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2024.07.15
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※こちらの記事はお得情報は一切掲載していません。

愛犬が息を引き取りまして、そのことに関しての記事です。
動物の死の描写などが苦手な方はバックボタンなどでお戻りください。
自己陶酔系は勘弁と思われる方も不快感を感じるかもしれないのでバックボタンでお戻りくださいませ。これは、私なりの弔いであり、戦いであり、想いの昇華なのです。




犬が大嫌いな犬だった。

一華との馴れ初めは、妹の知人の知人くらい遠い人からのヘルプ。
仔犬が産れたけれど、ガリガリで小さく誰ももらってくれないとのことだった。

その頃は犬も猫も飼っておらず、困っているならと引き受けることにした。

すぐ死んじゃうかもしれないけれど、と、手渡された「一華」は本当に小さくて小さくて今にも壊れそうなくらいに瘦せ細っていた。私の手のひらで小刻みに震え、怯えた表情をしていたことを今でもよく覚えている。

「すぐ死んじゃうかもしれないけれど」

そんな言葉は一体何だったのかというくらい、ごはんをよく食べ家中を荒らしまわりww
なんで今までご飯を食べなかったのだろう?と、疑問に思っていたがそれは後に判明する。

散歩につれていくとあちこちの段差で転び、看板にはぶつかり…なんだかおかしいと思って病院につれていくと、ほとんど目が見えてないとのことだった。危ないので散歩はしないほうがいいですね、と言われ…知らなかったとは言え無理をさせてしまったなと猛省した。

1匹だと寂しいだろうからと思い、もう1匹迎えることにした。そうすると、一華はとたんにもう1匹の「五葉」を攻撃しはじめたのだ。テリトリーに入ることは許さないという感じで…。なぜそうなのか?と、いうのは一華は元々の家できょうだいにいじめられていたからだった。ごはんも分けてもらえない過酷な環境そりゃ嫌にもなる。

興奮させない程度の距離で、徐々に慣らしていったが何かのスイッチが入ると五葉を攻撃する威嚇する…。結果、タイミングがよかったのかなんなのか…私は当時の婚姻相手と離婚したので分けて育てることで話がつき、「びびり一華」と人生を歩んでいくことにした。

話は脱線するけれど、五葉もとても優しかった。途中までは成長を教えてもらえていたのだけれど、元婚姻相手と没交渉になってしまったので今はどうしているかわからない。

みるみる立派に育っていく一華。
眠るときは私の太ももにくっついて寝る一華。

そしてやっぱり犬は大嫌いでとにかく嫌いで…。訳あり猫の朔を迎えた時はどうなるかな?と思ったけれど、仲良く過ごしてくれて人間も大好きだった。犬以外ならいいようだったww




特にかわいかった頃。いや、いつもかわいいんだけどもね。

永遠なんていうものは無いと知っているのに、続いていく日常が当たり前すぎて永遠があると思っていたよ。

一度8歳のころに大病をして、手術しても助かる可能性はほぼないと言われ、病院で安楽死をすすめられたことがあった。
0じゃないならと、縋る気持ちで手術を選択し奇跡の回復力で死の淵から生還した一華。どんだけ強いんやって泣いて喜んだのが昨日のことのよう。お医者さんもびっくりの生命力だった。

それから時が経ち、引っ越してからボケも始まり、耳もほとんど聞こえなくなっていたので、一華はもう数年前から「一華」「いちかっしゅ」って呼んでも振り向かなくなった。粗相も増えたけどそんなことは大した問題ではなかった。

それでも毎日が当たり前に続くと、心のどこかでは思っていた。ごはんもしっかり食べるし、水分だってしっかり摂っていたというのも安心していた理由ではある。

それが7月12日夕方一変する。
突然、歩けなくなったのだ。

病院に連れていき、先生の顔色でもうダメなんだなということはなんとなく察した。
積極的治療をしてもしんどい思いをするだけかもしれないとも言われた。私もそうだろうなと思った。点滴をすることで楽にはなれると説明を受けたので点滴をお願いした。

点滴を受けて、立とうとする一華。
立てない歯がゆさがあるのか、バタバタもがいている。

先生にはもう好きにさせてあげてくださいって言われたけれど、好きな風にっていうても寝ころんでるのが精いっぱいという感じだった。

好きな食べ物いっぱいあげたかったけど、もう水ものまないのに食べられるわけもなく…。

一晩が明け、翌日も点滴にいって、先生の顔色でもう本当に今夜がヤマっぽいなと思いながら帰路についた。勿論それでも次の日の点滴の予約はした。

この日は前日と違い、夢を見ているのか一生懸命足を動かしていた。
ずっと見えない世界にいた一華は夢の中できっと好きなように走り回っていたんだ。

深夜1時40分ごろ「わおーん」と、声をあげた。

急いでそばにいく、1日以上鳴いていなかったので、回復したのかと思ったけれど「寂しがり屋一華」は、最期の時を共に過ごそうと最期の力を振り絞ったのだ。

最期の時を過ごせた、娘も一緒に。
またまたなんていうか間が悪く主人は間に合わず…。

娘にとって一華は産れた時からの人生すべてを共にしてきたので、落ち込みようはすごかった。私も人生の3分の1一緒に…20代30代40代共に過ごしてきて、いま、ぽっかり心が空いている。

16歳。長生き、しょうがない、もう人間でいうと90歳以上で、本当に誰も悪くない。何も悪くない。と、お医者さんに言われた。

でもね、それでももっと一緒にいたかったよ。
私、一華は16歳だし、もういつ逝ってもしょうがないって思ってるし、お別れはお疲れ様って笑顔で送り出せるわなんて言ってたんだよ。

実際はそうではなかった。
いちか、いちか、いちかっしゅー。

まだまだ気配を感じる。またいたずらしてる姿を見せて…。

長生きで幸せな犬生だったかな?
また会えるかな?会いたいな。いちか、大好きよ一華。もっと一緒にいたかった。

一華…。私のいちか…。

もしも生まれ変わりがあるなら、次は目が見えるように祈っておくね。
私がいつでもいちかを迎えにいくよ。嘘、いちかが幸せならどこにだって行っていいんだよ。

葬儀は当日に以前お世話になったところで、済ませた。
とても丁寧で睦のときもお世話になったところ。

火葬のとき、もう二度と触れられなくなるんだと思うと叫びそうになった。
結局年齢なんてあまり関係ないと思った。大好きで愛しているは変わらない。

ただ順序は正しくあれというのはいつも思う事。

うちの子はみんなホントいい子やな。
もっと困らせてくれていいのに、そんな急いで虹の橋のたもとへ向かわなくていいのにね。




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Last updated  2024.07.16 23:06:52
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