お隣さんの国:韓国からの手紙

2017/12/20(水)23:18

カズオ・イシグロの本2冊

本(58)

この時に手に入れた本2冊を読み終えた。 「日の名残り」 ブッカー賞受賞作。 執事が今現在と過去を振り返りながら語っている内容なんだけど、 主人に対して過ぎるほどへりくだって謙遜な執事が 自分の仕事には過ぎるくらいの自負心を抱いて傲慢ともいえる物言いをするのが ちょっとおもしろい。 執事としては有能なんだろうけれど、自分のそばにいたらめんどくさそうな男。 執事という人に接したことがないのでよくわからないのだけど。。。 でもラスト、人生のたそがれ時を迎えた主人公が、仕事と主人に捧げた人生を振り返って泣くシーンでは一緒に泣けてくる。 そして更に前を向いてジョークの練習に熱意をもって取り組もうと決心するシーンでは笑わさせられる。 「夕方こそ1日でいちばんいい時間だ」 日の名残り。 人生の夕方にさしかかった中高年読者には、この本はきっと心にしみる。 「わたしを離さないで」 ちょっとー。 この本は何と読後感を書いたらいいのだろ。 難しいわ。 不老不死を願い続ける人間に警鐘を鳴らす本? ちょっと後味の悪い本。 読み終わってホッとしました・・・・ 私の感性ではちょっと捌ききれない内容。

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