ウィキペディア

* F-4の最終機(5,195機目)は空自の440号機です。


* 標的機(QF-4)ならまだ米軍にまだ残っているかも知れません。


空自の戦闘機や練習機などが「ゆるキャラ化」してます。「たまごひこーき」のようにハセガワがモデル化してくれないでしょうか(笑)。

関連情報
ファントムおじいちゃん無頼のTwitterイラスト検索結果

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最終更新日  2019年05月07日 14時43分06秒
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2019年04月16日
テーマ:宇宙の話題(306)
カテゴリ:ミリタリー
世界最大の飛行機ストラトローンチ(Stratolaunch)が初飛行に成功しました。Stratolaunchを直訳すると「成層圏の発射機」となり、高度11000メートル以上の成層圏で宇宙ロケットを発射するための機体の名前をそのまま表しています。

「現地時間の2019年4月13日午前10時30分、アメリカ・カリフォリニア州にあるモハーヴェ空港から、左右の翼の長さ(翼幅)がなんと117mもある世界最長翼の飛行機「ストラトローンチ」が飛び立ちました。開発に8年もの歳月を費やしたストラトローンチのテスト飛行は成功を収め、将来的には宇宙開発の分野で重要な役割を担うかもしれないと期待されています」
幅117メートルの世界最長翼を誇る飛行機「ストラトローンチ」が初飛行に成功、宇宙開発にも貢献する可能性 GigaZine 2019年04月15日 12時30分


しかしストラトローンチ・システムズの創業者であるマイクロソフト社共同創業者ポール・アレンという人はこの手のビジネスが好きな人です。MS社で儲けまくったカネ(資産2兆2,500億円?!)で、第二次大戦の軍用機をコレクション(飛行可能なオリジナルに近い一式戦隼も持ってるそうです)したり沈没した戦艦武蔵を探したりと、好きなことをやっていられるのは非常に羨ましいです(苦笑)。

ポール・アレン ウィキペディア 「フィリピンレイテ島のシブヤン海で、太平洋戦争時に沈没した旧日本海軍の戦艦「武蔵」を発見したと、2015年3月3日、自身のTwitterアカウントで報告[25]、翌4日には新たに自身のホームページに「旧日本海軍の『武蔵』」というタイトルの動画を公開した。なお「武蔵」は8年前から捜索を続けていたという」

関連ブログ
シブヤン海の戦艦武蔵と船の機関 2015年03月10日


地上発射台から速度0(ゼロ)から大気圏外にロケットを垂直発射するのは大量の燃料が必要になるため、ストラトローンチの双胴の間にロケットを懸架して上空(成層圏と対流圏の境目?)で切り離すことで経済的な宇宙往還を可能にするシステムです。

スペースシャトルがボーイング747に担がれて飛行する写真が何枚もありますが、あれはケネディ宇宙センターの発射施設まで空中輸送をしている姿で、空中で切り離して宇宙に往還する運用は全く考慮されていませんでした。もし切り離したとしてもロケットブースターがないので、そのまま滑空して地上に戻ってくるだけ(近くに4000m級の飛行場がなければ不時着するしかありません)です(苦笑)。
蛇足ですが、無人機技術が発達した現代においてスペースシャトルのような有人宇宙飛行は、人類の宇宙での適応性を調査する目的以外には「無謀な冒険」と考えられているようです。ストラトローンチに懸架するペガサスロケットも無人です。


ストラトローンチのエンジンは開発費節約のためにボーイング747のエンジンを6基使用しています。ボーイング747(国際線)の飛行高度は成層圏のすぐ下(高度10キロ程度)になるので、ストラトローンチも同程度の高度を計画していると思われます*。

* B747の限界高度は45100ft(約13700m)だそうです(旅客機はどのくらいの高度を飛んでいるの? | 元国際線機長の飛行機情報 より)。

計画通り対流圏界面(対流圏と成層圏の境目:高度11キロ)でロケット本体を切り離して発射できれば、通常1段ロケット(外付けの固形ロケットブースター含む)が大部分燃焼した高度以上からの発射となり、その分の燃料および重量を節約できるので地上発射型よりも安価な発射費用になります(ストラトローンチの運用費は勘定に入れてません)。

成層圏 ウィキペディア 「地球の大気の鉛直構造において対流圏と中間圏の間に位置する層である[1]。対流圏と成層圏との境目は対流圏界面(高度は極地で約8km、緯度が低くなるに従って高くなり赤道付近で約17km)、成層圏と中間圏との境目は成層圏界面(高度約50km)と呼ばれる」

H-IIAロケットの概要 JAXA こちらの説明によると高度51キロ(51000メートル)の成層圏離脱直後に第1段ロケットを切り離しますが、地上発射施設から速度ゼロからリフトオフ加速するのは、重力の影響が強く空気が濃い(空気抵抗が大きい)高度10キロ(10000メートル)以下で半分以上の燃料を消費すると思われます。


世界最大の飛行機はこれまでヒューズ H-4 ハーキュリーズ(8発レシプロエンジン飛行艇)でした。

映画『アビエイター(レオナルド・ディカプリオ主演)』でも、米国最大の軍需産業コングロマリットであるヒューズ社を築き上げたハワード・ヒューズが、H-4を開発する様子が描かれていました。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アビエイター【Blu-ray】 [ ケイト・ブランシェット ]
価格:2050円(税込、送料無料) (2019/4/16時点)


関連情報
ヒューズH-4ヘラクレス AVIA.PRO 2015-10-07

量産機(定期航路で運用されていて一般人でも乗れる飛行機)の最大機ならAn-124です(上のシルエットの薄緑)。

おまけ
一番上のYouTube動画を見終わったときに再生された民間旅客機着陸動画です。横風の影響で機体を斜めにしてフラフラしながら滑走路にタッチダウンしようとする姿が危なっかしくてハラハラします(苦笑)。

米海軍の空母で運用される艦上機の着艦が「制御された墜落」と言われるほど難度が高いですが、着艦時に空母は向かい風に向かって最大船速を出して対気速度を相殺しようとするため、横風の影響は受けません。

関連ブログ
「大きいことはいいことだ~♪」ってホント?(F4Fという殊勲機) 2018年02月20日

横風の影響が避けられない地上の空港ならではのダッチロールしながらの着陸動画は、下手くそなんだか超絶うまい操縦なのかよくわからなくて面白いです(苦笑、乗ってる人は死にそうな思いをしていると思いますが、汗)。

ダッチロール ウィキペディア 「航空機がヨー方向とロール方向の振動を繰り返す現象である」

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最終更新日  2019年04月16日 21時07分14秒
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2019年04月11日
テーマ:中国情報(390)
カテゴリ:ミリタリー
グノシーの記事(なんと、「中国空軍の父」と称される人物は日本人だった!=中国メディア グノシー(サーチナ中国) 更新日:2019/04/11)は興味のあるジャンルだったので見ました。

ただ「「中国空軍の父」と呼ばれる人物として林弥一郎氏を紹介。1945年の終戦後、ソ連への投降を拒み中国東北部に潜伏していた航空二等兵の林氏は部隊員の命を守るために八路軍へ投降、その扱いに感銘を受けて中国にとどまることを決意したと伝えた」
「そして、46年に東北の人民解放軍が自前の飛行大隊を結成するにあたり、林氏が総隊の副隊長に任命されたと説明。旧日本軍兵である自分を取り立ててくれたことに林氏は感動し、解放軍のために力を尽くすことを決意、隊員が飛行機を操縦する機会を増やすべく、日本軍の飛行場に残されていた壊れた飛行機や部品を収集し、46機を修復して使えるようにしたとしている」に引っかかりました。

「航空二等兵」とは歩兵二等兵と同じ階級であり、軍隊というヒエラルキーの最下層に位置します。「総隊の副隊長に任命された」ことに辻褄があいません。航空二等兵では軍用機の深い知識や航空部隊運用のノウハウなどないでしょうし、人民軍の教育飛行隊副隊長は務まりません。

wikiで調べたら、敗戦時林氏は少佐だったことがわかりました。
林弥一郎 ウィキペディア 「第37教育飛行隊長を経て1944年(昭和19年)12月、陸軍少佐に進み関東軍の第2航空軍独立第101教育飛行団第4練成飛行隊長として終戦を迎えた」

グノシーは基本的に元記事の文章をそのまま掲載するだけなので、元記事が間違っているとそのまま間違いを拡散してしまいます。元記事を勝手に変えることは許されないかもしれませんが、間違いを放置する”ずぼらな点”がグノシーがいまいちメジャーなサイトになりきれない理由だと思います。

元記事
なんと、「中国空軍の父」と称される人物は日本人だった!=中国メディア Searchina 2019-04-11 16:12


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最終更新日  2019年04月11日 18時53分02秒
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2019年04月10日
カテゴリ:ミリタリー
「防衛省は9日、航空自衛隊のF35A戦闘機1機が青森県沖でレーダーから消えたと発表した。現在捜索している」
自衛隊のF35戦闘機、レーダーから消える=防衛省 REUTER ロイター 2019年4月9日 / 21:22
  • 20190409ax12S_p.jpg
「同機は9日午後7時ごろ、夜間の対戦闘機戦闘訓練のため同型の3機とともに三沢基地を離陸。約25分後に同基地の東約135キロの太平洋上で機影がレーダーから消え、連絡が取れなくなった」「岩屋毅防衛相は9日夜、同省で記者団の取材に応じ、「原因は不明だが、人命の救出に全力を尽くす」と述べた。救助活動は夜を徹して続け、同型12機の飛行は当面見合わせるとした」
空自F35戦闘機、消息絶つ=太平洋上で夜間訓練中 時事通信 JIJI.COM 2019年04月10日00時29分(画像も引用)

何らかの事故があって墜落した可能性が高いです。バスタブ曲線で運用初期には事故発生率が高いですからありえることです。

故障率曲線 ウィキペディア

しかし1機110億円の機体ですし、パイロットの育成には数億円かかるそうですから、両者が無事に発見されることを願ってます。

それにしても他の新聞も同じようなヘッドラインを採用して「レーダーから消える」としています。ステルス機は「レーダーに映りにくい」機体なので、それを揶揄しているように感じます

通常はIFF(敵味方識別装置)が動作しているので、F-35が実際「レーダーに映りにくい」としても、正常に飛行していればどこをいるのかは確認できるはずです。

敵味方識別装置 ウィキペディア

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最終更新日  2019年04月10日 03時06分11秒
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2019年03月30日
カテゴリ:ミリタリー
2日前の記事で恐縮ですが、MRJが米国連邦航空局(FAA)からLOA(Letter of Authorization)を受けました。

三菱航空機 - Mitsubishi Aircraft Corporation

「LOA取得にともない、FAAチームが型式証明の活動を支援するためにMRJに搭乗することができるようになる」

「三菱航空機がFAAのLOAを取得したということは、MRJの開発の最終関門である型式証明(TC)取得のための飛行検査を開始してもいいということを意味する(以上Moter FANの記事より)」

LOAとは「MRJの安全が確認できたのでFAAの検査官を同乗させてもいいでしょう」という意味の許可証のようです。

ようするにFAAという旅客機としての型式を発行してくれるアメリカのお役所から、「一緒に飛行機に乗って検査してあげますよ」というお墨付きをもらったということです。

つまりFAAから型式認証を受ける検査はこれから始まるということです。

う~ん…、2019年になってというか、2018年度が終わるこの時期にやっとFAA様のお出ましとは…、遅れ過ぎちゃうんっ!!!


去年11月にテレ東の『ガイアの夜明け』でMRJが取り上げられていました。
国産ジェット 復活への闘い【ガイアの夜明け】|テレビ東京ビジネスオンライン 2018/11/20(火)22:00放送
会員登録するとオンデマンドが4月末まで無料で利用できます(が、私は登録しませんでした)。

2018年11月20日放送 シリーズ 追跡!日の丸プロジェクト①国産ジェット 復活への闘い ガイアの夜明け バックナンバー 2018年11月20日 放送 第841回

50秒程度の予告編?です。

番組内容はYS-11以来の50年ぶりの純日本製旅客機への挑戦という内容でした。日本は輸送用機械器具製造業における自動車製造などでは世界トップレベルのノウハウを持っています。

しかし旅客飛行機製造では、ボーイング社などの部品の下請け製造は経験してきても、新機種をゼロから開発するのは50年以上のブランクがあるため一石一鳥とはいかず、様々な試行錯誤を繰り返してきたようです。


開発開始当時の「2008年9月の時点で2011年初飛行、2013年に納入」だったはずでした。それが予定から5年以上経ってもファーストローンチとなるANAに納入できていません。
MRJ ウィキペディア

遅れてしまったことに文句を言っても詮無いことですがせめて今年中にはANAが受領し、2020年のオリンピックで東京を訪ねてくれた外国の方たちを、地方に誘致する原動力として働けるように、急ピッチで追い込みして欲しいです*。

* 現在の予定では2020年6月あたりにANAで業務運行を開始するらしいですが、前倒しで頑張ってくれることを信じています。

関連ブログ
MRJ初飛行 2015年11月12日
MRJのエンジン(PW1200G) 2015年11月13日
MRJの開発状況(航空機産業における民需の瀬戸際) 2017年06月08日
「初飛行時の予定通りならANAがファーストローンチ(first launch:新型機を最初に運用する航空会社)となって、今頃MRJは日本の空を飛び回っていなければならないのですが、開発スケジュールが遅れに遅れて2020年東京五輪に間に合うかどうかさえ微妙なところになっています。

2020年東京五輪で大量の外国人観光客を呼び、日本の最新鋭リージョナルジェット(地域間を結ぶ短距離ジェット旅客機)MRJで東京から外国人観光客を地方に誘導して地域活性化を図り、外国航空会社にMRJを訴求してセールスにも勢いをつけるという「壮大な構想」が危うくなっています」

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最終更新日  2019年03月30日 19時21分39秒
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2019年03月29日
カテゴリ:ミリタリー
しばらく忘れていましたが、空自の次期戦闘機X-2開発がかなり進んでいるようです。
防衛省 防衛装備庁公式チャンネル(ATLA Official Channel) 2018/03/01 に公開

かつてはF-2に続く国産戦闘機としてF-3とも呼ばれていましたが、現在は実験機の「X」が与えられて正式にX-2と呼ばれているようです。

「「X-2」という型式は、1954年(昭和29年)から1962年(昭和37年)にかけて防衛庁技術研究所で実験に供されたサーブ・サフィール91B改造の高揚力研究機「X1G」に続くものである[1][2]。開発にあたっては220社におよぶ国内企業の協力を得ており、部品の9割超が国産である(wikiより)」

【軍事ワールド】見えてきた次期国産戦闘機F-3「ここまで“出来て”いる」 産経新聞 THE SANKEI NEWS 2019.1.8 06:30プレミアム

上のリンクには開発中の姿が多数の写真とともに紹介されています。掲載された写真だけ見ていると今にも完成しそうな気になりますが、まだ多くのテストをパスしなければならないので、正式な完成機が日の目を見るのはまだ当分先になりそうです。

最先端技術によるエンジン開発は戦闘機開発の最難関で、純国産エンジン生産は長年の悲願でした。現在の空自戦闘機はほぼすべてを日本で生産していますが、エンジンだけはライセンス生産でした。しかしこのX-2(F-3)では、念願の純国産エンジンが搭載される予定です(上の画像)。

X-2は約5トンの推力を発揮するIHI XF5-1(アフターバーナー推力)×2(合計約10トン)を搭載して、機体空虚重量(約9.7トン)を上回る予定です(推力重量比が1を超える)。

実用機(F-3)はX-2の拡大版として機体が大型化するため重量増が予定されており、XF5-1の発展型であるXF9(推力15トン)を2基搭載する予定です。

XF9 (エンジン) ウィキペディア 「推力:11t以上(ドライ) 15t以上(アフターバーナー使用時)」「XF9の基本的なコンセプトは「スリム化」と「大出力」であり、大出力だがスリムなエンジンにより燃料・兵装などに機内容積を多く割くというものである」

XF9はF-15やF-2に搭載されているP&W F100系やGE F110エンジンと同サイズながら、より軽量で大出力のエンジンになる予定です。

しかしF-22に搭載されたF119の推力偏向ノズルと同じ機構は採用されないようです。F-22は推力偏向ノズルによって従来の戦闘機とは異次元の運動性を獲得しましたが、F-3では「XF5-1の噴射口に3枚の推力偏向パドルを取り付けて(X-2 wikiより)」運動性向上を計画しています。「推力偏向パドル」は軍事機密だからなのか、はっきりわかる写真は公開されてないようです(最上段の動画では遠目ですが「推力偏向パドル」が確認できます)。


【外国との共同開発案】
英国は去年のファーンボロー航空ショウで次世代戦闘機(第6世代戦闘機テンペスト)開発を発表しましたが、日本のX-2との共同開発に前向きのようです。

【報ステ】戦闘機開発の最前線 英軍事企業を取材 テレ朝 NEWS [2019/03/26 23:30]
約8分のニュース動画があり、英国BAEシステムズ(年間売上2.7兆円:2018年世界第3位)の戦闘機生産工場を紹介し、日本のX-2に言及する形で共同開発について触れています。

英国が独自にステルス戦闘機を開発する理由 グローバル・コミュニケーション 19.07.2018
「現在、フランスとドイツの最新の戦闘機プログラムから除外されている英国は、独自にあるいは他の国とのパートナーシップを形成して戦闘機開発を進めなくてはならない。すでに欧州の戦闘機開発はフランスのダッソー社が主導して、ドイツ企業との共同で次世代ステルス戦闘機開発を先行させている。その他にも独自に戦闘機開発能力のあるスエーデンも新型戦闘機の開発を目指している」

英国のEU離脱は現状いろいろと揉めていて先行き不透明ですが、EU離脱の影響なのか戦闘機開発についてはかつての同僚だったフランスとドイツが共同開発に先行する形になっています。(仏独両国は「共同開発の門戸を開いている」らしいですが)英国は現在仲間はずれにされた形です。

上の記事では「スウェーデンが独自開発する」としていますが、現代の戦闘機開発には莫大な開発費が必要になります。「独自に戦闘機開発能力」があるとしていますが、次期戦闘機単独開発はスウェーデン一国では非常に難しいはずです。

サーブ 39 グリペン ウィキペディア

現用戦闘機サーブ グリペンをスウェーデンが単独で開発したのはスウェーデンがまだ軍事的中立政策をとっていたためであり、開発費が回収できたのも輸出に成功したため、外国の採用によって生産規模が大きくなった(量産効果が出た)からです。

しかしグリペン開発当時よりも現在の新型戦闘機開発費は高騰しており、スウェーデン一国での開発は難しいでしょう。英国はそれを見越してスウェーデンとの次期戦闘機共同開発を模索しています。

新型ステルス機テンペストは、米国ボーイングとの共同開発の話もあるようです。
英次世代機「テンペスト」どんな戦闘機? YF-23似のシルエット、そのコンセプトとは 「日本が共同開発に参画の可能性は…?」 乗りもの ニュース 2018.07.28
「7月20日(金)付のロイターは、ボーイングの防衛部門のトップであるリアン・カレットCEOが、「テンペスト」の開発への参画に関心を寄せていると報じています」

また上のニュースでは自衛隊次期戦闘機と米国(ロッキード・マーティン社)との協力が難しいとも述べています。
「航空自衛隊は過去にヨーロッパ製戦闘機を導入したことがなく、F-2後継機が国際共同開発となる場合でも、アメリカ企業、とりわけ第5世代戦闘機の開発で世界をリードしているロッキード・マーチンと組む可能性が高いと見られていました。

 ただ、7月16日付の読売新聞は、本命と目されてきたロッキード・マーチンのF-22にF-35の技術を盛り込む案に対して、防衛省幹部が開発費や機体の単価が高騰するとの難色を示したと報じており、この報道が事実であれば先行きは不透明になりつつあると言えます」

開発費規模では日本が大本命と思われます。なんといってもX-2(F-3)の次期戦闘機開発費は2兆円とも言われています。ちなみに平成30年度の防衛関係費(約4.9兆円)から人件・糧食費(2.16兆円)を引いた物件費は約2.7兆円です。

参考資料
我が国の 防衛と予算 - 防衛省・自衛隊 PDF

物件費2.7兆円は陸海空自衛隊に割り振られて、正面装備や後方装備に使われます。ということは2兆円がどれほど莫大な金額かがわかると思います。

平成30年度の物件費の大半を占める2兆円が本当に次期戦闘機だけに投入されるかどうかはまだ確定しませんが*、潤沢な開発費は英国のみならず、他の新型戦闘機開発を計画する国には魅力的でしょう。

* 仮に開発費総額が2兆円になったとしても、もちろん単年度予算で全額支出されることはなく、開発期間の数年間(十数年間)で分割償還されます。

参考までにF-2開発費は「3270億円」でした。
F-2 (航空機) ウィキペディア

F-2は多くの部分をロッキード・マーティンF-16の技術を流用したために「3270億円」になりましたが、費用を全額負担した防衛庁は当初「3270億円」の半分程度を見込んでいました。

X-2(F-3)は現状全てを国産新造機として完成することを予定しています。モデルとなるF-16などの現行機がないため、当然開発費が高くなります。さらにF-2開発開始当時(80年代後半)よりも現在の新型戦闘機開発費は高騰しているため、2兆円の開発費もありえないことではありません。


英国は現行機ユーロファイター「タイフーン」の次期戦闘機(第6世代)「テンペスト」を現在計画中です。ちなみに第二次大戦中の英国戦闘機ホーカー・タイフーンの発展型後継機がテンペストでした。英国は第二次大戦戦闘機の名称を現代戦闘機に踏襲しています。

ホーカー タイフーン ウィキペディア
ホーカー テンペスト ウィキペディア

英国以外にも米国ロッキードマーチン社が日本との共同開発を考えているようです。

英国や米国が新型戦闘機の共同開発に積極的なのは、安倍政権で成立した「防衛装備移転三原則」によって、武器輸出が可能になったからです。

防衛装備移転三原則 ウィキペディア 「防衛装備移転三原則は、武器の輸出入を基本的に認め、その上で禁止する場合の内容や、厳格な審査を規定する内容となっている。」
「従来の武器輸出三原則においては、武器の輸出は長らく事実上不可能な状態にあった。それゆえ日本製の武器は生産量が限定され、量産効果が出ないため高価にならざるを得ず、半ば不文律と化している対GDP1%以内の限られた防衛費を、さらに圧迫するという弊害があった」

新型ステルス戦闘機が日英で共同開発できたら、防衛力向上に資すると考えられる相手国に輸出が可能になります。量産効果により生産数が増えれば、防衛費予算の節約になりますから、国家破綻レベルにある財政赤字縮小に寄与するはずです。

リアルタイム財政赤字カウンター 15 現在の「借入金,政府短期証券を含む「日本全体の債務残高」」は「1467兆円」です。


関連情報
英国が次期戦闘機開発構想を発表、日本などと連携の可能性協議 ロイター REUTERS 2018年7月17日

関連ブログ
新型国産ステルス戦闘機F-3 2016年10月26日
国産初ステルス機 テレビ初登場(国産ジェットエンジンへの道) 2014年07月12日

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最終更新日  2019年03月29日 19時35分29秒
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