1144566 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

雲の上はいつも蒼空

雲の上はいつも蒼空

1:フォアグラ食べ放題

《1:初めてのフォアグラ食べ放題-ブダペスト》

ハンガリーの名産だというので、ぜひ試してみたいと思っていた。
Libamaj(iとaの上に、´が付く)と綴るんだそうだ。音読できない...。
スーパーで缶詰を探したが、言葉がわからないせいか、見つからない。トリの絵が付いた小さいのを買ってみたが、違うようだ。
ふと入った肉屋で、メモを見せて「コレありますか?」と聞くと、店員さんは、奥からビニールでパックされた、大きいかたまりを持ってきた。
「私には大きいので、もっと小さいのを」と言うと、一番小さいものを持って来てくれる。それでも244g、値段は220フォリント。
「どうやって食べるの?」と聞くと、そのまま切って、サラダにして食べろと言う。
生で?えーっ、焼くか、煮るかするんじゃなくて?念を押しても、やはり、切って食べるだけだという。

宿に帰り、しみじみとフォアグラさまを見つめる。でかい。
教科書で見た肝臓の形をしている。でも、牛や豚より、だいぶ白い。
少々ためらいつつも、ハンガリー人に食べられるなら、私も食べられるだろうと、意を決して、小さく切ったのを食べてみる。
案外クセがない。臭みはほとんど感じない。ガチョウを太らせて肥大した肝臓だというから、脂肪分が多いのだろうけれど、くどくなくてさっぱりしている。
味がないとよくわからないので、しょうゆをたらしてみる。
すると、上トロかウニのような味わいになった!
とろりとしていて、上品なコクが感じられる。かすかに甘い。
考えてみれば、レバ刺しってあるもんね。
たしかに、なかなか、ぜいたくな食べものであるに違いない...。(1992年10月)



© Rakuten Group, Inc.