売上げ報告とクーポン。
お母ちゃんに『実のある商売しなさい。』といわれているが。今日は店子として入っているうちがオーナービルへ、(オーナーさんが食事していただいた食事代の請求書(いわゆる売掛ですね。)と一緒に毎月の売上報告書の提出日なのである。なぜ売上げ報告を出すかというと お店をするにあたって事前の約束事で義務として提出するのです。この報告書を出すにあたってこれは毎月の結果の反省材料となりまた、毎月決算しているようなもので経営状況がどういう状態か自分たちによくわかるのできびしい報告義務であるがいいことだとも思っている。今日はこの売上げ報告書の中身自体はすでに月末に締めて月末精算でわかっていたことなのでいいんだけど・・・やっぱり正直言って経営している私達夫婦には 激震であった。11月から忘年会シーズンの繁忙期にむかって営業、広告宣伝その他・・やってきたし、見込み顧客も含め 1年目(前年)を上回る売上げを目標におき 売上げアップを期待した。12月にはいって、前半はみんな飲み会に備えて出足が悪かった。後半から直前予約も入り、例年以上の忘年会もはいり見込み顧客の利用もあり、また、新規顧客利用もあって、前年を上回る忙しさと増員増収だった。忘年会自体この2,3年する企業や会社、個人も減り、するにしても必ず、 クーポンの利用さらに値引きしてほしいの条件。 消費税まけて、とか。お客さんも必死、こっちも必死。サービスで次の来店につながればと ギブアンドテイクでお会計。 薄利多売というより、薄利少売である。このクーポンが10%OFFで、どこのお店もよく使うサービス券、サービス権。お客さん達は低予算で抑えたいから利用する。店側もサービスと顧客獲得といろいろ。結果的にこのクーポンがあだとなった。例年以上の来店客増員と忘年会獲得で売上げもあがるはずだったのに、割引き、割引で結局前月と変わらない売上げ結果になった。そして、仕入の原価率までアップさせてしまったのである。ようは、残念ながら ・・・利益なしの赤字にしてしまった。恥ずかしい話だけど。本とである。クーポンのメリットとデメリットが現れた。クーポンもうまく条件付けて扱わないといけない。やめてしまうと顧客がつかめないという恐怖感。これは・・ちょっとしっかり考えないといけない。テレビのCMでもよくやっていた『ホットペッパー』のクーポン券、雑誌じたい無料配布なのでコンビニでもすぐなくなる。あれを利用する人が多いので掲載するお店ももちろんおおい。(うちはのせてませんが・・。)一度掲載すると反応がいいからやめられないお店もあるときいているが掲載するのに1回の掲載料がけっこうする。うちでいえば、うちだけでなく・・バイト2人分の給料ブンぐらいする。毎月毎月掲載してもらったら大変な広告経費になるよ。なので、ありとあらゆる方法をさがし、無料で掲載してくれる広告はもちろん利用し、懇意にしている雑誌社や広告会社に協力してもらって出来るかぎり、広告経費をおさえ、宣伝した。ホームページだって作ってもらう方が楽だけどできるかぎり経費の要らない方法となると自分でやる。なのだ。忘年会、繁忙期の広告にはほとんどお金かけませんでした、去年は。話は戻って・・・。この結果をチーフとふたり・・。しばし・・黙って閉まった。 1年目の最初の半年くらいはオープン景気でさして参考にならない。2年目からが勝負と、3年後5年後そのさきを見据え、大事な年。ことしは石の上にも3年。問われる年だよきっと。うちのおかあちゃん『実、あらへんやん。実のない商売して自分らでやってて楽しないやろう?・・・』楽しくないことはない,軌道にのせるまでが大変だけど軌道に乗ってきている。というのが見えたから。自分たちのやったことがきちんと結果に出るのだから悪い結果でもそれなりに楽しんでいる。だから、商売は楽しい。とはいっても、現実のこの結果、シビアである。チーフはもともと料理人の前は自分で食肉の卸業すなわち業者側だったので 食材、仕入れに関してはプロである。なので、仕入れについては文句ない。とにかく戦うお嫁様。じゃなくて、たたかう女将さん。今日、第3週目の月曜日。給料日前の週・・・・。心臓に悪い日が続く。お母ちゃんにはっきりと宣言している。『絶対、つぶしません。』と。お母ちゃんにだけじゃない。1年目なんてもっとしんどかったので、オーナービルの会長と二人仲が良く いつもお茶して、座って話しいてるときに『もうあきませんわ。会長。かなりしんどいですわぁ。』『情けないこというなよぉ。 まだ始まったばっかりやで。しっかりせんかい。』『 ぅーん・・。がんばります。』けど、先の見通しは見えてきてるのであまり気にしてないのもほんと。実のない商売、まだまだ半人前・・・。余震が続く・・・。言い訳させてもらうとこの大阪で商売するということ特に飲食は厳しい。プロでも大変なのだから、素人で商売される方はさらに厳しいということをしっててほしい。