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迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2026.08.17
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テーマ:イベント(1483)
カテゴリ:浮世見聞記
澁谷BEAMギャラリーで開催中の「記憶汚染展」を觀に行く。



人間の記憶行為の不完全さ、曖昧さを、AIの問題點とを絡めてエンターテイメント仕立てに指摘した内容、ヒトはその記憶で定かでない部分はこれまでに蓄積した“情報”より抜き出して補完する性質があり、AIが生成した情報に誤りがあるのも、學習してゐない情報については他の蓄積情報から確率の高い(であらう)事柄を抜き出して生成するためで、


(※現實には存在しない文字をAIが生成し、書家が清書したもの。もし讀めた場合、脳が蓄積された情報から近いものを抜き出して當てはめたことになる 展示室内一部をのぞき撮影可)

しょせん人間がつくり出した人工知能なだけに仕組みも人間のアタマと同じ、機械や道具は人間の手の延長、の道理となんら變はらない。


(※意味のない文字や記号を羅列してAIに画像生成させた結果、AIがその文字や記号を手かがりに蓄積した情報より引き出して組み立てた例)

ところが、AIが學習した元ネタは膨大すぎてもはや人間の手に負へず、なぜAIがその答へを生成したのか過程を追及できない段階に至ってゐる云々、かくして手の延長のはずが手から離れてしまった原因もやはり、人間自身だ。


(※どれが正しいベートーヴェンの肖像画か?)

また、複數の人がひとつの場所で同じ体験をしたにも拘はらず、その記憶がまちまちなのも、それぞれの頭で記憶の書き換へが行なはれて保存されるためで、さらに事後情報など外部要因によってさらなる書き換へが行なはれ、結果的に現實の記録には存在しない記憶がつくり出されることが容易に起きたりもする。 



(※その人の記憶のなかだけにあり、實在はしない團地をAIが生成画像化した例)

となると、實際に觀に行った記憶とメモをもとに話してゐるはずのこの記事も、果たして本當に正しい記憶で述べてゐるのか、だんだん心許なくなってきた──これすなはち、「記憶汚染」。





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最終更新日  2026.08.17 19:55:02
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