|
カテゴリ:浮世見聞記
川崎浮世繪ギャラリーで、「新時代の幕開け 横浜絵&鉄道絵」展を觀る。
![]() 幕末の黒船来航の騒ぎを傳へる瓦版から始まり、新興港湾都市である橫濱とそこへ来日した異國人、そして東京とを結ぶ“蒸氣車”──鐵道を題材にした明治の浮世繪から、近世から近代への過渡期に居合せた歌川派をはじめとする繪師たちの新奇への飽くなき好奇心と、それを正確に傳へやうとした足跡を、殘された作品から偲ぶ浮世繪ヨコハマ旅行。 そこに描かれた橫濱は大正十二年の關東大震災で壊滅してゐるため、ヨコハマであって橫濱ではないやうな、まさに異國の情緒を見てゐるやうでもある。 さうしたなかで、輸入された銅版画や異國新聞の挿し繪を参考に想像された英國や佛國の風景、また開業前に想像で描かれた“蒸氣車”などは、もうそれだけで自分も旅情をそそられる異世界であり、實はそこに値打ちがあると思ひつつ、蒸氣車が驀進する高輪築堤だけは數年前に當地の再開發現場で出土したままの姿で描かれてゐるところに、情報媒体としての浮世繪の正確さも認識する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.09.05 22:02:39
[浮世見聞記] カテゴリの最新記事
|