2020年12月30日

アンコールアワー2020『さよならを言えなくてごめんね』第5話

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​​保育園の片隅で~寄り添うように過ごした私と子供たち

最初にお預かりした子供たちは 長期休暇をのぞいて 約6~7人ほど
大番長の豪は 通常の学童保育には来所していなかったので・・
それほど 面倒な騒ぎは起こらなかった。


うちの学童形態は 一般的な学童施設のそれとは違っていてね・・。
保育園の一角を 時間的に借りて運営してるような?
ちょっと肩身の狭い空間でね・・。

ほら?
うちんとこの学童の子供たちが 学校から帰ってくる時間も
保育園の園児さんや保育士さんは通常の保育スケジュールを動かしてる訳でしょう?
外遊びの時間、重なること多くて
保育園の子供たちとうちの子供たちとじゃ ボール投げひとつしても
範囲や行動のダイナミックさが違うでしょう?
どうしても体のおっきなおにいちゃんおねえちゃんが 保育園の子供たちにぶつかったり・・
投げたボールが園児さんの頭かすめたりって事が起きちゃうわけね(~_~;)

そうすると海老沢園長が出てきて言うのよ・・。
『学童さん ここで遊ばせると園児さんにぶつかったり 危ないから
むこうのグランドの方で遊ばせたらいかがかしら?
そのほうが 目いっぱい体動かせますよ』 ってね?

私は その言葉を聞くたびにいつも思ったの・・・。
この園長にとって おなじ敷地に暮らすわたしたち学童の存在って言うのは
ほんとに ゛お飾り” なんだなって・・。

どうして保育園でお預かりしてる園児さんを気遣うように
うちの学童の子供たちの事も考えて下さらないんだろうって・・。


何かあると 必ずうちのとこの子供たちが注意されて
あっち行ってろ ここで遊ばせるなって・・。

子供たちも そんな海老沢園長の裏表を私の傍で見ていたから
不服や疑問を わたしにぶつけてくるしね?
「ねぇ?なんでうちらだけ グランドいかないといけないの?
 ブランコや鉄棒使いたいのに・・」って・・。

園庭に転がってるボールひとつにしたって 
『それは何組さんが使うものだから学童さんは別のもので遊んでいただけますか?』 
そう保育士が注意しに来たくらいだから・・。

そのたんびに私は 頭さげさげ 
子供たちの手をひいて 保育園に迷惑かからない場所連れてったんだ



行動を押さえられたのも腹が立ったが
保育園の行事に 学童も合わせてくれって言うのは ほんとにしんどく感じた。


夏休みに海老沢園長が勤務する桃ノ木大学の構内を練り歩く ゛お神輿かつぎ”
これを保育園の子供たちがやるんで
うちの学童の子供たちも一緒にって・・・。
子供たちの気持ちも考えずに 勝手に夏休みの恒例行事に加えたんだよ。
そのお神輿担ぎ
何が大変って お神輿を子供たち自ら制作しなくちゃいけないってこと。


私がはじめて子供たちと出会った あの夏も
それが 当たり前のように 行われてて・・。


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​​2020年末 ザッキ~おにいさん自叙伝 アンコールあわー​

平成学童ドキュメント! 
​​~大人の矛盾と戦った ある学童っ子たちの戦いの歴史~​​
​​​         『さよならを言えずにごめんね』​​​​​​




第5話 苦痛なお神輿づくり 
​​~保育園行事に無理矢理付き合わさせられてた学童​っ子​~




常に園長:海老沢の脇で穏やかな微笑を浮かべていた70代くらいのメガネの男性・・。
それが高山斉賀だった。

ちゃきちゃきと喋る海老沢に比べると こちらの高山先生は実に穏やかな方で。。
失礼ながら私は 最初の保育園訪問時、彼を見かけた時?桃ノ木保育園の雑用を賄う用務員のおじさんと思ってみていた(^-^;

そのくらい・・目立たない存在の方で
学童の子どもたちに何か頼まれると 壊れた玩具を直したり・・
豪ちゃんの。。小学3年にしては難しそーな算数問題を
一緒になって解いてあげたり・・
そんな日々を過ごしてる人だった。

園長と高山先生の間柄は その話しぶりで 何となく分かった(^-^;
やはり・・好きな男性の前では 女性は普段とは違った口調をしたりするからね?うっしっし
いくつになっても恋する女は 輝いている(笑)
そういう雰囲気は やっぱ自ずと私生活に出ちゃうんだよね?

いつもは どちらかと言うとサパサパとDRYにお話される海老沢園長が
彼の前では 女性っぽい喋り方になってたから(笑)
あーお二人は出来てるんだなって(;´∀`) そう思いながら横でお仕事していた。

さて 子どもたちの夏休みスケジュールは
この高山先生が園長に伺いを立てながら作成していた。

ざっと内容を見せてもらうと 所々、保育園の行事にかぶせたものが多くみられた。
言っちゃ悪いけどちょっと古臭い?昭和初期の頃の幼児教育・・。
それを良しと思って ずーっと手を加えることなく伝統的にスケジュールに組み込んできた・・
そんな感じだった。

ま、それは保育園、幼稚園のお子さんには良いとしても
この平成令和の時代に生まれた子供たちに強いるのは ちょっとキツイ気がした。

私が思うに 伝統的なスケジュールを動かすことが出来ないとしても
集団の中の誰かが その代り映えしないスケジュールに新しい風を入れなければ・・
子供たちは心から楽しんで 大人が作った行事やその制作活動に目を輝かせて参加するって事はないと思うんだよね・・・。

そういう意味では この海老沢園長の我が余りにも強くて
桃ノ木保育園の誰もがそれに従うしかないって風潮が そこにはあった。

そして彼女のテリトリーである この学童も
そうした保育園行事を一緒に楽しむよう・・
子供たち、その保護者に強いてきたのである。

******************☆

ザッキ~先生はそうした子どもたちの意欲を見る先生だったので
そうした やらせる行事って言うのがあまり好きではなかった・・。


例をあげるなら 夏のお祭り・・
お神輿をみんなで作って桃ノ木大学の構内を歩きましょうって・・行事?
これは保育園の恒例行事なんだけど・・
学童の子どもたちにとっては とても苦痛な強制行事でもあったんだ。
ただ 誰も園長に逆らえないから。。渋々それに従ってただけ。。
そうだよね?豪ちゃん、プリンスTちゃん? (笑)


それで一度 
お神輿担ぎなんて古臭い行事は今の子にあまり受け入れられない、
学童ならではの何か違った行事を取り込みたいと 意見文を書いて提出した事があったんだけど・・
園長の耳には届く事はなかったんだ。


**************☆

彼女は常に ベースとしてる保育園のそれに学童も従っていくのが当然と言い続け
気の乗らない子供たちを急かし その制作活動に参加させた。


段ボールを切って色画用紙や折り紙で飾りを作って・・
絵の具を使って段ボールの隙間をペイントしたり・・
これを 夏休みのプールやら宿泊学習の合間を縫ってやらなくちゃいけない訳だから。。
もう学童の子どもたちにとってはストレスの何物でもなかった・・。
制作が遅ければ彼らが楽しみにしている外遊びの時間さえ削って
お神輿づくりしなくちゃいけないんだからね?
そうした園長の勝手なスケジュールに 子どもたちは振り回されて・・
見てる指導員の私も 哀れだな~って思ってたくらい。

そうした気持ちを一番感じてたのが豪だった・・。
大人に命令されて何かやらされるって事が凄く嫌でしょうがなかった豪は
高山先生がほぼ一人で作り上げた段ボールのお神輿を(;^ω^)
面倒な置物と心の内で憎み。。
爆発させる機会を伺っていたのである・・。

その機会を与えたのが
お目目キラキラ ちょっと喋り方が幼児さんな呈だった・・。
顔はハーフっぽくて可愛いんだけどねぇ?
〝虎の威を借る狐” って言うの?
呈は・・大人を利用する小1男子だったんだ。

私は彼と高山先生のコミュニケーションを見ていて すぐにそれが分かった。
何か自分に都合が悪いことがあると泣き真似をしてみたり。。
目の前の机を持ち上げて周りの子を驚かせたり・・
ちょっと情緒が不安定なところもあった。
何か自分に都合が悪いことがあると 自分で解決しないで
力がありそうな園長や高山先生のもとに飛んで行って べーって舌出してる子だったから。。


↑おそらく私が思うに彼は そのハンデ(ある精神的障害)ゆえに
周りの大人に丁重に扱われ過ぎてきた子どもなんだと思う・・。
特に海老沢園長の彼への喋り方を見てると 保育園の年少さんに言ってる言葉のように赤ちゃん喋りで?
何か見てて 違和感感じた

私はハンデがあろうとなかろうと預かった子どもは 悪い事すれば他の子同様怒るし
そういう自分のハンデを利用して健常の子どもたちを陥れるって事するのは人間として許せないと思ってたから・・。様子をみながら周りの子とうまくやっていけるように 持って行ってあげようと企んでた(;^ω^)


呈はね、運動は苦手だったけど・・
モノ作りや絵を描いたり折り紙折ったりって事は大好きな子だったから。。
高山先生が作った段ボールお神輿に 絵具で色を塗りましょうって言った時も
率先して保育園の道具置き場から絵具持ってきたりバケツ運んだりして
とち小の女の子:ノンと一緒になって。。学童の部屋の真ん中で
ペインティングを楽しんでたんだ・・。

事件はその時起こった(笑)

当時、学童のお部屋の床には
(フローリングの床が傷まないように園長が買ってきた)
ベージュの絨毯が部屋半畳くらいに敷き詰めてあったのね?

一応、絵具を垂らしちゃいけないって事で
事前にお神輿の下には新聞紙を敷いては いたんだけど・・。
そこは 保育士に悲鳴をあげさせるほどのやんちゃ坊主たちがひしめく のびのび学童(笑)

真面目に本体に色を塗ってた時間なんて。。15分くらいだったよ((´∀`*))ヶラヶラ
そのうち 誰かが誰かの頬っぺたに絵具をつけて?
火がついた その子が また別の子の腕に別の色の絵具をつけて・・・
あっという間に カラフルボーイズの出来上がり!

そこにやってきた海老沢園長・・

「あらまーまーまー 

あなたたち 何してるんですか!」


「あらやだぁ・・絨毯こんなにしてぇ・・・」



※学童のお笑い担当?弘南小1年の準之介がよく言ってた台詞(笑) 
「あらま~やーね!」って。。よくシナを作りながらおばさん喋りをして皆を笑わせていた





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最終更新日  2020年12月30日 08時29分53秒