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迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2026.08.16
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カテゴリ:浮世見聞記
先月の川崎大師風鈴市で購入した風鈴を、軒下に吊してみる。



いままで部屋に吊してゐたが、風鈴が鳴るほどの風が通はないので、今日も雨を落として行きさうな風があるのを幸ひに、軒下へ移してみたのである。

時折まとまった風が、向かふから来る。

その風に短冊が泳ぐ。

が、鳴るほどではない。

しばらく待ってみたが、そのうちに他の用事を思ひ出して、風鈴から目線をはずした。

部屋の前の道を、車が通り過ぎた。

風鈴が鳴った。

もちろんそれは、いま通り過ぎた車の起こした風に呼應したものだ。

わざと扇風機の風をあてるのと、大して變はらない。

私はにはかにつまらなくなって、風鈴を部屋に戻した。





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最終更新日  2026.08.16 22:34:40
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