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雲の上はいつも蒼空

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2003.02.06
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テーマ:西欧の旅(55)
カテゴリ:カテゴリ未分類

サンモリッツから、ベルンへ移動。
いよいよユーレイルパスの、
残り日数が少なくなってきたので、
とにかく必要なことのみ済ませる姿勢である。

92年10月5日(月)[91/150]

雨模様のサンモリッツを出発。
朝、バス便を間違えて駅行きではなく、
ドルフ行きに乗ってしまった。
焦って坂を駆け下った。反対方向でなくて良かった。

見下ろす湖と山は素晴らしい景色。
走りながらも「おお!!」と感動してしまった。
最近よく列車に乗るために走るなぁ。

何かと思い通りに行かないのが、旅なんだよね。

でも、ちゃんと8:30には駅に着き、
両替とチッキの手続きと、
カード(友人の結婚祝い)を送ることが出来た。

チッキを利用するのは初めてだ。
これは鉄道で荷物だけを送ること。

今回はサンモリッツからウイーンまで、
私の大きな荷物が3日間、別便の鉄道で、
旅することになる。

私はその間必要な小さな荷物だけ持てばいい。

これは案外すごいことなのである。
10kg以上の荷物を持って駅を行ったり来たり(時には走る)、
列車にウンコラショと乗っけたり、網棚に載せたり、
トイレに行くにも一緒に持って行ったりするのは、
(二人旅なら預けて行けるのだが、一人ではそうも行かない)
すごい重労働で、かなりの体力を消耗するのである。

夜行などでは盗られないように気をつけねばならないので、
気疲れもする。

そんなことを3日間ぜんぜん気にしなくていいのだ!
しかも、着いた駅では荷物は好きな時に取りに行けばいい。
つまり、コインロッカーの役割もしてくれるのだ。

なんて、いい方法なんだろう。
15SFだったが、それでも安い!と思った。
(ちゃんとしたバックパッカーならこんなことは考えないに違いない、
私が軟弱バックパッカーだという所以の一つである)

サンモリッツを9:00発の列車に乗る。
クールまでの列車は氷河特急と呼ばれ、
絶景で有名な列車である。
サンモリッツは標高1775m、クールは585m、
約1200mの標高差を、2時間ほどで駆け下るのである。

ホントに言われるとおり、
どこにカメラを向けていいかわからないくらい、
迫力ある絶景の連続だった。
しかもトンネルや木が多くて、
なかなか写真を撮ることが出来ない。
感動しながら車窓の景色を眺めていた。

サンモリッツからの雨が、次第にやんで晴れてきた。
清潔でキレイなばっかりで面白味に欠けると思っていたのだが、
何だか、スイスをとっても見直してしまった。

ベルンには14時過ぎに着く。
明日の夜、ウイーン行きの夜行に乗るので、
駅で予約をしようとしたが、
クシェット(寝台)はソールドアウトと言われてしまった。
やむを得ずシート席に…、不安だけど、一方でちょっとわくわく。

街をしばらく歩き、川の近くでスケッチなどをする。
17時にYHにチェックイン。

ベルンのYHもけっこう快適。

18時半ごろから夕食。
台湾の二人連れとブラジルの学生と一緒になり、
話しながら食べる。

明日はベルン美術館、チューリヒ美術館を1日で見ようという、
けっこう思い切った計画である。

21時ベッドに入る。
咽喉がとても痛む。風邪がひどくなるようだったら、
夜行はやめることにしよう。






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最終更新日  2003.02.10 03:56:18
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