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コマさんの 気まぐれDIARY

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2020.06.24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
実録!学童ドキュメント
さよならを言えなくてごめんね
​​ぼくとザッキ~が居たあの季節【漂流編】
​​​
Story-76 ひと時のやすらぎ

舎川は私が学童やめて数日くらいに
それを知り
その理由を幼馴染の板橋菊乃から聞いたらしい。。

海老沢園長のやりそうなこと。。
舎川は心でそう思い
口を挟むことが出来なかった父兄の代表として
私に電話をくださったという事だった。。

愛する子どもたちと引き離され・・
この先 何を目指して生きていって良いのかも分からなくなってた私には・・​​過去を忘れることしか考えられなかった。。

そうすることで 少しでも胸の痛みを少なくしたかった。

だから どんなに私を思って弁護士を立てよう?
先に卒業した子どもたちを集めて内輪だけのさよなら会を開こう?
そう言う風に慰めのメールや電話をかけて下さる保護者の方がいようと・・うれしい、ありがたい、そんな優しい気持ちにはなれなかった。


せっかく大学の恩師:紋別あたるが
人間嫌いになってた 私の心に 
〝人ってやさしい存在なんだよ”
〝ザッキ~も そんな固い鎧なんて脱ぎ捨てて
 楽に人間と付き合ってみてごらん”

そういう事を 心に傷をもった子供たちや
若い学生たちとのふれあいの中で体現させてくれたのに・・・。


再び固く心を閉ざした私には 誰の言葉も届く事はなかった。

ただ 先にも言ったように・・
大好きだった子供たちを忘れるには
別の場所の子どもたちを愛するのが一番手っ取り早いことだと。。

だから舎川の言葉に即答してしまったんだと思う・・。

〝今、先生のように子供たちの事を第一に考えて下さる・・
 優しい人を失うのはとても勿体ない”
〝別の学童で 
 大好きな子どもたちと 新しい一歩踏み出してみてはどうですか?”

その言葉が うれしかった。


私が首を斬られた直後
傍に居たって少しの言葉もかけてはくれなかった指導員の大田原・・
そして 私を子どもたちのもとに返してあげる・・そんな甘い期待を私にふらつかせ結局は自分の身可愛さに 手を離した桃ノ木大学の教授:板橋菊乃

そんな冷たい人間ばかりしか 私の近くにはいなかった・・
そう思って暮らしてた私にとって
舎川のやさしさは なぜか懐かしく。。あたたかいものに感じたから・・。


舎川が紹介してくれた 酒木小子どもの家
当時 私が住んでいた 自宅から自転車で数分という・・
物凄い近い場所にあった・・
雪の降る あの日 電話をもらってすぐの平日夜に面接に出かけたっけ。

思えば 舎川さんにはお世話になったのにお顔すら拝見することも出来ず・・子どもの家に就職が決まった時も辞める時も。。
電話でしかお話することが出来なかったなぁ・・。
常にお忙しい方だったからね。。

面接に伺った時間・・もう7時半とか8時くらいだったから
既に子供たちは居なくて。。
ただ 背の低い長テーブルが 等間隔で並べられた その部屋を見てたら子どもたち思い出しちゃってね?

これから面接だって言うのに みょうに心がしんみりしたのを覚えている。


ずいぶんと家庭的な学童だったな・・。
際立って 悪いことをする子も居なかったし?
何といっても すでに子供たちと固い絆を築いてる男性指導員さんが
1名いらっしゃったので そういうのはね これまで長く子供たちと付き合ってきた自分には一瞬で分かったって言うか?

保育園の学童に居た時は
​​先生じゃなくちゃダメーって
子供たち必死で自分を求めてくれてたでしょう?
酒木小の子は長く一緒に生活してきた男の先生の方を優先的に選んでその日一日行動するからさ。。何か淋しさを感じたんだよね。。

あー自分じゃなくてもいいんだ。。この子たちはって・・。


そん時思ったんだよねぇ・・
大田原先生もきっと この自分と同じ思いをしながら
私と仕事をしてきたんだろうと。

後から入ってきた先生って言うのは
前から居た先生においしいところ持って行かれちゃうものだから・・。
信頼関係築いていくのが ほんと大変なんだよね。。
子供たちと その先生との見えない交流、長い歴史がそこにはあるから。


好き勝手やらせて貰ってたんだなぁって
そこだけは 海老沢園長に感謝している。







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Last updated  2020.06.24 16:54:01



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