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心に花を〜

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2025.03.26
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カテゴリ:言葉


10年以上前のこと 

次女が中学生の頃、一番多感な時
学校から帰ると泣いたりすることがよくあった。
(夫は次女が3歳の時に他界)

長女とはほとんど言い争うことはなかったが、
次女とはよく口喧嘩をし、
ときには掴み合いになったこともあった。

私の思いをうまく伝えられず、
どう接すればいいのか悩む日々だった。

そんなとき、インターネットで
心に響く文章を見つけ、それを印刷して
次女に渡したことを思い出した。ので、

あのとき、私の気持ちを少しでも伝えたくて、
言葉ではなく文章に頼った
その時の文章です。

 

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜



「思うようにならないこと」

僕は今年三月、

担任の先生から勧められて、
A君と二人、K高校を受験した。

K高校は私立であるが、

全国の優等生が集まって来ている、
いわゆる有名高校である。

担任の先生から、

君達二人なら絶対大丈夫だと思うと
強くすすめられたのである。

僕らは得意であった。

父母も喜んでくれた。

先生や父母の期待を裏切ってはならないと、
僕は烈に勉強した。

ところがその入試でA君は期待通りパスしたが、
僕は落ちてしまった。

得意の絶頂から、
奈落の底へ落ちてしまったのだ。

何回かの実力テストでは、
いつも僕が一番で、A君がそれに続いていた。

それなのに、その僕が落ちて、 

A君が通ったのだ。

誰の顔も見たくないみじめな思い。

父母が部屋に閉じこもっている僕のために、
僕の好きな物を運んでくれても、
優しい言葉をくれても、
それが余計にしゃくにさわった。

何もかもたたき壊し、
ひきちぎってやりたい怒りに燃えながら、
布団の上に横たわっている時、
母が入って来た。

『Aさんが来てくださったよ』と言う。

僕は言った。

『母さん、僕は誰の顔も見たくないんだ。

特に世界中で一番見たくない顔があるんだ。

世界で一番いやな憎い顔があるんだ。

誰の顔か言わなくたって、
わかってるだろう。
帰ってもらってくれ』

母は言った。

『せっかくわざわざ来てくださっているのに、
母さんにはそんなこと言えないよ。

あんたの友だちの関係って、
そんな薄情なものなの。

ちょっとまちがえば、
敵味方になってしまうような
うすっぺらいものなの?

母さんにはAさんを追い返すなんてできないよ。

いやならいやでそっぽを向いていなさいよ。

そしたら帰られるだろうから』と言って、
母は出て行った。

入試に落ちたこのみじめさを、
僕を追い越したことのない者に見下される。

こんな屈辱ってあるだろうかと思うと、
僕は気が狂いそうだった。

二階に上がって来る足音が聞こえる。

布団をかぶって寝ているこんな
みじめな姿なんか見せられるか。

胸を張って見すえてやろうと思って、
僕は起き上がった。

戸が開いた。

中学の三年間、
A君がいつも着ていたくたびれた服のA君。

涙を一杯ためたくしゃくしゃの顔のA君。

『 君、僕だけが通ってしまってごめんね』

やっとそれだけを言ったかと思うと、
両手で顔を覆い、駆け下りるようにして
階段を下りて行った。

僕は恥かしさでいっぱいになってしまった。

思い上がっていた僕。

この僕が合格してA君が落ちたとして、
僕はA君を訪ねて、

僕だけが通ってしまってごめんね、
と泣いて慰めに行っただろうか

ざまあみろと余計に思い上がったに
違いない自分に気がつくと、

こんな僕なんか落ちるのが
当然だと気がついた。

彼とは人間の出来が違うと気がついた。

通っていたらどんな恐ろしい
一人よがりの思い上がった人間に

なってしまったことだろう。

落ちるのが当然だった。

落ちてよかった。

本当の人間にするために
天が僕を落としてくれたんだと思うと、

悲しいけれども、
この悲しみを大切に出直そうと、

決意みたいなものが湧いてくるのを感じた。

僕は今まで思うようになることだけが
幸福だと考えてきた。

A君のおかげで
思うようにならないことの方が、

人生にとってもっと大事なことなんだと
いうことを知った。



(インターネットから引用)

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜



次女は
勝気で動物好き
(猫を貰ってきた子)


あれから、次女は落ち着き
言い争いもしなくなった

今、次女は結婚して実家を離れ
元気に過ごしている。

 

ずいぶん前のことなので、
このことは

たぶんもう忘れているだろうなぁ

まぁ、元気で笑顔で
居てくれるだけでいい☺️


今満開の寄せ植え

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本日もありがとうございました😊





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最終更新日  2025.03.31 17:54:04
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