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テーマ:ラジオあれこれ(252)
カテゴリ:浮世見聞記
ラジオ放送で、大藏流狂言方四世茂山忠三郎師の追想番組を聴く。
茂山一族の狂言と聞くと、つひ「お豆腐狂言」をどうも曲解したやうなお客に媚びへつらったそれを連想するが、あれは千五郎家の話しであり、忠三郎家は御所でミカドやお公家さんを相手にしてゐた家らしく上品でふくよかな藝を身上とし、それを長きにわたり体現してゐたのが四世忠三郎師であり、いかにも古都の大店の主人を思はせる“旦那”然とした佇まひで長裃がよく似合ふ、茂山一族では唯一好きな狂言方であった。 狂言とは庶民の日常生活における“あるある”を切り取りって笑ひにしたもので、ウケ狙ひの過剰演技で爆笑させやうとするものではない。 たしかに爆笑狙ひの芝居(演藝)はあって私も大好きだが、それと狂言とは畑を異にするものであり、演者もお客もそこの線引きをわかってゐないらしいのが、間違ひなく存在してゐる。 「お客が家に帰ってから今日觀た狂言を思ひ出して、クスリと笑ふ」── ![]() お豆腐より、私は斷然こちらの藝を支持する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.09.06 18:31:50
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