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水草水上化

私の部屋は日当たりが悪く、普通の観葉植物はすぐ根腐れしてしまうので、
水を沢山上げてもダメにならない水草を観葉植物代わりに栽培したいと思い立ちました。

水草の水上化ですが、ただ「水草を水に挿しておけばいい」と思い何度も失敗しています。
水中葉をいきなり水上に出しても枯れたり溶けたりしてしまい、そのまま芽も出なくなってしまいやすいのですが、最初はそれがわからず根だけ水につけて枯らしてしまいました。
買ったばかりの水上葉でさえ、売っているときは水没していましたから、ショップで「半水中葉」状になっていたりしていきなり陸上では無理のようです。
以下に水上化の方法をご説明しますね。

●●ここでいう「水上化」とは
根だけ水に浸かっていれば茎と葉は普通の植物のように乾燥していても大丈夫な状態を言っています。
根まで完全に水から出しても大丈夫かどうかは植物よって異なりますが、私は「抽水性植物」前提で根元は常に水中にあるようにして栽培しています。

●●容器と用土
容器は何でもよいのですが、一旦水中葉が枯れたりして汚らしくなりますのでガラスのコップなどで室内に飾りたい場合はまず他の容器で水上化させてから
アレンジしたほうがよいですね。
また水だけでも不可能ではないですが、基本的には土を用意します。
水草用のソイルや赤玉土、ビオトープ用土などが適しています。


■寝かせ法■

トリミングして余った水中葉を使うのに適しています。
まず、トリミングした水草を芽や根がでやすそうな位置で5cmくらいの長さに切って、赤玉土やソイルを入れた容器にならべ、ひたひたになるぐらいに水をいれます。
明るい窓辺において、水を切らさないようにして下さい。数日すると頭頂部が立ち上がってきたり、新しい葉芽が出てきます。3cmくらい水上から立ち上がればOKです。

■立たせ法■

長い物は5~10cmくらいに切って、水を浅くした水槽や植木鉢に土を入れて挿し、先端が水面ぎりぎりになるくらいに、水を張ります。
伸びたり脇芽が出て水面から出てきた部分はだんだん水上化します。
ショップで買ってきたばかりの水草はこの方法がよいと思います。

■湿度法■

水面から出たあと、アクアテラのようにしぶきがかかったり湿度が高い状況のままならいいのですが、好きな長さに切ってグラスやログポッドなどに植えなおしたりして楽しもうとするとそのあと枯れてしまうことがよくあります
いきなり乾燥した状態になると、根が水中にあっても枯れてしまうようです。
このような場合は、最初のうち容器にラップをかけたり霧をふいて管理し、徐々にラップをあけたり霧吹きの回数を減らして、低湿度に慣らしていきます。

■水上化に適した水草■

パールグラス、グロッソなどをはじめ水中より水上のほうが簡単なものが沢山あります。
バコパやリシマキアはきれいな花も咲きやすいですしミリオフィラムやパロットフェザー、ロタラ、ルドウィジア、ハイグロフィラ類など、皆さんの水槽に大抵入っている種類の一般的な有茎種も水上化は簡単です。
小さなものはグラスに入れて食卓に飾ったり、背丈のあるものはスイレン鉢に立たせたり、寄せ植えのようにしてもステキだと思います。

■水上化が難しい水草■
アヌビアス類は失敗が多く、上手く水上化してもまめに霧吹きなどをしないと枯れてしまいやすいです。
(もちろんクリプト類もですが私では管理できないと思って挑戦してませんのでどれくらい大変なのかよくわかりません・・・)
モス類はいつも湿っていないとならないので無理です。
その他経験上、有茎草でも葉が細いものはちょっと難しいものがたまにあります。
例えばニードルリーフルドは湿度高めで管理しても水中葉が溶けて、水上葉が出る前に全体がだめになってしまったことがよくありました。

■用土(底砂)■
通気性がよく清潔感のある溶岩粒や軽石はグラスに入れてインテリアグリーンにする場合に適していますが、しっかり成長させるにはやはり土(ソイル)がおすすめです。
根がはりやすく、ぐんぐん成長します。
屋外栽培や土部分がみえない容器なら赤玉土やビオトープ用土がベスト。でもどうしてもドロドロした感じになってしまうので、
室内や、土が見える場合には各種見た目のきれいなソイルを使用しましょう。
ハイドロカルチャー用のセラミック粒や大磯砂などの砂利は適しているように思えるのですが、成長があまりよくないですね・・・肥料あげてるんですが、やはりソイルには勝てないようです。

■管理■
単に容器の水を切らさないようにするだけ!(ずぼらな私に最適)
たまに水替えをし、たまに肥料をあげる。
水替えは小さい容器なら上からじゃーっといれてこぼせばOK.
大きい容器なら小さい投げ込み式ポンプをいれたりめだかやエビやスネールをいれておいてもOK.
肥料は植物だけならメネデールやハイポネックスなど普通の植物用肥料をつかえばOK,
生体がいる場合は水槽に入れる水草用の肥料をあげましょう。


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