1:フォアグラ食べ放題《1:初めてのフォアグラ食べ放題-ブダペスト》ハンガリーの名産だというので、ぜひ試してみたいと思っていた。 Libamaj(iとaの上に、´が付く)と綴るんだそうだ。音読できない...。 スーパーで缶詰を探したが、言葉がわからないせいか、見つからない。トリの絵が付いた小さいのを買ってみたが、違うようだ。 ふと入った肉屋で、メモを見せて「コレありますか?」と聞くと、店員さんは、奥からビニールでパックされた、大きいかたまりを持ってきた。 「私には大きいので、もっと小さいのを」と言うと、一番小さいものを持って来てくれる。それでも244g、値段は220フォリント。 「どうやって食べるの?」と聞くと、そのまま切って、サラダにして食べろと言う。 生で?えーっ、焼くか、煮るかするんじゃなくて?念を押しても、やはり、切って食べるだけだという。 宿に帰り、しみじみとフォアグラさまを見つめる。でかい。 教科書で見た肝臓の形をしている。でも、牛や豚より、だいぶ白い。 少々ためらいつつも、ハンガリー人に食べられるなら、私も食べられるだろうと、意を決して、小さく切ったのを食べてみる。 案外クセがない。臭みはほとんど感じない。ガチョウを太らせて肥大した肝臓だというから、脂肪分が多いのだろうけれど、くどくなくてさっぱりしている。 味がないとよくわからないので、しょうゆをたらしてみる。 すると、上トロかウニのような味わいになった! とろりとしていて、上品なコクが感じられる。かすかに甘い。 考えてみれば、レバ刺しってあるもんね。 たしかに、なかなか、ぜいたくな食べものであるに違いない...。(1992年10月) ジャンル別一覧
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