2011/02/05(土)12:01
【街歩き♪】味のある建物と珍しいエレベータ@銀座(^-^)
昔、友達から聞いた「スイスのホテルのエレベータがちょっと変わってて・・・」という話。引き付けられながらも、なかなか理解できない内容だった。そのエレベータは、外側の扉を自分で開けるというのだ。「ええ?自分で扉を開けるなんて、危ないじゃない?」と、一応の説明を受けたものの、あまりピンと来てはいなかった。 その後、スイスを訪れたときに、自分自身でもそれを体験することとなり、やっと、「あの時のあの話は、このことだったの?」と思ったのだった。エレベータが自分のいる階に着くと、その階の扉が開けられるようになる。そして、玄関ドアのように、手前にガチャッと引いてあけるタイプだった。こんなの初めての体験だった。もちろん、スイスのエレベータが全部これというわけではない。たまたま、遭遇したわけだけどね。 でも、その後、ポルトガルでもそういうタイプのエレベータに遭遇した。いずれも、とても古い建物だった。 エレベータなんて、仕様にそれほど違いがあるとは思っていなかったので、ワタシにとっては衝撃的な体験だった。 さて、ここにも、古い建物が・・・。
『奥野ビル』
1932年に建ったというこのビル。外観は、さすがに古さも目立つけれど、
丸窓のアンティークショップが、妙にしっくりとしている。 各階にはいくつかの店舗が営業していて、かつての同潤会アパートのような感じ。 そして、このエレベータ
扉が手動式・・・なのだ。注意書きもあるし、いろいろ勝手が違ったりするのだが、
この日は、注意書きにも載っていなかった(と思う)ことが。行先階のボタンは、1つしか押せない・・・というのだ。このとき、同乗したかたが「3F」を押したのだが、ワタシが降りたかった「6F」のボタンを押せども押せども点灯しない!あれ?と思ったら、その方が、「私が3Fで降りたら、ボタン押してね!」と優しく教えてくれた。つまり、3Fで降りたい人と6Fで降りたい人が乗り合わせたら、まず、3Fのボタンを押し、3Fの人が降りたらドアを閉めて、そこで初めて「6F」のボタンが押せるというわけ。らしい。これ、単独で乗ってたら普通にどの階でも押せるから、全然気づかなかったよ。そして、何より驚くのが、扉、重い~~~外扉をうんしょと閉め、
中扉のこの黄色の蛇腹式?扉をぐーーーっと閉めまして、、、
エレベータは動きます! これ、降りた後もちゃんと閉めないと、勝手にはしまってくれないからね。なんか、外国のタクシー思い出しちゃった。自動ドアじゃないから降りるときについ閉め忘れちゃったこと~ で、このエレベータも降りたら、黄色い中扉を閉め、外側の扉をしめ、はい、おしまい!ふ~、意外と疲れる・・・。でも、珍しさも手伝って、楽しい! これ、閉め忘れて開けっ放しにしとくと、1分後にブザー音が響き渡るんだって。実際にこのあと、ワタシが廊下を歩いているときに、誰かが閉め忘れたらしく、ブザー音が! おお、なってるぜ!と思ったんだけど、通りかかったので、閉めてあげました!おほほ このビルの階段はと言えば、こんな感じ。
そして、わかるかな?
階段の向こうにも、階段が。そう、ダブル階段なんだよね。これ、最初の写真をよ~く見るとわかるんだけど、ビル2つがくっついているみたい。 ここは、エレベータだけじゃなくて、こんな無理無理配線的な様子も、そそられます。不謹慎かな?
配管も・・・うーむ。当然EPSなんてものは存在しなさそうで、縦もむき出し~
しかし、、、 これすら、オブジェに見えます・・・。なんてね おお!『電電公社マーク』だし!
電電公社と言っても、今は通じない~? でも、この後、ビルの外に出て歩いていたら、『電電公社マーク』のマンホールが!!!
NTTになってもうどんだけ経つの?って感じだけど、その時に変えたりはしなかったのね~ 銀座の中央通りと昭和通りに挟まれたところ、まわりは結構建て替えたビルもあり、古さは目立つものの、まだまだ昭和一桁、健在です!という風格だった