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コマさんの 気まぐれDIARY

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2020.06.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
​​​

実録!学童ドキュメント​

さよならを言えなくてごめんね​ 葛藤編

​​ぼくとザッキ~が居たあの季節
​Story64「似顔絵いっぱいのスタンプワールド」
​​*****************

ザッキ~先生の子どもへの愛情は
手作りのスタンプワールド帳にも表れていた。

子供たちの性格や集団での立ち位置を知ったり
彼らの学習意欲だったり学童でのひとつのお楽しみにでもなれば良いかと始めたものだったが。。
もともと絵を描くのが大好きだったザッキ~先生の凝り方と言ったら・・お迎えにいらした草太のお母さんがビックリするほど?個性に溢れたものになっていて・・。

子供たちは学校から帰るとすぐ私の周りに集まって
ある者は膝の上に
ある者は首にもたれかかり
自分のワールドに私がスタンプ押したり絵を描きこんだりするのを
密着して見ていたものだった。

​​​​​​​​​​

子供たちの心をとらえる絵・・・
ザッキ~学童にいる子供たちはみなワクワクすること、ドキドキすることが大好きな子どもたちが多かった。

ということで
ロールプレイング調のスタンプワールドを描くことに・・。

主人公は子どもたち自身。
毎日 学童に来るたびに 宿題をやったら1つ
片付けがちゃんと出来たらもうひとつ・・。
そんな風に ご褒美シールの代わりに手持ちのスタンプを
色画用紙をハードカバーに見立てた?ワールド帳のすごろく面に押してあげてた。

ずっと この物語を読んできた読者の皆さんはお気づきかも知れませんが
これは第一期生に贈った木の実ワールドの携帯バージョンのようなもので(^^;)

◆木の実ワールド・・・
ザッキ~先生が はじめて受け持った教え子7人のために
(保育園での役目を終え用無しとされ)学童の片隅におかれた
〝ホワイトボード”に 人数分の大樹を貼りつけ
当時、ランドセルひとつ片づける事が出来なかった子供たちに
管理の習慣を身に着けさせた 伝説のシールワールド。



​​​ある時期から 人数分の切り絵を作って
シール貼って~みたいな事が出来ないくらい・・
預かり児が増えた関係で
それでも何とかしてその形を受け継がせたいとザッキ~先生がひねり出した苦肉の策がこのスタンプワールドだった。

​ま、急ぎで考え付いた割には
私の仕事量を減らせるちょっとしたメリットもあったから(笑)
結果的には良かったのかな?

原本である絵を私が描き
​​​保育園にあるコピー機をお借りしてスタンプワールドやりたいって子供たちの分のそれをカラーコピーさせて貰い 色画用紙をハードカバーに見立てた冊子にして彼らひとりひとりに手渡していた。

驚くことに・・
子供たちに手渡していた それらワールドの世界観は
すべてザッキ~先生のオリジナルであり
そこに登場するキャラクター、お城や空想上の怪物、妖精にいたるまで
ザッキ~先生のひらめきで描かれたものであった。

のちのち
コピーしたものに子どもたちの似顔絵・・
すごろくのコマの役割として彼らのアバターって言ったらいいのかな・・
そういうものを描いて いかにも自分自身がその世界を冒険してるかのような空想に浸らせる。。ザッキ~トリックが取り込まれていったんだけど・・。

そのことによって結局は自分を追い込むこととなってしまった(;´▽`A``

だって それぞれの子どもたちの事を思ったら
同じ世界を冒険させたらつまらない、飽きがきてしまう
絵を描いてたら そんな気持ちになってね(^^;
どうせアバターを取り込むなら
この子には火の世界、この子には空の世界・・
そんな風に 途中から別々の世界を旅させる。。
そんな面白いものにしてあげたいなと・・
欲が出てしまってね。

結局、自宅に持ち帰っても終わらず
学童にいる間も その作業に追われるような?
そんな始末になってしまったんだ(^^;)

夏野先生や大田原先生が居てくれたからできた・・
子供たちへの 愛の贈り物だった。

もちろん
そうした私の贈り物を うれしいって思って受け止めてくれる子ばかりはいなかったよ^m^
学童での楽しみは外遊びーー!って
思ってる子どもたちばっかだったんだからね(^_-)-?

それでいいと思った
私の一方的な愛でも。

第一期生たちが わたしに言ってくれた
〝ザッキ~学童、すっごく楽しかった”
そんな思い出のひとつに・・ 彼らの心に残ってくれたらと。


​​​


ただ これらは 強制ではなかった・・。
ま、学童に入ってきたばかりの頃は必ず持つように人数分用意したんだけどね(^^; 1~2か月して学童生活に慣れてきたら。。
自己判断で いつでもスタンプワールドをやめることが出来たんだ。



どうして無理強いしなかったか?

こちらのスタンプワールドをご覧になると分かると思います(^^;)

小さな舟の上で海賊らと喋ってる男の子は・・波山るいとって言う
ザッキ~学童に居た2年生の一人だったんだけど。。

彼は私の描く絵をみるのが凄く大好きだったみたいで
あと 自分のワールドが どう進化してくのか?
それを見たくて 1年通して ながーく私の作ったスタンプワールドをやり続けた男の子だったんだけど・・

その継続力には私も脱帽だった。

「るいとは学童で悪い事するような子じゃないし・・
いつスタンプワールドやめてもいいんだよ?」
季節の変わり目にはいつも こんなことを彼に言って少しでも自分のお仕事を減らそうと思ってた私だったが(^-^;

そんな私の言葉にも るいとは
『やだ! 学童卒業するまで 俺、スタンプワールド続けんだ』
と強い意思を見せるもので・・
彼のその熱い気持ちに添えるよう。。私は描き続けた(笑)



だからねぇ・・
子供たちはきっと
ザッキ~先生は自分たちが帰ってくると いっつも絵を描いてる。。
そんな風に見えてたかも知れないね(笑)

笑っちゃうのは
私が 預かった順番に ひらいたワールド帳をテーブルの上に載せてたら
ちょっちょーっと4年の末永瞳がやってきて 下の方に置かれた自分の帳面を上部に載せて こう言ったの。

「ザッキ~先生、あたしの後回しにしないでね?」

いつもは男の子に譲ってあげてる 大人しそうなおねえちゃんなんだけど・・やっぱり心の中では自分を一番にみて貰いたい、そんな気持ちがあるんだなーって。。

申し訳ないけど ザッキ~先生は この子は我慢できる子、そんな子には我慢して貰っちゃってたからねぇ。。
低学年の子たちを一人前にするために・・
どうしても上のお兄ちゃんお姉ちゃんには我慢させちゃった部分も大きいかもね。



これはアイテム好きの鷺宮なおとの為に作ったワールド。。
ちょっとオネエちっくな店主を置く事で
なおとの心をくすぐった(^-^;

天然ボーイのなおとは 私のこれを見るたびに
『ねぇ~ えー 
どうして僕のとこだけこんなおばさんでてくるのぉ?キモいんだけど』
って ニコニコした顔で言うから

「この人はおばさんではないよ 男の人だよ」 って言うと

『なんで男なのに こんな格好してんのー きっしょー』
そう言ってケラケラケラケラ笑ってるんだわ。

なおとは ほんと
笑ってるか泣いてるか?どっちかだったね(笑)


はじめて学童来たばっかの頃は この時間をどうするべきか?
ぽかんと空をみて考えてる・・そんな男の子だった。

他の男の子が なーんにも考えずに鬼ごっこやって走り回ってる時に
彼は盛り土のてっぺんに立って 空を仰いでたんだから。。


心がいっぱいいっぱいになった時に なおとは大泣きした。
そんな時は 理由をよーく聞いてあげた。
何にもできないけど 誰かに話せば 少しは彼の心が楽になるだろうと。

だってさ だってさ・・ってしゃくりあげるだけで
なかなか 内容を把握するの大変だったけど・・
それでも一通り 心のモヤモヤを私に話すと すっきりした表情に戻ってた






これは スタンプワールドにあんまり関心がなかった東田ツトムの帳面。
この子に関しては スタンプワールドやってて欲しいなぁーって思う生活習慣がいくつかあって。。しぶしぶやってて貰ったんだけどね。。

ま、やりたくないというものを無理矢理やらせてもね?
いいことないから やりたくないならやらなくてもいいよーって
ただ ワールドにいるツトムの分身は怪物メデューサが居る闇の神殿に入れられちゃうけど・・それでもいい?

そう言ったらね?

『いいよぉ~ その闇の神殿ってどんなとこー?』って言うもんで(笑)
ツトムが見てる前で この絵にザッキ~学童の子どもたちが言いそうな言葉をフキダシで入れていったのね。

ちょうど【杜子春】ってお話みたいに(笑)
闇の神殿まで 真っ暗な道がどこまでもどこまでも続いてて・・
そこをツトムが歩いてくと 〝そっち行っちゃだめだー” とか。。
学童の仲間が止めるんだよ^^

それを振り払って先に行ってしまえばスタンプワールドは見事退会^^
彼がワールドに残るか?それとも今日、やめてしまうのか。。

みんなしげしげ 私の描くフキダシを目で追っていた。​​​​​



​私の一方的な愛ではあったけど・・
子供たちの
中にはね。。
その愛を少なからず感じ取って?
学童を卒業するまでに何百ものコマを進めて・・
何度も何度もボロボロにかすれ張り替えを繰り返した裏表紙に
たくさんのアイテムをくっつけた そんなスペシャルブックに仕上げて
それを大事そうに抱えて旅立っていった子もたくさん居たんだ。


けなげな子どもたちの思いに応えるために
私は 最後の時まで 彼らに寄り添った。







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Last updated  2020.06.01 09:18:35



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