1:おばけえびはシーモンキーじゃなくて小学生のころ、ハマったシーモンキー。家族がデパートのおもちゃ売り場に勤めていたのだが、担当が「テンヨー」だったから、手品セットだの、ジグソーパズルだのがよくお土産として私に与えられた。・・そんな中にシーモンキーはあった。テンヨーのシーモンキーは、アメリカの商品がほとんどそのままのデザインで、アメコミ風のシーモンキー家族のイラストに、卵の殻をかぶった赤ちゃんシーモンキーのシールつき。1・2・3のパケットと計量スプーン、シーモンキーバッヂもちゃんとついていた。 説明書には「名前をつけよう!」「ダンスをさせよう」かなんかのコラムが満載で、保証書までついていた。 パケットのバラ売りはもちろん、ごみを吸い取るためのスポイトや、ボトルにシーモンキーをいれてクビから下げられるペンダントなんかのアイテムもちゃんと注文できるようになっていて私はあっという間に夢中になり、説明書どおり、追加のプラズマ液の量や、水に酸素をいれてシーモンキーを元気にするため水槽の水をなんども洗面器に移し変えたり戻したり、底にたまったごみをスポイトでとったりする作業を毎日欠かさず行った。 そんな甲斐あってか、私のシーモンキーは全滅することがなく、うっかり水槽を倒して畳にぶちまけてしまうまで、1年以上生き続けた。(そのあとすぐにデラックス水槽を買ってもらい、再び飼育に挑戦したのは言うまでも無い) いつしか、テンヨーのシーモンキーは販売されなくなり、私も大きくなり再び私がシーモンキーに再開したのは、「ツクダオリジナル」版だったと記憶している。そのときは名前がもう「スペースモンキー」だか「アルテミアペット」になっていたかな、あんまり記憶が無いんだけど大学生のときに、三島の楽寿園の近くにあるももたろうとかなんとかいうさびれたおもちゃやで友達が「シーモンキーをみつけた!」というのがきっかけで再び飼育し始めたのだった。(そこはマニア垂涎のレア物がほこりをかぶって最新型のオモチャと一緒にならんでいるような、あやしいおもちゃ屋だったけど、いまでもあるのかなあ・・・) そのときは、ガラスの金魚鉢に2箱分を投入して飼育。(だって水槽がかわいくないんだもん)やはり2年間生き延びた。しかしその後、友達連中がみんなで飼育を始めたためももたろうの在庫は尽きて・・・ そして3度目にあいつらに出会ったのは、娘のとっている「科学と学習」に「おばけえび」というなまえで付録として登場したときだ。 (こどもチャレンジにもついてきた記憶があるが、なんという名前だったか忘れてしまった) 「おばけえび」として「次号ふろくのお知らせ」に写っている写真はまさしく「おお!シーモンキーだっ!」ばかだな、 おまえたちこいつはエビじゃねえんだよ、「アルテミアサリーナ」っていうのさふふふ。読者が子供だからって甘く見るなよ。 と、私は娘以上にコーフンして次号の到着を待った。そして、ゲットした! なんだよ、「おばけえび飼育セット」は、水槽と卵に「海水のもと」(どうみてもただの塩??)、 「エサ」(イースト菌とスピルリナなどが混ざっているらしい)が付属しているだけ。ま、それでもいいや。飼育経験豊富な私の手にかかれば あっというまに体長2cmに育つって。 ・・・と張り切って飼育をはじめた。水を計って水槽に入れ、海水のもとを投入。 24時間おいてから、タマゴをいれて、さらに2~3日待つと、おばけえびの赤ちゃん誕生だ。2~3日も待たにゃならんのか。 シーモンキーって、かきまわすとすぐ生まれなかったっけ?まあ、これはおばけえびだからね。と待つこと数日、 水槽をみると、底の方に懐かしい三角形の白い点が沢山泳いでいるのが見えた。 「どこどこ?全然わかんない」という娘に「ほら、これだよこれ!」と得意気な私であった。 「あとはねえ、どんどん大きくなるよー!」・・・ところがフロクのこいつらは、どうやらやはりただのフロクの身分であった。 全然元気がなくて、やっと生まれたと思ったら、1mmも大きくならないうちにすぐ水がにごって死んでしまう・・・ こいつら、「おばけえび」だもんね。シーモンキーじゃないもん!学研のフロクは「生き物が途中で死んでしまう悲しさ」 を子供に学習させるためにあるんだぜ、きっと。(涙) でも、本当に、その後フロクについてきたトリオップス(カブトエビ)のほうがまだ長生きしたけど、こいつも正確にはトリオップスでもエビゾーくんでもないからか、たったの2匹しか育たなかった・・・ やっぱフロクは所詮フロクなのか?? 母の面目丸つぶれで思いつめた私は、熱帯魚屋でブラインのタマゴをかってこようか、真剣に検討したが、 「大きくなったシーモンちゃんの可愛さ」を知らない娘は「なんだかよくわからなかったね、おかあさん。次はひまわりの種を蒔こうかー」 とあんまり興味をしめさなかったから、私も執着するのをやめて、ひまわりを育てた。ネットでアルテミア飼育セットも見つけたけど送料が高いから放っておいた。 そして、時は流れて、今年ふたたび、娘の学研のフロクに「ブラインシュリンプ」の卵がついてきたのである。 今回はもう「おばけえび」ではない。もうあれから3年も経って子供も大きくなっているから、 「おばけえび」などと騙さずに正直に「ブラインシュリンプ」だと言ってもよいでしょうと学研は考えたらしい。 しかも今回はブラインがメインのフロクではなく、「顕微鏡セット」がメインで、顕微鏡で観察するためにタマゴだけがついてきたのである。 飼い方は 「みずに塩を溶かしましょう(おうちの台所にある塩をつかってね)」 「エサは小麦粉をあげましょう(金魚のエサやイースト菌でもいいよ!)」だとさ。なんか投げやりだな。 まあ仕方ないか、メインは顕微鏡だし。 娘はブラインよりも玉ねぎの皮や塩の結晶なんかを観察して満足したので、母は「じゃ、これお母さんが育てておくね」 とタマゴを引き受けた。うししし。 そして、3年ぶりにワクワクしながら早速説明どおりにやってみたが、うちの天塩が悪いの?なんなのやっぱり生後3日で全滅。再び悔しさが沸々と湧き上がった。 「意地でも体長2cmのシーモンキーを育てたいんだよー!!」 私はネットで検索し、アルテミアでもスペースモンキーでもジュラ伝説でもなんでもいいから(これらはみんなシーモンキーの類似品で夏休みになるとスーパーで売られていたりする。楽天でも売られているからトップページの写真をみてね) ちゃんとしたセットを購入しようとした。すると・・・ 以前は気づかなかったが、「シーモンキージャパン」というサイトを発見。昨年(2003年)立ち上がったらしい。いつのまにこんなのできたのかなと行ってみてびっくり、なんとアメコミイラストそのままの本場シーモンキーセットが売られているじゃあないの。そーか、日本ではすっかり下火だが本場アメリカでは現在でもちゃーんと元祖シーモンキーが売られているのだ!それも、スポイトだの、バッチだの、連れてあるける腕時計だの、大きく見えるレンズつき水槽だの、子供心にも私心にもたまんないアイテムがてんこもり!これだ、これでなくっちゃ、ツクダもバンダイも、この遊び心がわかってねーんだよ、わーこれ中にお城が入ってるー、キャーすごいスペースシャトル水槽だっどれにしようかな全部欲しいな! もう大コーフンだっ! しかし、なんだかどうもシーモンキージャパンははなばなしく立ち上がったようなのだがもう何ヶ月もアップされていないらしくセットはほとんど売り切れ状態。仕方ないので、セットは後日入荷したらとあきらめて、単品のパケットを注文してみたけど・・・自動返信メールだけきたが、その後なかなか商品が送られてこない。「はじめて注文します!」ってハゲマシのお便りもつけたのに、管理人さん、夜逃げしちゃったのかな?儲からなかったのかな?あちこちに広告も出してるのに、投げ出しちゃったのかな・・・。 不安になった私は、リンクからアメリカサイトへ行ってみた。ジャパンでは売り切れの商品が全部ちゃんと売られているが下手に日本サイトがあるせいか、日本からは注文できないつくりになっている。ムカー!こんなにステキなセットが沢山売ってるのにっ!どーしてもあきらめきれない! そこで私はアメリカサイトにある「シーモンキーを売ってるオンラインショップ」のリストに着目した。「Amazon」の名前がある。アメリカのAmazonはトイザラスなんかと一緒になっていて、オモチャも服もなんでも売っている。もし日本から直接オーダーできなくても、「DoUWantIt」というネットショッピングおとりまとめサイトからならアメリカのAmazonの商品が買えることは確認済みだ。 私は早速商品を検索。あったあった!ほしかったセットが売っている。だがだが、神様はどうしても私にシーモンキーを渡したくないのでしょうか、「この商品は規制があって日本には送れない」かなんか言われて購入できない。おもちゃは日本トイザラスの関係でか、日本へはおくってくれないようだ。使えないぜDoUWantIt。 次にこんどは「カタログシティ」へ行って見た。カタログシティは、日本に「カタログシティジャパン」(ここでシーモンキーを検索しても出てこなかった。)があるんだけど、別に直でアメリカのカタログシティにオーダーをすることもできる。 (*2006年現在、カタログシティはSHOP.comという名前になってます) ここで検索してみると、フツーの水槽のセットと、私が欲しいお城やロボダイバーの水槽のセットがそれぞれ別の会社でヒットしたが、欲しいほうのセットを扱ってる会社はやはり「日本には発送していません」かなんかいわれてダメ。でも、フツーのセットでもいいや、と2個オーダーした。 しかし、これで安心はできない。後からメールがきて「やっぱり日本には発送できません」と言われるかもしれない。それに、ロボダイバーセットが欲しいんだもん。 あきらめず今度はリストにあるその他の知らないサイトをひとつずつ訪ねてみた。 ギフト用品屋だったり、おもちゃ屋だったり、教師用の実験アイテム販売サイトだったりと色々なサイトがあったが、その中で、扱ってる種類が多く、ちゃんと日本からのInternationalOrderができると確認できた会社が2・3社あった。 さっきフツーのセットを注文したんだけど、ま、それはいくらでも人にあげられるしヤフオクでも売れるから、(欲しがる人がいるんかいな?)とにかく欲しいセットを買っちゃおう!と私は、見境いなく4つのセットを注文した。あとから考えるとちょっと失敗したのは、ここのサイトは商品の重さで送料が決まるので、他で買うよりより割高になってしまうんだけど、すばらしいことに注文してから「発送しました」メールが来るまでに7時間。そして、注文してからなんと3日で、Fedexで荷物が届いたのである!!!(Discover Thisというサイトです。他にもカナダの会社でここより送料安いとこなんかもアリ。お急ぎの時やシーモンキージャパン売り切れの時はレッツトライ!?) 次の日。朝郵便受けに、「シーモンキージャパン」からの商品が届いていた。 ごめんなさい、夜逃げなんて言って。 さあ、とにかくこれでいよいよ元祖シーモンキーの飼育開始だ! *注:2006年現在、「シーモンキージャパン」さんは休止中。再開を心より望んでます。 ■本場よりお取り寄せのセットその1(ロボダイバー) もったいなくて、まだ開封してません。 ■セットその2と3(火星セットとお城セット) 火星には水はないのでは…? |