2008/08/24(日)02:30
午前1時・くちびる・微熱 ―Part.2―
『会いたかったよぉ~…………』
私…半分寝ぼけて、あなたに伝えた。
『来ちゃったよ…』
『わぁん………』
『隔離されて……まったく……』
『ルータだけ、直してもらったから大丈夫…あと携帯だけ……』
大好きよ。
あなたのことが、とっても大好きよ。
真夜中に、会いに来てくれた。
あぁ…髪…ストレートに戻して、よかった…
(※実はお盆中、イメチェンで、ふわゆるパーマをかけていたのです…
でも、私はおそろしくパーマやウェーブば似合わないので、
結局、その見た目に耐えかねて、ストレートに戻したのでした…)
間接照明が、部屋を淡く、オレンジ色に照らす。
薄暗くて、優しい灯りが、ふたりを包む。
このほの暗さが居心地よくて、
私達ふたりは、ささやくようなトーンで話をしてた。
『ねぇ…金曜日、会社に電話くれたでしょ…』
『……うん。
そしたら…江藤さんが余計なことを………』
『なぁに…?』
『給与明細取りに行きます、って言ったら、送るって…』
『えぇっ…?』
なんとなくなんだけど…
勘違いならいいんだけど…
どうも、江藤さん、あの人が帰社しようとするのを、
無意識で阻止してるような?
勘違いでありますように………
『や…たまに帰ってきてぇ…』
『そのつもりだったんだけど…』
座椅子があってね、あなたが座っててね、
抱きかかえられるように、私、あなたにもたれて座ってる。
そっと、上半身だけひねって、彼の方を向いた。
あなたがとてもあどけなく見えて、いとおしくて、
あなたの頬に、そっと自分の頬をくっつけた。
『会いたかったの…』
『眠そうだよ…?』
緩くて、ふんわり、穏やかな時間が流れてる。
淡い照明で、暖色に染まったほの暗い部屋の中で、
私、くちづけを誘うように、そっと首を傾けて、目を閉じた。
あなたが、それに応えてくれた。