★旅先で子供をナンパするには怪しい意味ではありません、もっぱら鉄道で回っていたので、長い乗車時間よく子供に遊んでもらいました。 退屈な時、子供と仲良くなれば楽しい時間が過ごせるし、 ある程度の年齢であれば、コトバなども教えてもらえる。 周りの空気も和むし、会話のきっかけもつかめる。 映画などを見てもわかるように、あちらの子供は表情も豊かで、 惜しげもなく笑ってくれて、とても幸せなひと時となる。 目が合ったらにっこり笑います。 相手は大体最初はにかんで、ぱっと顔を隠しちゃったりする。 でも、しばらくするとまたこっちを見るので、また、にっこりしてみせる。 その繰り返しでだんだん慣れてくる。 そしたら、手近なもので今度はこちらの顔を隠す。 あちらは覗き込んでくるので、バアーという感じで顔を出すと、 子供はキャッキャと喜んで、もっともっと、っていっぺんに親しくなれます。 そ、いないいないばー、ですね。みんなコレ大好きです。 ほかには、持っているお菓子を”どうぞ”と差し出す。 コトバがわかんなくても、差し出せばいいのでカンタン。 大人はノーサンキューの時もあるけど、 たいていの子供は”ありがとう”と言って食べる。 しばらくすると自分の持っているお菓子を”どうぞ”と回してくれる。 私も”ありがとう”と言って食べる。 それだけのことなんだけど、その時点でもう子供はすっかり気を許して、 何かにつけニッコリ笑いかけてきたりする。 こちらもニッコリして笑いあったりすれば、 これはもう、立派なコミュニケーション。 日本のあめなどを持っていると、また興味の度合いが全然違う。 私は、黄金糖とカンロアメの黒飴を持っていたが、 スウェーデンのINNRANDBANENの中で会ったヨナスとヨハンナは、 真面目な顔で両方を食べ比べて、前者の方がおいしいと感想を述べてくれた。 結構知られている定番のコミュニケーションツールが折り紙。 それも、きれいな千代紙だったりすると、 特に女の子は、もうそれだけで興味津々。 トランプのように広げて、好きな柄を選んでもらい、 見ててね、というしぐさをして折り始めると、 子供は、一体何が始まるのだろうと、一心に私の指先を見つめる。 鶴が一番受けるように思う。 折り上がったら、なーんだ?と訊いてみる。 子供はいろいろ考えて、当てようとする。 いくつか答えが出たら、手品師のように、厳かに開いてみせる。 これはもう、99%大受けする。 子供は大喜び。 どうぞ、と手渡すと、子供はコーフン覚めやらず、 鶴にキスしたり、飛ばしてみたり、当分の間喜んで遊んでいる。 見ていた親も「ビューティフル!!」なんぞと言う。 お気に召したようで、時間があれば、 もう一枚選ばせて、今度は私が折るのを真似してもらう。 今度は前以上に熱心になる。 当然不器用だがホメながら、手伝いながら進める。 出来上がりがへたくそでも何でも、 自分で作れたという喜びの笑顔は素晴らしい。 一緒に喜んで楽しいひと時が過ごせる。 一回で覚えちゃう子もいる。 何枚かあげて、気の済むまで遊ばせる。 (あとで何かで読んだが、男の子には、 紙ヒコーキが、受けるんだって。なるほど) ヒマな時に折った鶴を作っておけば、 道を教えてくれた親切な人にお礼としてあげたり、 ナンパされた時のごめんなさいにも使える。 すっごく便利です。 荷物にもならないし、 千代紙をぜひ荷物の中に入れてお出かけ下さい! |