有坂放浪記

2006/01/27(金)22:35

不運を口にする時

勝負師の話(21)

ここ2,3日不運だ。 スロットをしていて、賢く立ち回っているつもりが、 理論上の機械割が100%を超えているのに 勝てない。 無策で適当にやってるおっさんの方が、 出している。 もちろん 負ける日もあって勝つ日もあって、 アベレージで勝てればよいのだから、 一日単位で一喜一憂しないようにしている。 長いスパンで見れば圧勝なのだから。 でも、 さすがに3日続けて負けると、 不運という言葉を使いたくなる。 その分いつか幸運が来ると信じないと、辛くなる。 自信の喪失は無い。 今までの実績と、確固たる情報量が俺にはあるから。 しかしだ、 流れなんて無いと否定した所で、 理論上勝てると確信があったって、 口にしたくなることもある。 「この不運.....」 つまりこの理不尽さも、焦燥も苛立ちも。 全部超えた向こう側に初めて、定石って奴がいる。 定石を口にする時、 不運だの流れだのという言葉は、固く閉ざして、 地味に頑張らねばならない。 それに耐えられず、不運を口にしてしまうなら、 もうスロットで稼ごうとは思えない。 と言ってみた。 無神論者の言い訳は、 的を得ているようで、しかし、 現実は見えない何かによって動く。 俺は敢えてこの言葉を口にしなければならない。 今日の負けは理論の破綻を意味しないことを確認するために。 「しかし、この不運.....ちっ、ついてないぜ。」

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