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あずみの遊印~リンゴの小枝のはんこ屋2代目の悪戦苦闘

2007/07/10
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 印材の色について、従来の黒、又は茶色の物をご希望になられるお客様が多いのだが、その件について少し情報公開を。
 この黒、又は茶色に見える色は過マンガン酸という薬でつけているのである。科学的なことはよくわからないが、何らかの化学反応で木が黒っぽくなるようなのである。私の父の時代、といってもわずか5年前までのことだが、リンゴの枝を印鑑の長さに切ったものを、過マンガン酸液の中につけて表面に色をつけていたのだが、この方法でやるとリンゴの枝が乾燥途中でひび割れてしまう確立が非常に高くなる。
 私は父の後をつぎ、自分の体で農家の方が丹精こめて育てたリンゴの木を集めて、皮をむき、ぬめりを落とし、乾燥させるといった作業をやっってみてそれがいかに大変な仕事であるかということを痛感した。そしてそのあとで印材に色をつけるためにせっかくそこまで手を加えた印材が大量に無駄になっていく現実に耐えられなかった。なによりもりんごの木を提供していただいている農家の方に申し訳なかった。
 そのためにひとまず、印材に色をつけることをやめ、リンゴの枝の加工の工程や乾燥方法を全て見直して枝にひびが入らないように工夫をしてきた。具体的にどうやってやっているかは当社のイミテーションをせっせと作っている方々がいるので公開はしないが、父の時代の何倍も手間がかかる方法でやっている。
 そうやってやってきた結果、ようやく無着色の、従来より良質な印材が作れるようになったのだ。
 もちろん、今のものが最高だとは私は思っていない。今後色をつける方法も無くは無いのだが、もっと自然な素材を使ってやることを考えている。塗装に関しても今はオスモカラーや椿油等の自然塗料を使っているし、今後さらにグレードアップすることであろう。しかし、従来の過マンガン酸を使って印材に色をつけることだけは今後無いことを明言しておきます。
 
 私の父が十数年前に上高地で作り始めたりんごの木のはんこ。その形を私は一部変えようとしています。しかし、父はきっと私が工夫して新しいものを作っていくことに反対はしていないと思います。
 






最終更新日  2007/07/17 11:49:31 PM

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