カテゴリ:雑記帖
折口信夫は芝居を見に行つたとき、塵を吸うのがいやなので
ハンカチをマスクがはりに、眼鏡にはさんで見てゐた。 芝居から帰るときは、 頭の中が今見た芝居のイメージでいつぱいになつてゐる ため連れがあつても一言も口をきかなかつた。 これは子どもの時からのくせだつたといふ。 紀田順一郎編『にっぽん奇行・奇才逸話事典』から。 山田洋次監督と渥美清さんがチャップリンの『街の灯』を 観に行つたとき、その帰りに誰も口をきかなかつたといふ 話を思ひ出しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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