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劇作家・演出家の鴻上尚史さんは、
あきらめない心を持ち続けられることも、 ひとつの才能だという。 島田紳助さんは、才能がないことに気づき、 別の道を選べることも、幸せな人生といった。 どちらも正論だと思う。 でも、成功する・しないに関係なく、 自分の夢を捨てきれない人も 愛すべきアーティストだとも思う。 こちらを、見ました。 ロックスターになることをあきらめない、 いや、あきらめられない、オッサン2人。 とても滑稽だけれど、愛すべき存在の2人。 だけど、わたしはロックスターを夢見る2人よりも、 2人を見守る、家族、妻、ファン、数少ないスタッフ。 私は、そっちに感動した。 とくに、この映画を撮った監督にね。 ローディとして、かつてアンヴィルと一緒に、 大輪の花火を浴びたサーシャ・ガバシは、 どんな思いで、この30年を見つめてきたのだろう…。 長かったのか、短かったのか…、 30年の感じ方は、人それぞれだろうけど、 おそらく、気づいたら年月だけが経っていた… という感じじゃなかろうか。 アンヴィルだけじゃなく、みんなも必死で生きてきた。 いろんな葛藤も幸せも味わいながら生きてきたはず。 ただ、その年月のなかで、アンヴィルだけが変わらず、 温度を保ったまま流れていた、ただそれだけ。 彼らは「ロックスターになるんだ!」という。 彼らの言う「ロックスター」って、 いったいなんなのだろう。 自分たちの音楽が認められ、曲が売れて、 有名になってお金と名声を得ることだろうか。 私はおもう。彼らの“夢”。 それは、ロックをやり続けることなんじゃないの?と。 自分の好きな音楽を、好きなだけやれること、 それを愛する人たちに、音楽を届けること。 それが、彼らの幸せじゃないのかな。 と、考えると、この映画は、 最初から最後まで、ハッピーな映画だ。 今、音楽を届ける方法はいくらでもある。 幸せな時代だとおもう。 だから、音楽を“作り続ける”ことのほうが、 ずっとずっとしんどいことだと、一般人の私は おもうわけで、 そんな人間からすれば、アンヴィルは、 立派なロックスター、つまり ロックの星の元に生まれた人たち、に見えるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.15 14:19:02
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