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テーマ:西欧の旅(55)
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サンモリッツから、ベルンへ移動。 いよいよユーレイルパスの、 残り日数が少なくなってきたので、 とにかく必要なことのみ済ませる姿勢である。 92年10月5日(月)[91/150] 雨模様のサンモリッツを出発。 朝、バス便を間違えて駅行きではなく、 ドルフ行きに乗ってしまった。 焦って坂を駆け下った。反対方向でなくて良かった。 見下ろす湖と山は素晴らしい景色。 走りながらも「おお!!」と感動してしまった。 最近よく列車に乗るために走るなぁ。 何かと思い通りに行かないのが、旅なんだよね。 でも、ちゃんと8:30には駅に着き、 両替とチッキの手続きと、 カード(友人の結婚祝い)を送ることが出来た。 チッキを利用するのは初めてだ。 これは鉄道で荷物だけを送ること。 今回はサンモリッツからウイーンまで、 私の大きな荷物が3日間、別便の鉄道で、 旅することになる。 私はその間必要な小さな荷物だけ持てばいい。 これは案外すごいことなのである。 10kg以上の荷物を持って駅を行ったり来たり(時には走る)、 列車にウンコラショと乗っけたり、網棚に載せたり、 トイレに行くにも一緒に持って行ったりするのは、 (二人旅なら預けて行けるのだが、一人ではそうも行かない) すごい重労働で、かなりの体力を消耗するのである。 夜行などでは盗られないように気をつけねばならないので、 気疲れもする。 そんなことを3日間ぜんぜん気にしなくていいのだ! しかも、着いた駅では荷物は好きな時に取りに行けばいい。 つまり、コインロッカーの役割もしてくれるのだ。 なんて、いい方法なんだろう。 15SFだったが、それでも安い!と思った。 (ちゃんとしたバックパッカーならこんなことは考えないに違いない、 私が軟弱バックパッカーだという所以の一つである) サンモリッツを9:00発の列車に乗る。 クールまでの列車は氷河特急と呼ばれ、 絶景で有名な列車である。 サンモリッツは標高1775m、クールは585m、 約1200mの標高差を、2時間ほどで駆け下るのである。 ホントに言われるとおり、 どこにカメラを向けていいかわからないくらい、 迫力ある絶景の連続だった。 しかもトンネルや木が多くて、 なかなか写真を撮ることが出来ない。 感動しながら車窓の景色を眺めていた。 サンモリッツからの雨が、次第にやんで晴れてきた。 清潔でキレイなばっかりで面白味に欠けると思っていたのだが、 何だか、スイスをとっても見直してしまった。 ベルンには14時過ぎに着く。 明日の夜、ウイーン行きの夜行に乗るので、 駅で予約をしようとしたが、 クシェット(寝台)はソールドアウトと言われてしまった。 やむを得ずシート席に…、不安だけど、一方でちょっとわくわく。 街をしばらく歩き、川の近くでスケッチなどをする。 17時にYHにチェックイン。 ベルンのYHもけっこう快適。 18時半ごろから夕食。 台湾の二人連れとブラジルの学生と一緒になり、 話しながら食べる。 明日はベルン美術館、チューリヒ美術館を1日で見ようという、 けっこう思い切った計画である。 21時ベッドに入る。 咽喉がとても痛む。風邪がひどくなるようだったら、 夜行はやめることにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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