2008/11/11(火)00:42
最近の内容
ABAのほうの課題や学習についての内容についてちょっと記録しておきます。
現在は、まず、学習場所の般化ということで、遊んだり勉強したりをどこでも同じ学習態度でできることを目指しています。
とりあえずセラピールーム内であちこち移動して勉強することやおやつや遊びは別室で、というような形に広がりをもたせています。
また勉強については、下の部屋でワークをしていることもあり、場所についてはそこそこブレが少ないような気がします。
次に問題で、意外にハードルが高そうなのが、(どのタイプの指導者であっても)大人の指示を聞ける。ということで、これが難関です。
人が大好きなのが災いして、見た目優しそうな第三者には最初からトコトンふざけ甘えするからです。
逆にいえば、ちょいと見た目きつそうな人、怖そうな人の前ではおとなしい…
あと、日頃指導してくれる人と、たまにしか会わない人とでは学習態度にかなりの落差が出る。
二週間に一度のSTの先生などは、「この子は落ち着いて教室で座って勉強する時間がとても短いと思う…」というくらい。泣。
でも、普段は決してそんなことはなく、割合と何十分でも座らせておくことができるほうです。
ここんところの課題が目下の重要課題でしょうかね…
人から指示をうけたとき、指導をうけたとき、指示者のえり好みというか差別化して態度をまるっきり変えてくるので、親としては相当に面くらうときがあります…
ふざけるのはスキンシップを純粋に求めてのことと、もう一つは回避です。
今、あんまりアンタの進める課題やる気じゃないんだよ…ってな感じで『ここまでならば怒られないだろう…』という範囲内でグテングテンに反応しません。
もう少し、物事を自分が人から教わるということにたいしての人間関係がはっきり自覚できるといいのですが、ここらへんまだ認知力が足りません…
ところで、課題についてですが、
現在の柱は大きく三つ
言語表出
ひらがな
数
です。
その他に分類、位置などもしておりますが、比重は上記の三つでかなりとっております。
言語表出は「おしえて」のSDで「ドラえもん口笛吹いている~」「ピカチュー本読んでいる」のような内容を表出すること。
これは以前は身の回りの人(パパ、ママ、スーリンちゃん)が主語だったのですが、マンガなどの主人公で言えることが子供らの生活の中で使えたりもするので、アニメ主人公シリーズでやっています。
ひらがなは、受容は30数字くらいきましたが、いかんせん表出は弱いです…
数については、カウンティングや、数をつくること、表記記号の受容や表出など。
家でのワークと同時進行でコツコツとやっているところです。
さて、今後ですが…
内容は今やっていることを続けていきつつ、それぞれの比重や形態を少し変えたいと思います。
まず、製作ですが、前にも書いたように思い切って20~30分くらいずつ描く、切る、貼るという作業を磨く時間をとりたいと思います。
手作業に集中するのが弱いですし、ある程度のものを描く、切りぬく、貼りつけるということも徹底的に弱いです。
Activityの時間はサッカー以外の球技とかで投げる、打つ、受け止める的な要素も練習したいと思います。
保育園のお友達とのピアトレもセラピー中に組み入れたいと思います。
毎日というわけではないですが、お友達の協力があれば、プログラムの一つとして定期的にすすめたいと思います。
お友達はどうもテレビゲームをやっぱりやっているらしいですが、うちにはDSもPSもないので、体を使って、あるいは創造的な遊びをしてもらおうと思います。
とりあえず17日に何人か遊びにくると思うので、セラピストとともにピアトレ前哨戦で、ガッツリ子供らとリューリューを組ませたいと思っています。笑。
さてさて…
春からなんとおやつが間接的に強化子になっていたのですが、それを改め、時間で出されることになりました。
変わってから数日の間、システム変更の意味がわからず、おやつトークンを貯めたがったり、いつもらえるのかわからず「おやつおやつおやつ~」と大声でマンドしまくったりで落ち着いて課題をできませんでした。
それを相談して、見通しをもてるようにするため、ホワイトボードに1~10までの数を書き、付箋を貼っておいて、
「全部とれたらおやつの時間だよ」という視覚の手がかりを作りました。
システムを理解してもらうため、最初は付箋をとる間隔を一枚につき1分くらいに設定し、10分後に食べられるという体験からスタート。
次に2分…と徐々に分をあげ、今では一枚につき5分くらいは大丈夫になってきています。
また、トークンとしておやつカードを貯めていたからおやつをもらえる、ということではなく、
おやつは、時間がきたらもらえるものと、理解してからは、しつこいマンドもピタリとやみ、
「おやつ~」はほとんど言わなくなりました。
おやつはそもそも、三月までのセラピストたちのときは、時間がきたらもらえるもので強化子ではなかったのですが、春からしばらくの間、ボーナストークンとして使われていたのですが、結果、ちょっと強化子になってしまい裏目になったかな~というのがありました。
そもそも小学校にいったら、さすがにおやつのトークンは使えないですし…
現在は、机上で課題をやるたびにタスクトークンという形でもらっています。
個数は課題にもよりますが、平均して8~10個くらいの間でしょうか…
できたら一個。ものすごくできたら二個とか三個とかいう上げ方もして、います。
それは、スチール版の升目に磁石を貼りつけていきますが、全部を終えられたら、強化子のおもちゃと
ハッピーカード命名 by セラピストY… 爆
というものが一枚もらえます。
これを何枚かためると、素敵なことが起こる。らしい?
ハッピーなカードです。笑。
一つには細切れでないモチベーションと集中時間の延長。
二つには利便性。
将来、学校でも、その場その場でおもちゃや行為でいちいち強化しなくても、とりあえずカードで納得してもらって貯めておいてもらい、家にもどってから強化でもいいことシステムであること。
で、息子にどんなハッピーなことがあるかというと、これがまた大したことではないんですが…
家の中でテニスもどき~
と、
外でのサッカー
と、
ドライブ+公園
ですか…
家の中のテニスは5枚。
サッカーは15枚
ドライブ公園が20枚としているんですが…
ちょっと前はサッカーにばかり行きたがって、もうサッカーサッカーと言っていたんですが、このところの夕暮れの早さと寒さで、根性なく、
「サッカーやだ。公園やだ。行かない」という軟弱さよ…
目下のところは何がそんなに楽しいのか室内テニスもどき~
キャーキャー♪とセラピストと遊び。しかもそれが三回続こうかオッケーのようで…
わかりずらいでしょうが、これがトークンポードです。
ベニヤ版に数字の升目があり、マジックテープでハッピーカードを張り付けて行きます。
カードは診察券大でリューリューが好きな緑の画用紙をラミネートしてあります。
ターゲットを選んでもらい、そのカードの必要枚数まで頑張ります。
今のところ、一番少ないテニスがお気に入りなので、五枚分を三回という使い方したりとか、
あたたかい日だと15枚頑張ってサッカーなんていう日もありました。
一回だけドライブして公園20枚なんていうのもありました。
でも、総じてまだ枚数すくないうちに使います。笑。
まだあまり強化まで遠すぎるというのは意欲が続かないようです。
ですが、これが発展すれば、将来30枚でもイケルかな?と見越して一応30まで升目をつくってありますが…
30まで頑張る活動がないとダメでしょうね…
一応ジャ○○のボールプール行くとか、温泉プールとかそんなのも考えていますので、後々そこらへんのものも加えて行きたいのですが…
なにせ導入したばかりなので、とりあえず、ハッピーカードとは何ぞや?利用の仕方はどうよ?どんだけで効果あるのよ?
みたいなところを確実に体験させていかないと、うま味を感じてくれないので(笑)今は5枚10枚単位で手軽に遊べる系で考えているところです。
ちなみにSTの先生から、
「そんなにしているなら、もっとこれは!っていうくらい特別なご褒美じゃなくちゃかわいそうだよ~」と言われているんですが…
確かにそうなんですが、リューリューってば、とりあえずテレビゲームしてないし、食べモノはアウトにしているし、買い物は可でもなく不可でもなくというレベル。
となると、彼が一番好きなのが人に遊んでもらうというこの一点なので、必然的に、特別とは思えないまでも、コテコテにつきあってもらって遊ぶサッカーとかテニスみたいなので、十分らしい…
でも、これはこれで親がもっとリサーチしなきゃだけど…
最後に。
全然関係ないのですが、TEACCHとはどんなことか?という質問があったので、一部分ですが、紹介DVDのせておきます。
ここにプロモーション動画があるので、みてみるとわかると思います。
私は、療育についてABAでもTEEACHでもいいとこどりでいいと思っているし、多分、海外って双方のメリットをうまく使っているんじゃないのかな~
うちのように知的にも言語的にもハンディーがある子なんかには、見通しや指示の視覚化や、構造化された環境は必要なことって多々あるし…
もちろん言語の指示がある程度はいるし、理解できるし、言えることもあるから、そういうことはドンドン言語的なことで進めるにしても、
概念的なこと(時間とか)や言葉での説明では理解させずらい新しいシステムなどは絶対的に見える形に作ってあげたほうが理解が早いですし…
って、当たり前ですよね~
うちの子、あまりパニクってバーストってないほうで、本当に数少ないんです。
ですが、今回のおやつシステムの変更はなかなか納得できなくて…バーストして泣きました。
付箋という目に見える形でおやつまでカウントダウンされて、しかも確実に最後の紙のあともらえて、課題の出来不出来には関係ない別物、ということを理解してもらうに大変な数日がありました。
即、チルドレン・センターに連絡して対応考えてもらいましたけど…
わかるとウソのような落ち着きで…
やっぱり親の力には限界もあるので、療育していく上で、第三者の意見をすぐに仰げるような体制は必要ですね…助かりました…
しかし、わが子ながらケロツと立ち直るのが早い早い…笑。
助かるよ、全く…爆。