ライブドアの副社長さん
ライブドアの副社長さんがブログでおっしゃっていました。「今回ライブドアが発行したCBは、割当先が1社で、しかも転換価額が毎週修正され、しかも転換価額の上限がない。割当先が1社だと何が良いかというと、転換のスピードを調整でき、しかも、株価が上がった方が儲かるため、株価にやさしい売り方をする。また、調達した資金を有効に使うことができたら、株価が上がるはずであるが、転換価額の上限がないため、投資が成功したら、当初予定していたよりも希薄化がおこらない。つまり予想EPSが上がる。」ライブドア副社長さんは、重大なことに触れていません。時の人・堀江さんは、リーマン・ブラザーズに対して、貸し株までして協力するそうです。「貸し株…カラ売りカラ売りとは、ライブドアから株券を貸してもらって市場で売ることにより、まずお金を手に入れておいて、その後6カ月以内に、このお金で売っておいた株券を買い戻して、それをライブドアに返すという取引です。その際、株が売ったときよりも安くなっていれば、少ないお金で買い戻すことができ、差額が手元に残って、それが利益となります。逆に高くなっていれば、余計にお金を支払うことになり、そのぶん損失となるわけです。」今回のMSCBの転換価格は、毎週見直され、週末の連続3日間の平均株価の90%で決められています。この90%という数字は、既存株主にとって最悪の低い数字です。「MSCBとは、Moving Strike Convertible Bond の頭文字をとったものだそうです。日本語では「(円貨建)転換社債型新株予約権付社債」と言う名前で発行されています。 かつては、「転換価格(下方)修正条項付き転換社債」と言う名称で発行され、通常の転換社債と区別できていたようですが、平成14年4月からは、通常の転換社債も「転換社債型新株予約権付社債」と言う名称で発行されるようになったため、名称上は区別できなくなっている様です。」リーマンは堀江氏から借りた株を売って、3日間で転換価格を下げ、最終的にはCBを転換して返済する。リーマンは、ノーリスクで最悪でも9%は、利益を出せるでしょう。常に売りを先行させる、つまり、売りっ放しで、買い戻す必要性は、まったくないわけです。「空売り…今後値下がりが確実と判断できる株式を大量に取引したい場合、証券会社からその銘柄の株券を借りて売却する行為。信用売りともいう。 投資家は定められた期間のなかで、その銘柄を買い戻し証券会社に返却する。この際、予想通り売却した価格より株価が値下がりしていれば、買い戻した価格との差が利益となる。しかし、反対に値上がりしていれば損が発生するなど、リスクが大きい取引で、プロ向きの取引といわれている。」 リーマンブラザーズは、資金を寝かすと効率が悪くなりますから、早い時期にこの計画は実行されます。 下限転換価格(157円)にライブドアの株価が達しない限り、濡れ手に粟の状況は続きます。800億円は、ライブドアの時価総額(643,250,879株×450円=2895億円)の27.6%に相当します。もし、157円に株価が下がれば、その比率は79.2%に跳ね上がります。現実のインパクトは、この間の数字になりますが、大きすぎます。ライブドア福社長は、「転換価額の上限がないため、投資が成功したら、当初予定していたよりも希薄化がおこらない。」と自論を展開しています。 もし、仮に460円に上限転換価格が設定されたら、どうなるか?株価が上限転換価格を超えた場合、リーマンはライブドアの投資の成功に賭けて、CBを転換せずに中期保有する可能性もでてきます。しかし、上限転換価格が設定されていないので、リーマンは、ライブドアの将来の株価上昇を享受できないのです。つまり、「転換価格が上方に修正するかもしれない」という条件下では、リーマンの戦略は、短期転換しか選択肢がありません。ひたすら連続3日間に売り抜けるしか道はないのです。一日の株価算定にはVWAP(加重平均)が使われるのですから、まさに負けなしです。リーマンにとって、毎週最後の3日間は、黄金の日々なのです。がんばれホリえもん!