2007/10/02(火)22:26
【イベント報告】 「喜如嘉の芭蕉布 平良敏子展」(時事通信ホール/東銀座)
今日はダーリンと二人でお出掛けして、東銀座駅でmixiのきもの仲間Oちゃん&そのだんなさまと12時に待ち合わせをしました。
まずは4人でお昼御飯。
お店は、以前やはりmixiのきもの仲間であるAちゃんと行った「縁」という鰻屋さんです。
ダーリンとOちゃんはひつまぶし、Oちゃんのだんなさまは鰻重、わたしはうな玉丼をオーダーしました。
このうな玉丼、1日限定20食ということなのですが、前回は開店と同時に入ったのに「ありません」と言われて食べられなかったもの。
今日は無事に食べることができました。
期待通り、美味しかったですっ(*^-^*)
そしていよいよ、時事通信ホールへ移動。
「喜如嘉に生かされ芭蕉布に生きる 喜如嘉の芭蕉布 平良敏子展」に行きました。
14時からの「平良敏子お話の会」に備えて、会場に入ったらまず座席を確保しようと思っていたのに、実際に会場に入って平良さんの作品を目にしたら、そんなことは忘れて作品に見入ってしまいました。
どれもとっても素敵なんですもの♪
ものすごく細かい絣模様のものもあって、米寿を迎えられた平良さんがそのお仕事をなさっていることに感動してしまいました。
その後、会場の片隅で平良さんが椅子に腰掛けて、実際に「苧績み(うーうみ)」の作業を実演なさっているのに気付いて、すぐ目の前で見学させていただきました。
うーうみは、糸芭蕉の繊維を手で細く裂いて、それを繋いで1本の長い糸にしていく作業。
用途によって糸の太さを決めるらしいのですが、細すぎる糸は口にくわえておいて、あとで同じように細い糸が出てきたときによりあわせて使ってらっしゃいました。
会場が薄暗かったので、こんなに暗くて大丈夫なのかしらと思っていたら、途中で、
「わたしの目はこれでいいと言うのでいま結んだんですけれども、わたしの指が、これでは太すぎると言うんです」
とおっしゃって、一度結んだ糸を切ってさらに細く裂きなおしたりなさっていました。
やっぱりこういう職人技は、「手が覚えている」ものなんですね。
その後、「お話の会」を聴きました。
平良さんは座ってお話をなさるのは落ち着かないらしく、立ったままで話してくださいました。
うーうみの作業は、平良さんのスピードをもってしても、1日に糸10~20グラムほどしか進まないそうで、着尺1反ぶんの糸を作るのに3ヶ月ほどかかるそうです。
もちろん、うーうみの前にも後にもさまざまな作業があるわけで、それは芭蕉布が高価なのも仕方がないなあ、と思いました。
「お話の会」終了後は、平良さんのサイン会。
わたしも『平良敏子の芭蕉布』(NHK出版)を1冊買って列に並び、サインをしていただきました。
1998年発行の本なのに、初版本!
皆さん、もっと買って読んでくださればいいのに、と思います。
と言うわたしも、まだパラパラとめくってみただけで、本格的に読むのはこれからなのですが(^^;
そのあとはまた、ゆっくりと平良さんの作品を見せていただきました。
伝統的ながらもあり、平良さんの創作による蝉の柄やトンボの柄など個性的なものもあり、とても楽しませていただきました。
それから、同時開催の「琉球染織工芸展」も見ました。
琉球紅型、久米島紬、琉球絣、読谷山花織、宮古上布、八重山上布、八重山ミンサーなどなど。
眼福眼福♪
お値段が書いてなくてところどころに算盤が置いてあるのがちょっと怖かったので、購入意欲はそそられなかったですが、やっぱり、紅型は「いつかは必ず欲しいもの」だなあ、と再確認しました。
あ、もちろん、平良さんの芭蕉布も、いつかは欲しいですが、はたして手を出せる日が来るんでしょうか……?
会場を出た後は、同じ時事通信ホールの1階に入っているスターバックスでコーヒータイム。(とか言いつつ、わたしはタゾチャイティーラテでしたが(^^;)
ゆっくりお話ができて、とても楽しかったです。
その後、「銀座松屋でアンティークモール銀座がらみのイベントをやっているらしい」という未確認情報を頼りに松屋に行ってみましたが、それらしいイベントはなく、普通に呉服売り場を覗いて、地下鉄銀座駅で解散。
銀座線の乗り場に行ったら、大きな広告があって謎が解けました。
アンティークモール銀座の催事は、松屋じゃなくて松坂屋だったんですね(^^;
10/2までと言うことなのでどうやら会期中には行けなさそうなのが残念ですが、まあ今日は思いっきり楽しかったから、じゅうぶんでしょう。
さて、明日と明後日は、バイト先「京彩苑」の催事なので、またきもの漬けです(笑)
大島展なので天気がよければわたしも大島を着たいところですが、明日の午前中の雨の確率が70%なんですよね……。
どうするか、明日の朝ギリギリまで悩むことにします。
【今日のきもの】
単衣/ポリエステル小紋/藍地に源氏香と桔梗
ポリエステルリバーシブル小袋帯/芥子地に麻の葉と鱗柄