公示価格が軒並み上がりました。都心の商業地は8%の上昇です。マンションの建設ブームと高層のオフィスビルの建築があいかわらず元気です。東京の空を見るとまさに360度クレーンが昼夜空を舞っています。先週、ある相続人の依頼で軽井沢の土地調査に行きました。軽井沢は、今バブルで土地の高騰がかってのバブル時代を越したようです。旧軽井沢の別荘地?はなんと坪50万円以上になってしまいました。軽井沢駅周辺のマンションは販売と同時に完売が続いているようです。新幹線で1時間ほどのかってのリゾート地は今や都心への通勤圏。いやはや、すごい時代になったものと感心しながら目的の別荘地の現場に行ってみました。軽井沢駅から南に5kmほどの場所にある古い別荘地。しかし、そのエリアに入ったとたん世界が一変します。林の中に見える光景は、朽ち果てた老朽の建物ばかりでまさにゴーストタウンならぬゴースト別荘地そのもの。確かに北傾斜のとんでもない別荘地で、とてもこんなところに住む気にもなれないところです。田舎暮らし?それとも違います。この別荘地の開発は昭和40年代の頃、確か・・・日本中が列島改造論でわきあがっていた時代だった記憶です。駅前の不動産業者に聞いてみると、この別荘地はなんと坪5000円ほどとか。150坪ほどの別荘地も75万円で売れる程度のものでしかないわけです。それでも、売れるには程度のいい建物が付いていて南傾斜でないとただでも買い手はない!と断言されてしまいました。しかし、それにしても東京と軽井沢の両者の土地バブル?の陰でまさに負の財産が山のように山積しているのも今の日本の格差社会そのものようです。
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Last updated
2007.03.26 16:27:11
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