月末
2月の後半、所沢の手作り展で、3日目くらいから体調が悪くなり何も彫れなくなってしまった。冬場の出張の疲れが一気に出てきたようなのだ。少しぐらい体調が悪くても無理してでもやるべきと思うのだが、私の場合、明らかにハンコの出来が悪くなってしまうので、仕事を進めることができない。本来ならここで一気に2月納期となっている仕事を片づけなくてはいけなかったのだが、いろいろと遅れることとなってしまった。 お客様の中には、職人のことを何でも簡単にできると思っていらっしゃる方もおられるのだが、実際は、体力、気力が万全で、その上で全力を尽くさなければ良いものはできないので必死なのだ。 所沢でも、隣に座った手作り時計の職人さん(私より10歳以上若い女の子)から住所印をお願いされたのだが、真横で私が苦しんでいるのをもろに見ているので、すっかり同情され、「こんなの頼んだらまた川口さん苦しんじゃうかな?」と言われてしまった。