2009/01/13(火)22:58
どんでん返しの本を紹介 Part2
今日は、2回目となりました「どんでん返しの本」を紹介します。
高野和明「13階段」(講談社文庫)
13階段 あらすじ
犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。
僕が好きな本の1冊となった小説です。高野さんはこの作品がデビュー作ということですが、デビュー作にしては素晴らしすぎますね。
読み進めていくのが、どんどんと楽しくなったりとしていき、鳥肌が隠せないものとなっていきます。
また以前どこかで書いた「死刑」についても考えさせられるものでもありました。
またこれは読んだ後に気づいたのですが、反町隆史・山崎努で映画化されていました。ですが映像化というのは厳しいものであり、もう少し内容を入れてほしいところはありましたね。
殊能将之「ハサミ男」(講談社文庫)
ハサミ男 あらすじ
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。
正直なところ最初からトリックに気づいてしまいました(苦笑)
やはりこういう本を多く読んでいると、勘づくというのかそんな風に思ってしまうんですね。
でもこの「ハサミ男」が調査をしていくというのは面白いです。どんな展開が待っているのか・・・。
そう思いながら読んでいくと、物語の終盤へと入っていきます。
これもまた映像化されていました。映像化では厳しいところもありますが、それなりのストーリー風にはなっていました。
東野圭吾「宿命」(講談社文庫)
宿命 あらすじ
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
この本を読み終えたとき、さまざまなことが頭の中を駆け巡りました。最後にわかる「宿命」。数々とわかる「真実」。
なんだか悲しくさせるものであり、また皮肉さ。あっ!と言わせるものです。
さすがは東野圭吾と思わせる作品であり、1度は読んでもらいたい作品です。
また映像化もこれまたされていました。
藤木直人、柏原崇、本上なおみで3人の模様が描かれています。これは映画ではなく、WOWOWでのドラマですので、見るのは結構厳しいかもしれないです。
WOWOWのドラマ再放送でやってくれることを祈りますが、あまり期待はしていないです。
今回は映像化された作品を紹介しました。