「ジョーのこころの縹渺(ひょうびょう)」

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• ウルパン授業２

  ウルパンに行った。いきなりエラはcdプレイヤーを教室に持ち込み曲をかけ始めた。私達は曲を聴かされ、皆でその曲を合唱させられた。曲名は「ブラキム　べ　ラアミム」日本語に訳すと雷音と稲妻、なんだかしっくりこない。これはヘブライ語に限らず、英語や外国語訳に共通しているのではないだろうか。イタリア出身の生徒は、授業中だというのに踊りのふり付きまで披露する有様。もちろんただの遊びではなくその後、その歌の単語や文法についての説明へのつなげていくテクニックには感心せずにはいられなかった。この国に来てから何度びっくりさせられただろうか。人の話は姿勢を正して静かに聞くと教わった私としては、イスラエルだけではないのかもしれないが、ここが日本ではなく海外なんだ、自分の殻を破らない限り先には進んでいけないんだと感じられた一日となった。イスラエルは多分踊る阿呆と見る阿呆だったら、踊る阿呆じゃないと楽しめないんだろうな、などと阿呆なことを考えている私もイスラエルに感化され始めたということなのであろうか。

  2006年11月15日

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• 本音

  最近いろんな人たちとネットを通じて会話をして気づき始めていることがある。皆さんにはいろんな人生がありいろんな浮き沈みがある。私は息子が生まれるまで、正直言って自分が何の為にこの世に生を受けて何の為に生きていかなければならないんだろうか。何をやっても自分のふがいなさを棚にあげて、親のせいや誰かのせいにして自分と向き合うことを避けて恐れてきたように思う。何も出来ないくせに物知ったような顔をして笑って逃げて、本当は人の評価に怯えていた。最近になってそういったことがどうでもいいという訳ではないけれど、考えても仕様がないことを考えなくなった時間がある。今この瞬間に何が出来るだろうか、何をしてあげられることが出来るだろうかをイメージする様になった。いくつになっても生きた長さがくっついてくるだけで何も知らない自分に改めて気づく日々。こんなことを知りたいやってみたいと思えるようになってきました。それも息子に出会えたからかもしれませんね。そんな私にしか出来ないこと。見つけていきます。

  2006年11月14日

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• いろんな愛情

  息子が夜泣き。11ヶ月になる息子にそろそろ一人でベッドで寝る練習をさせることになった。妻は典型的な過保護タイプ。私はというと自分で学ばせる放任タイプ。だからいつも意見は食い違う。私はイエスかノーしかいわないが、妻はいつもイエスでもノーでもない反応を示すものだから、未だに家の愛犬は三歳でトイレのしつけすら出来ていない。昨夜も案の定、息子のベッドの周りをうろうろしていた。もしかしたら一緒に寝てくれるかもしれないと期待されてもしようがない。当然息子は泣き続ける。妻がそんな態度でいると私は余計に、意固地になっていく。妻がそのことに気づくその日まで、このママゴトのようなしつけの日々は続いていくのだろう。怒る必要はないけれど、意思はあやふやな態度ではなく毅然と示してあげないと子供は成長していけないと思う。後で大変なオモイをするのは親である私達自身なのだから。冷たいと非難されるのは一向に構わないけれどそのうちわかって欲しいと願ってしまいます。

  2006年11月13日

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• ビーチで過ごす休日

  今日は妻と息子、愛犬、家族総出でテルアヴィヴのビーチにある24時間のバー兼レストランで海を見ながら過ごした。水平線をぼんやりとウイスキーを飲みながら楽しめたのはどれくらいブリだったろうか。今までも何度か家族で出かけてはいたのだけれど、息子が生まれて以来、家と妻の実家以外で寝ることが出来なかったのでいつも何かが足りないと感じてしまっていた。なぜ、今日急に楽しめてしまったのか？それは、息子が店のソファーで熟睡してくれたのだ。今まで息子の初めてをいくつも味わってきたけれど、外でも寝れるようになってくれたことが私には一番嬉しく感じられた。親になった以上、求める側から与える側へと変わっていかなければいけない。頭ではわかっていてもまだまだ気持ちが成長していくには時間が駆るのだろうか。陽がかげっていく水平線とさざ波の中でそんなことをふと考えてしまっていた。息子が起きると、周りの席の人たちは気になっていたのか、息子を見ようと身を乗り出す人までいた。異国で本当の安らぎをいつの日か味わえる日が来ることを今はまだ夢のようにしか想い描けないけれど、そんな日がくると感じられた一日でもあった。

  2006年11月11日

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• 明るいダンナ

  今日は夕方ウルパンの授業であった。ウルパンの授業が終わって携帯の電源を入れると妻から電話がかかってきた。妻が息子と友人宅にお邪魔しているらしくこれから来ないかという誘いである。どのように行けばいいか聞いたのだが恥ずかしながら理解出来ずやむなくタクシーで向かう。家では妻の友達とダンナのお出迎え。私はビールを頂き、テレビからはウーピーゴールドバーグ主演の天使にラブソングが流れていた。ダンナが急に小腹が好いたと言い出し、なぜか私が息子の為に作ったクリームシチューを食べることに。よほどお腹が空いていたのか、『タイームメオッド(とてもおいしよ)』と何度もいいながら食べ終わると握手まで求めてきた。彼と会うのは二度目で弁護士という固い職業柄とっつきにくい固定概念を持っていたのだが、握手するとき彼の顔を見ると口の周りにクリームシチューがべったりついているもだから思わず笑ってしまった。彼は少し照れ笑いをすると服の袖でおもむろに口を拭った。その仕草が少年みたいでなんだかかわいらしかった。

  2006年11月10日

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• うるさいんだよ！

  まだ何にも知らないのだから怒る私が情けないのは百も承知。怒りは込み上げてくるもの。本当は自分に怒っているだけなんだけれど...。事の次第はお昼を食べさせている時、息子用の椅子からご飯や野菜を口から出しては下に投げ捨てていた。別にそこでは怒らない。食べ終わった後だ。ダイニングからリビングに息子を運び,テレビをつけて私はダイニングの掃除へ。息子がダイニングに入ろうと引き戸を強く押すものだから引き戸の金具が外れて宙ぶらりんになってしまった。フロアは食べ物だらけ、仕方なく息子をサークルの中に入れドアの修理。案の定泣き始めた。一度抱き上げて戻すとまた泣く。きりがないので構うのをやめて二つに専念。鳴き声はクライマックスへ。ほどなく鳴き声がやみ、掃除も終えた私がリビングに入っていくとふて寝から目覚めてまた泣きわめく、抱きかかえて『怒りたけりゃ怒ればいい。ただ、待つこともそろそろ覚えような』というと、また寝始めた。引き戸の金具を外せるパワーを11ヶ月で？なんとなくなぜ私が彼の面倒を見ることになったのかわかるような気がした。末恐ろしい。

  2006年11月09日

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• 散歩を楽しむ

  今日息子と愛犬ジーナと散歩にいった時の出来事。どこに向かうともなく歩いていた。イスラエルの人たちは本当に子供が好きなのだろう。アジア人の父とミニチュアダックスとベビーカー、しかも昼間。一目をひかないわけがない。たいがいの人はただすれ違う時に息子と私の顔を見比べてにっこりするだけなのだが、今日あった婦人はかなり大きな声で、ちょっと待ってなさいといって立ち去っていった。いきなりそんなことをいわれて何か悪いことでもしてしまったかな？などと動くに動けなくて待っていると、歩道沿いのビルの上からビルの下を指差して何やら叫んでいる。訳もわからずとりあえずビルのしたにいくと、ほどなく婦人がおりてきて携帯用のランチボックスの入ったスーパーの袋を持っていけというように差し出してきた。ちょっとびっくりしたがお礼をいってその場を立ち去り、すぐ携帯から妻に電話した。妻が言うには、多分作りすぎたんじゃない？貰っとけばいいのよ。食べて美味しければ私の分も残しておいて！とのこと。なんだか不思議な気分ではあるけれど、嬉しかった。お味はというと、ボチボチ...。

  2006年11月08日

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• これ、一体どこから？

  息子が寝始めてくれたので、ウルパンの授業の復習と宿題をしていた。私は机に向かって集中していたので気づかなかったが、息子が起きていたらしくハイハイで人形をプレゼントしてくれた。ありがとうっていいながら頭をなぜて上げると、それに味を占めたのか次から次にいろんなものを持ってきてくれた。いい加減疲れてきてしまって、息子に少し静かにしてくれるように(理解してるのかはわからないが)、息子に説明した。わかってくれたのか息子はリビングでテレビを見始めてくれた。やれやれと一息ついているところに息子が直径２センチくらいのボルトをさも、今苦労してとってきたぜ！とでもいいたげな得意顔で渡してきた。こんなものが家の中に落ちているはずはなく、かといって息子がどこかからか外してきてしまったとしたら...。あー恐。とにかく考えてもしょうがないから、これは食べ物じゃないからな、とだけ念を押し、ボルトについては保留。結局その後、勉強を途中で投げ出し、息子と愛犬と馬鹿になって遊びほうけているところに妻が帰宅...。息子と二人の時の顔を妻にはまだ少し見せるのが恥ずかしいのは私だけなのだろうか？ただ今この瞬間を楽しむだけ。

  2006年11月08日

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• ウルパン　！　これが授業？？？？

  ウルパンでは各先生ごとに教え方が違う。私の先生エラはというと、まずは耳から慣れさせることから始めたいらしく、全てクラスの中ではヘブライ語のみ身振り手振り、絵を見せたりと黒板をほとんど使わずに教えてくれる。今日は３回目の授業だったのだけれど、いきなり授業の中盤にさしかかった時に紙を配り始めた。皆の少し戸惑った表情をものともしないで、ヘブライ語のアルファベットを使って絵を描きなさいと言われた。私はギメルを使って羊の絵を描いたのだが、一人の生徒はベートという文字を使って少しもの悲しげな老婆を披露してくれた。絵を描くといってもどれ一つとして同じものが存在しなかったばかりか、一つの文字をイメージの世界にアートを感じてしまい、つい授業だということを忘れて紙を見せてもらう為に生徒(といっても大人達)が席を離れて歩き回ることに衝撃を受けていたのは私一人ではなかったのではないだろうか。息子の未来のクラスの友達もこんななのだろうかと改めて移民国のスゴさを目の当たりにした一日だった。

  2006年11月08日

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• 書き続けるということ

  ブログを書いていくことは人の目に触れるということで、私自身も人から批評されていくということを意味している。誰も訪れてくれないかもしれないし、誰の心にも残らないことを無意味に書き連ねているだけかもしれない。それでも、書き続けていく。それでは何の為に書くのか？ひとつは自分自身のいいところ悪いところを人前にさらすことによって自分自身を見直していくため。生まれ変わることは叶わないが気づき成長していくことが出来ると信じているから。もうひとつは私の記事を通して反面教師としてでも何かを感じてくれる人がいてくれるんじゃないかというエゴでもある。幼少から人前に出たり人前で発言することに苦手意識を持っていた私は年々人前に出て発言せざるを得ない状況が増えてきている。慣れだよって多くの人たちが諭してくれたが未だになかなか慣れることが出来ないでいる。人の目や評価を気にすることなくいつか自分の感じている願いや思想を素直に書き連ねていくことが出来るようになれるようにこれからも時間が許す限り書き続けていこうと改めて感じています。

  2006年11月07日

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• 私と父

  私の父は会社の為に身を粉にして働き、帰宅後や週末は無口でテレビの前に座ってうたた寝しながらリモコンを死守していた。私はそんな父を煙たいと感じていた。その感情は父が私に学歴のみを強要し人格の成長を軽視していたところからきていた。不器用な父には姉と私の前で一人の人間としての一面を見せることが難しかったんだと思う。生活費を稼ぎ疲れきり、息子からは距離を置かれる心境。やるせなかったんではないだろうか。学歴重視の世の風潮の中であっても、子供が大人へと成長していく過程には子供一人一人の道筋があり、大人や親達は不安ではあっても子供が大人へとなっていく過程をある程度は見守っていくしかないと私は感じている。今の日本の社会の中で子供たちは子供として存在出来ていないように思える。イスラエルに来てみて子供が子供らしく振る舞える環境。日本人ながら同意せずにはいられない。社会は子供主体であるべきなのではないのだろうか、と...。

  2006年11月06日

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• わだかまり

  イスラエルでの妻の両親とは私が移住して以来いろいろとあった。気持ちの交錯した状態での息のつまるような食事の時間がここのところやっと当たり前のように感じられるようになってきた。かといって相変わらずほとんど必要最低限以外お互い口を開こうとはしないものの、行くのが嫌でキャンセルする理由を考えることのほうが逆に疲れると思えるようになれたことに心なしかホッとして気が抜けたのか、今週は風邪を引き鼻水を息子共々垂らしていた。私の姉は日本人同士の結婚であるけれど大変だとよく電話でこぼしている。私から見れば言葉でわかりあえるだけ羨ましいと感じるのだが。ヘブライ語が話せない私はあまり上手くない英語で話すしかなく、気の効く一言が出てこず、ストレートすぎる表現になってしまうから角がたってしまっていたのも事実。一言の重みをひしひしと噛み締めるこの頃。何だかんだいっても世話になっているし気持ちの上では感謝を心に抱いて接していこうと思う次第です。

  2006年11月04日

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• 自分に活！

  息子の世話の為に家内とポジションをチェンジして、必要なとき以外人と関わらなくなった。嫌でも何でも人前に出て行かないとどんどんどんどんものぐさ病がでてくる。始めのうちは自分で気づかないふりが出来ていたけれども、今日は久しぶりに自分自身にキレてしまいました。何がどう悪いってわけじゃないんだろうけれど、自分に対して言い訳を用意している。判断力や決断力が周りの目を反応を気にしすぎて自分で自分が気持ち悪い。そんな時は心の中で絶叫する。カーッッッツ！ふやけた顔にもカーッッッッッッツ！腰の重さ、朝のぐずぐずにはキーっっっっっっっっっっっっっっク！少し気が晴れて来ました。心の中でウオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！力がみなぎってきたところで、ウイスキーのストレートをカッと一気に流し込む。最後はチョット余計だったかも...。

  2006年11月03日

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• 日本語とヘブライ語

  日本語は話すより書く方が難しく出来ている。ヘブライ語はというと話すよりも書く方が簡単に出来ている。書き方は同じでも発音で意味が全く異なったりする。書き取りはなんとか出来ても発音が出来ない。発音が出来なければ会話の意味がわからない。だから、話すことが億劫になっていく。なにもこれは言葉だけの問題ではない。日本人の潔癖さ故の欠点。イスラエルで暮らしていくにはここから改善していかなければ先へと進むことが出来ない。コミュニケーションにおいてもこの国では口約束が多いと今まで感じていたのだが、何かものを頼む時もその場でやってもらわない限り彼らはすぐに忘れてしまう。だから、その場でどうしても必要だという旨を理解してもらいやってもらわなければならない。納得さへすれば嫌な顔ひとつしないでやってくれる。そこになれないといつまでたっても待ち続けるしかない。日本人相手に慣れ親しんできた私にとってクリアすべき課題がおぼろげながら見え始めたことが少し嬉しく感じ始めた今日この頃である。

  2006年11月02日

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• ウルパンに再度チャレンジ

  イスラエルにはウルパンという語学を学ぶ学校がある。イスラエルに来た当初すぐに通い始めたが、一度挫折した苦い経験がある。妻が妊娠中だったこともあり、仕事をし始めなければという焦りからとりあえずの仕事について時間的に通えなくなったことと、始めに通ったウルパンがロシア人だらけで授業中もロシア語が飛び交い、休み時間も話し相手や質問する相手がいなく馴染めなかったというのが主な理由であった。今回、妻の協力もあって５ヶ月間の猶予があり、週二日のコースに通う。今日初日クラスに顔を出してその顔ぶれたるやロシア系、ヨーロッパ各国、南アフリカ、中近東、アメリカ、アジア、世界がひしめいていた。旅行者もいれば移民の家族、私のような在留外国人、そして今回１５回目だという35年この国に住んでいるというご婦人といったクラスメイト。改めて移民、他の国に移り住むという大変さを噛み締めさせられた幕開けとなった。先生のエラはメグライアンのようなかわいらしい容貌とは似つかわしくないスパルタぶりに背筋に活を入れられた。勉強嫌いだった私にもとうとう本腰を入れる時がきた。

  2006年11月01日

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• 親子の気持ち親子知らず

  日本からここイスラエルに両親が来年来ることになった。私の本音としては息子が生まれてすぐに見せに帰郷したいところではあったが、距離が距離だけに時間、距離、お金全てにおいておもうようにはいかなくなるのが結婚するということだったんだ。当たり前だと思う人は多いかもしれないけれど、その当たり前の重みが独身時代とは明らかに違うと改めて再認識している毎日です。私の母はインターネットのテレビ電話にかじりついて息子を食い入るようにいつも見つめています。私はというと気持ちはわかるけれど、自分の決断に対して感傷的になることはできず、ただ平静を装うのが精一杯といったところ。冷たいと思われているかもしれませんね。親子関係って感情コントロールが本当に難しいですね。親から見れば親の心子知らず、子供から見れば子の心親知らず、双方の心双方知らずってね。そろそろ私も本当に身も心も親になる時が来たのかもしれませんね。息子はいつごろ私の本当の気持ちをわかってくれるのか、なんだか楽しみです。

  2006年10月30日

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• 雨が嬉しいとかんじられるとは思っていなかった

  イスラエルでは春から秋にかけて乾期があるため毎日が晴れ。日本の暑さと比べて精神的にくる重い熱さ。そのせいであろうか、ヨムキプールといわれる宗教的な断食の祝日があり、その休日では交通機関が全てストップする。私は断食には参加しなかったが、その日の夜はあちらこちらからギターの音色と歌声が聞こえてきてその雰囲気を肌で感じ入ることが出来たことを嬉しく感じた。シナゴルといわれるユダヤ教の教会は多くの人が訪れて祈りを捧げている光景を妻と参加しながら、宗教という私にはあまり馴染みのないものを鑑みさせてくれた。昨日の夕方から秋に入って二度目の雨が降っている。雷とかなリまとまった量の強い雨が降り雨樋に流れ落ちていく雨の音がそっと心を癒してくれたのを一人聞き入り晩酌を楽しんだ。今日は雨で埃が流されて空気がとても澄んで感じられる。一雨ごとに冬の到来を感じさせるかのように空気が冷気へと変わっていく。日本とは違い四季を優雅に感じられるのとはまた違う、季節の移ろいを肌で感じ入っていこうと密かに感じた一日でした。

  2006年10月28日

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• イスラエルと日本

  ニュースや政府はイスラエルの政治状況を危惧し渡航の延期や直行便の乗り入れ拒否等、この国に対してネガティブである。しかし、実際に住んでいる私達がそう感じているかどうか、それとは全くことなっていることも確かなのである。この国の人たちは精神力が私達日本人と比べて強く、政府にただ従っている私達とは違い、それぞれの価値観で生きており人生を楽しもうとするエネルギーはずっと強いように思われる。私はこの国に来てまだ、一年と１１ヶ月というヒヨッコです。来た当初はそのエネルギーに気圧されてしまっていましたが、やっと、心を開き始めることが出来始めました。島国である私達は他の国の情報が人づて、ニュース、雑誌といったものに頼ることが多く、始めから固定概念を持ってはいってしまう。私もその一人でした。この国の飛行機は乗り入れに関して世界一安全といわれる程、テロ対策を徹底しているため、飛行機のハイジャック等の危険はまずないと考えてもらっていいと思います。あとは観光で来られる人たちの安全面をサポート出来るシステムを立ち上げていければ、紹介したいところは山ほどあります。

  2006年10月27日

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• ハンバーグを柔らかくする為に

  10ヶ月の息子が食べれるように柔らかく何でも作るようになった。その分父である私の歯が弱くなってきたのは否めないけれど。今日はハンバーグ作り、始めにパン粉を牛乳でうるかしておいて、その間に素早くタマネギをみじん切りにして炒める。牛と鳥のひき肉を500gづつ、全卵1個、ナツメグ、塩、こしょう、炒めたタマネギのみじん切り、ふやかしたパン粉をボールにいれ気がすむまで思う存分こねこね。後は形を整え、両面に焼き目をつけたら弱火でじっくり中まで火を通す。焼き終わったらフライパンに赤ワイン、バター、ケチャップ、ミリンと醤油少々を入れ弱火にかけ、アルコールが飛んだら塩こしょうで味を整える。なぜ、１キロも作ったか、それは作った私自身の楽しみであります。ふっくらやわらかハンバーグ！さあ、召し上がれ。

  2006年09月28日

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• 距離感

  イスラエルに移住してから一年半が経過した。気持ちは上がったり下がったりを繰り返し、自分自身を見直すいい気分転換にもなったと客観的に見れるようになったこの頃。当然、私にも日本に家族がいる。気持ちの行き違いから離れていってしまった長い距離が、気持ちの上でよくは少しヅツではあるけれど近づいてきているように感じる。日本を離れたからか、ネットで日本のニュースが気になりよく見ている。金子賢が格闘技の試合にでるのにはびっくりした。私の知っている彼はクラブでDJといったイメージ。人のイメージを勝手に作り上げていってしまう。それは家族内でも一緒なのではないだろうか？そんな気がした一日でした。

  2006年09月27日

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• 17人の子供を持つ両親の話

  産めや増えよ。聖書で書かれている事を忠実に守っている宗教家の家族にあった。一番上の長女が21歳。一番下の男の子が５ヶ月。計17人の子供たち。私は一人の息子にヒーヒーいっているレベルだというのに、両親は妻の通訳のもと語ってくれた。印象に残った言葉は次に挙げる五項目である。１.生活出来るか出来ないか、そんなことを気にする余裕なんてどこのもない。２.家族が19人もいると、うるさいとか嫌いだとかひがみだとかそんな事を気にする前に、目の前にある食べ物を勝ち取る事にしか集中出来なくなる。３.まだ、長女が生まれたのが昨日の事のように感じている。４.一人になりないとか自分の時間が欲しいと考えるだって？目の前にある、起こっていることが全てである。５.こんなにいても誰一人として同じ性格にならないから不思議だよ。人ごとのように、でも、目は子供のように爛々と輝かせながら語る二人に、一つの親になるという答えの断片をかいま見れた気がした。

  2006年09月25日

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• 息子TOMIのつかまり立ち

  今日から日記を毎日つけ始めることにする。先週から息子共々風邪をこじらせている。息子は私より強いのか、一緒に遊びたがっていたが、体がゆうことを利かず、ちょっとイライラしてしまった。気持ちに余裕を持たせる為に、生活にメリハリをつけたいといつもおもっているものの、なかなかお互いが無理なく接するのにはまだ、時間がかかるように思われる。TOMIのつかまり立ちが日に日に安定感を持ち始めているのを見ながら、少し嬉しくなり、薬を飲んで気晴らしに近くの公園に出かけた。夕日の中で愛犬のジーナに果敢に芝生の上で挑むTOMIの勇姿に頭痛が少し和らぐ。

  2006年09月19日

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