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カテゴリ:東京アパッチ
今日は会場にも行ってないくせに褒め称えます。

bjtvチラ見応援@会社(非合法)だったので、会場で見たらまた違うのかもしれませんが、
昨夜、代々木弟2体育館で行われた 東京アパッチ VS 大阪エヴェッサ 第2戦。

平日にも関わらず、アパッチブースターの皆さん、産能大関連のご招待のお客様をはじめ、3100人以上(キャパ以上)が詰め掛けてくれた中、


歴史に残る素晴らしい試合をしてくれたもんです。


感涙です。わたくし昨夜はオイオイでございました。会社で。


東京アパッチ 91 VS 90 大阪エヴェッサ

bjリーグ誕生以来、ホームでエヴェッサに負け続けた東京アパッチが、チーム一丸で勝利を掴み取りました!!

昨日は「ぶざま」とか言ってすんせんした!m(__)m
(だって、第1戦はマジでぶざまだったんだむぉん。)

でも、昨夜の第2戦は本当に、本当に最高でした。これだからアパッチブースターはやめられん。

昨日のジョーHCは、本当に見事な賭けに勝ったと思います。

オーバータイムにもつれ込んだ埼玉戦から、中2日で臨んだ王者大阪戦。
接戦で喰らいつくも、パワーで叩き落されて負けた第1戦。

スターティングメンバーの疲労は明らかでした。

■1Q

出だし。明らかに東京ディフェンスの足が重い。ニック、アシュビー、城宝が戻れない。大阪はそこを着いてトランジションゲーム(攻守の切替が早い試合)を仕掛け、ノーマークのシュートで易々と得点を重ねる。

東京はヘリ子の神がかり的なシュートタッチの良さで救われていましたが、インサイドを封じられジリ貧でした。そのヘリ子も2Qに入ると重さが出てきます。試合前からしきりに膝の具合を気にしていました。

■2Q

ジョーHCは、ここで思い切った采配にでました。

2Qは、城宝、ヘリ子を下げ、#12純平、#9ヤダコーを投入。大阪の強力なオフェンスに押し切られそうな苦しい時間帯を、素晴らしいディフェンスでギリギリで押しとどめました。純平がナイルをケアしつつ、この2連戦の主な攻撃ポイントである仲村、リンへのパスコースを常に牽制し、大阪のパスの流れを見事に寸断していました。矢田は積極的なオフェンスを見せ、大阪#10J、#44リンからファールを奪いました。

■3Q

3Q残り4分半で#21ニックがファールトラブルになると、ジョーはさらに思い切った起用に出ました。

#5岩佐、#11康平、#8矢田、#19チョモ(中村友也)、#4アシュビー。

康平・アシュビーを除き、平均出場時間が2分にも満たないメンバー。
アシュビーだってここまで絶不調。一昨シーズン高松時代のダンクキング。鬼のアシュビーはどこに行ったの?って塩梅。

このとき、点差は10点。正直「あー、長いシーズンのための育成試合にしたかな。」と思いました。昨季も前半にはそういう試合もありましたしね。ソレはソレでありだけど、この大阪戦でそれはして欲しくないなぁ、、とも思い、結構がっかりしました。

が、それは全くの間違いでした。アパッチは全然あきらめてませんでした。

狙いはズバリ、ヘリ、城宝、ニックの体力回復。

ミッションは、最後の最後に勝負をかけるために主力攻撃陣を少しでも休ませること。そしてその間どんなことがあっても喰らいついて、できるだけ点差を離されないことでした。

#5岩佐を中心に、このメンバーは見事にその使命を果たしてくれました。

岩佐:

この2連戦でやられっぱなしだった大阪#20ナイル・マーリーを安定したディフェンスでシャットアウト、さらに見事なゲームコントロールで大阪にペースを譲りませんでした。4分半の綱渡り。彼がいなければ一気に点差を離されていたでしょう。今期、城宝を起用する方針の影で冷や飯を食っていた岩佐。困ったときに頼りになる冷静なジェントルマンが「忍耐」の時間を支えてくれました。ありがとう岩佐君。たよりになるぜ。

チョモ:

大阪の、いやリーグを代表する大エース、#44リン・ワシントンを相手に必死のディフェンスを見せ、リバウンドをもぎ取りまくりました。大阪はチョモの古巣。彼をよく知っているリンにしてみれば、はっきり言って「相手にならない」というのが本音でしょう。でもチョモはやりました。堂々と渡り合い「bjのインサイド選手」として素晴らしい働きをしてくれました。フリーのミドルシュートは、彼らしくビビッてショートしましたが(笑)。

アシュビー:

唯一の2Mオーバー選手としてニック不在のゴール下を任され、やっと迷いが吹っ切れたように見えました。決定的な場面でブロックショットを連発。そして圧巻は3Qのラスト20秒、康平からハイポスト正面でパスをもらった場面。ディフェンスは2枚。いままでなら迷って攻め手を欠き最後はトラベリング、というような状況。しかし、彼は雄叫びを上げると、迷わずゴールにステップを踏み、強引に左手一本でディフェンス2枚をぶっ飛ばす魂のスーパーダンクを炸裂させました!この瞬間、私は「この試合、行ける」と確信しました。

矢田:

ハーバード大卒の異色ルーキーは、守備、攻撃とも火が出るほど果敢に挑んでくれました。
全員で勝ち取った今回の勝利、私がキーマンをあげるとすれば、ヘリ子、康平とならびこのヤダコー君です。最終クォーターで大阪のファールトラブルを引き起こしたのは、2Q~3Qの果敢なヤダコーアタックがあってこそでした。この試合で明らかに一皮むけたヤダコーでした。(昨季は#9翔自がこの役目でしたね。)

康平:

前日の第1戦、思うように結果が出ない試合で、一番悔しかったのは彼だと思います。
昨シーズンのファイナル。出場1分チョットで眼底骨折。見えない目で敗れ去る自チームの姿を見るしかなかった康平。今回の大阪戦にかける思いは、想像も出来ないほど強いものだったと思います。この4分半。まさにコートリーダーとして冷静に、かつ熱く、最高のプレーでチームを引っ張ってくれました。前述のアシュビーへのアシストパスは、リーダーとしてのメッセージがこもった素晴らしいパスでした。あのパスだったからアシュビーは勇気を持ってダンクに飛び込めたのだと思います。


大阪は甘いチームじゃありません。最高でも「できるだけ離されず喰らいつく」。ベンチメンバーで戦ったこの4分半の命題はこれです。その中で、彼らは10点差→9点差。差を一桁に縮めるというこれ以上ない最高の結果を出してくれました!!

本当に大きな賭けだったと思います。これ以上無い大きい成果でした。
これでスタメンは燃えないワケが無いでしょう。


■4Q

3Qのメンバーを引き続き投入。徐々に対応はされましたが、それでも最大12点で踏ん張り。ヘリ子は残7分まで、ニック・城宝は残5分まで休ませることが出来ました。

一進一退ながらも、ジリジリと差を詰めるアパッチ。この2戦ゲームを壊しまくっていた城宝が、献身的なディフェンスで大阪の得点を止める。ベンチメンバーの活躍で休むことが出来た主力メンバーは、本来の動きを取り戻していました。ジョーHCはこの時点で「行ける」と確信を持っていたと思います。

コチラの誤算は4Q残り1分。リン・ワシントンをファールアウトさせたら、怪我で退場したはずのニック・ダヴィッツがコートに戻って来たこと。

残30秒。康平の3Pで(84-87)の3点差に詰めいよいよ逆転という場面で、そのダヴィッツに3Pを刺し返され会場は悲鳴につつまれた。勝負は決まったと帰る人もいた。

点差は6点。しかしそれでもあきらめないアパッチ&ブースター。
大阪に勝ちたい。どうしても勝ちたい~!!!



残20秒。ヘリ子がファールをもらってフリースローを2本沈め4点差。(86-90)

ここからアパッチは相手のフリースロー失敗に賭ける「ファールゲーム」に突入。
ワンファール、ワンプレーごとにタイムアウトを取り合う緊迫した状況。ブースター達はその間もずっと必死に声を送り続ける。

東京のチームファールが5つになったとき、残14秒。大阪はノートンのフリースロー。

会場が一つになる。まさに3170人のブースターVSジャスティン・ノートン。
大ブーイングが天井を揺らしプレッシャーをかける。ノートンは、このフリースローを外し、アシュビーがリバウンドを奪う。

残10秒。タイムアウト明けのスローインから、ヘリ子が神がかり的な動きで相手インサイドに切れ込み、ファールをもらう。ゴールに放ったシュートはリングの上を転がった後、ネットの真ん中へ。歓声は更に大きくなる。
ヘリ子はフリースローもキッチリ沈め、点差は、1点。


残7秒。再びノートンにファール。1and1フリースロー。ブースターは一丸となって更に凄まじいブーイングでプレッシャーをかける。ノートンはそのプレッシャーからか、なんとフリースローをエアボール(リングに当たらないこと。相手ボールになる。)ボールは、東京。

すかさず20秒タイムアウトを取る東京。プレーオフ決勝のような興奮と緊張に会場のテンションはMAXをとうに越えている。逆転を賭けるフィニッシャーは誰にするのか、両ベンチの読み合いが続く。

残5秒。タイムアウト明けのスローイン。ヘリ子、城宝、康平のいずれも試合を決める力を持っている。大阪ディフェンスはヘリ子にナイルマーリー、城宝に仲村をつけて徹底警戒。しかし東京の最後のカードは、167cmの青木康平でした。

康平はコート右よりでボールを受取ると、信じられないドリブルワークでゴールに向かって切れ込んだ。

残4秒。205cmのノートンを抜き去り、さらにゴール右方向にドライブ。

残3秒。カバーに来た200cmのダヴィッツに対し、康平はほんの一瞬だけ急ストップして目線をあげる。シュートを警戒したノートンの腰が一瞬浮く。

残2秒。その瞬間を見逃さなかった康平は、この試合最後にして一番のスピードでノートンの足元を抜き去り、ゴール下を突き抜ける。

残1秒。ブロックをかわし、体勢を崩しながらもリバースレイアップシュートを放つ。康平はそのまま床に叩きつけられ転がっていく。

残0.5秒。絶妙な回転がかけられたボールは、ブロックの手の僅か5cm上をかすめてバックボードに当たり、音も無くゴールネットを通過した。

逆転。 東京 91-90 大阪

会場はまるで爆発したかのように揺れる。
総立ちの観客から歓声と拍手がいつまでも止みませんでした。

全ての選手、全てプレー、全ての声援の一つ一つに全くの無駄はなく、全部がが積み重なって、初めて最後の最後0.5秒でたった1点、たった1点だけ大阪エヴェッサから初めてリードを奪うことが出来ました。

最後は康平が決めましたが、それまで会場で起こったことの全てが積み重なって、今回の勝利に結びついたんです。バスケとは積み重ねのスポーツなんですよね。

初めてバスケットの試合を見た方も、バスケの楽しさを十分に味わってもらえたんじゃないかと思います。


は~。。なんで俺は仕事なんかして会場にいなかったのか。。。
bjtv観戦でしたが、いい年こいて泣いてしまいました。会社で。


この勝利の意味は、本当に大きい。

試合後、康平はインタビューでこう応えたそうですね。

「みんなで掴んだ勝利」

彼のブログにも感想が書いてありました。

http://blog.goo.ne.jp/cohey_aoki/e/90112bdf4f28f4da39c4b18728fffc0c

康平の言う「みんな」は、選手、スタッフ、会場にいたブースターはもちろん、PCや携帯で応援していた人も、これなかったブースターも、みんな含めての「みんな」だそうです。

それ読んで、もう一回泣いたのは言うまでもありません。


東京アパッチという、変な名前で最高のチームは、

私の誇りです。





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最終更新日  2008年11月21日 15時04分43秒
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