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テーマ:鎌倉(414)
カテゴリ:浮世見聞記
鎌倉歴史文化交流館で「手で掘る、ひもとく鎌倉─発掘調査速報展2026─」を觀る。
![]() 古都とは、地面を掘れば必ず何か出て来るもので、さうして發見された欠片や骨は、理解できないヒトから見たらタダのガラクタ、 ちょっとでも知識のある人が見たら人類の足跡を知る貴重な証言者であり、そこに物の大小の差はない。 ![]() (※展示室内撮影可) 焼き物の欠片ひとつにしても、古錢一枚にしても、同じ土中から同じく出て来たものであってもそれが現役であった時代は大きく異なることがあり、その証言者たちから古への鎌倉を考察する研究者たちの言葉は、私のやうな受容一方の無學モノには權力者たちの思惑が土の上で交錯し、都合の惡いものは焼かれたり埋められたりした中世鎌倉の駆け引きの痕跡を見るありがたい案内である。 私は磁器、とくに青磁を見るのが好きなので、間違ひなく本物である中世の欠片に、目が長く吸い寄せられる。 中世の日本では磁器が國内生産できなかったため、唐方面からの輸入に頼る奢侈な器物であり、それだけに武家屋敷や寺院跡からも、その欠片が多く掘り出される。 ![]() いつしか寺院が廢され、權力者が滅び、高価な磁器は砕けて土中に埋もれ、後世の分からないヒトからはガラクタに見做される。 人間の榮華などわずかな時間で、さうでなくなってからのはうが長い虚しさを、あの深い色で示してゐるやうにも思へた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.08.18 19:26:56
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