実録◆学童ドキュメント！さよならを言えなくてごめんね第27話

​​実録◆学童ドキュメント！ さよならを言えなくてごめんね 第27話「デリケートな新入りたち」 わが学童にも新しい仲間が入ってきた。 ザッキ～の脳裏に未だ鮮烈に残ってるのが ​​​学童の部屋にはじめて入ってきた時の　ミキオのリアクションだった(*'ω'*) 悪戯する度に　この話をすると・・ 漫画の本読みながら『また そのはなし？　もうやめてよ～』って ぷくぅ～と頬っぺた膨らませて怒ってたっけ ミキオははじめ　お父さんと一緒に　学童の部屋に入ってきたんだ。 まーだ保育園あがったばかりの彼は　それはそれは 子役タレントの寺田心くんみたいな？あんな感じの風貌で(^^;) お父さんの後ろに隠れながら　 そろーっと部屋の扉ひらいた彼だったんだけど・・ 学童のおにいちゃんおねえちゃんの顔みた瞬間！ 『ひぇーーー』 そう言って　保育園の事務室に飛び込んで行ってしまったんだよΣ(ﾟДﾟ) 一緒に居たお父さん 笑いながら　『すいません 』って頭下げて 彼の様子を見に　そちらの方へ歩いて行ったの。 ２年生になったウチの学童っ子たちは・・・ 大：『なんだ　あいつ？おれたちの顔みていきなり出てった』 空と遊んでた第２ボスの風は 顔を見合わせてククク・・って口を押えて笑ってた。 ひとり　ノンだけが 『しょうがないよ　だって学童はじめてきたんだもん』 ちょっと心配そうな顔して学童のガラス窓越しに 彼が入っていった事務室側を伺ってた。 もしかしたら・・しばらく学童に入って来れないかな？彼・・。 集団に馴染める子と　無理な子は　居るからね。。 こればかりは　本人の気持ち次第だし。。 そんな事を考えながら　私は 新入生用のロッカーに名前のシールを貼っていた。 暫くすると保育園の事務室に居た高山先生が学童の部屋に入ってきてね？ 『ミキオくん今、私の所で恐竜の絵を描いてるから・・ 先生、心配しないでください ちょっと心が落ち着いたら　こちらに来させますので』 そうおっしゃったんだ。 その言葉のとおり・・ 部屋を飛び出して約４０分後？ 頬っぺたを涙で濡らしたミキオが　１枚のコピー用紙をもって 私たちの前にやってきたんだ。 お父様はお仕事の関係で　ちょっと前に園から退出されてたんだけどね。 ひとりでちゃんと学童の部屋に入ってきたんだわ・・。 学童のおにいちゃんおねえちゃんに恥ずかしいとこ見られちゃった・・ そんな顔で学童の部屋に入ってきた彼、 恥ずかしそうに　学童大テーブルのとこまで歩いてくると そうっと　自分のもってた　コピー用紙を広げたのね そこには一匹の恐竜の絵が描いてあって。。 とても小学１年生が描いたものとは思えないくらい 細かいところまで　よく描けたものだったの。 ミキオに　その才能を見せつけられた　ウチの子どもたち・・ 風：『うわっ　うめー！　これお前描いたのぉ？』　 大：『ほんとだぁ　おまえ　絵ー描くのうまいんだなぁ～』 褒める褒める(#^^#) さっきの態度はなんだったんだ？って思うくらい　 ミキオをヒーロー評価したんだ。 そして生き物大好きの大が彼をお気に入りの遊びスペースへ連れてって ものの３０分ほどで　ミキオは学童の仲間になっちゃった(笑) こういうのが　子どもならではの特権だよなぁ～ そう思いながら　私は　新しく学童に入ってきた１年生をあたたかく迎え入れてくれた　大たち学童先輩たちを頼もしく思った。 ザッキ～も工作好きだったから・・ ミキオや　この後登場する　草太とは　すぐ打ち解ける事ができたんだ。 色使いとかね？ ありあわせのものを使って工作するという　工夫の力？ そういうものが　彼らには備わってたね・・。 悔やむことは　この2人を最後　自分の手でおくってあげれなかったこと。。　これまで書いてくれた反省文、　思い出と共に手渡したかったな・・。　 ​​​​