|
カテゴリ:ari的映画感想文(ネタバレ含)
あらすじ 1941年のニューヨーク。社会派劇作家のバートン・フィンクは、 ハリウッドに招かれて映画のシナリオを依頼された。 早速ホテルにチェック・インしたが、そこは薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。 とりあえず部屋に入った彼だったが……。 蚊の飛ぶ音、暑さ、息苦しさ、それらの生理的な感覚を、 主人公の悪夢になぞり、独自の映像センスで描いたコーエン兄弟の傑作。 これは・・・・。 確か91年のアカデミー賞、4冠?3冠? パルムドール賞作品です。 かなり好き嫌いが別れますが、全編にわたって コーエン兄弟のこだわりが感じられます。 激しく感じる不快感。 最初から付きまとうじっとりした暑苦しさ。 ねとねと絡みつく湿度。 息苦しい圧迫感。 執拗に付きまとうイライラ感。 まさにこの季節にうってつけ。 できればクーラー切って、ぬるいお茶でも飲みながら じとーーーーーっと汗ばみながら見て欲しい。 これだけ聞くと「えー?やだ見たくない」と思うかも しれませんが、なかなかの作品だと思います。 最初から付きまとうイライラ感に耐えて、耐えて 耐えて、耐えて。 いろんな気になる伏線を追い求めながら 話が急展開するのは1時間もたったころ。 長い・・・もう疲れたよ。と思っていたのもつかの間。 「え?そうくるの?」 「あ、やっぱそういうことか」 「あれの中身は、やっぱり?」 いろいろ想像しながら見続けていると 最後に待っているのは。 すべてを観客に丸投げのFinです。 何一つ解決もせず。 何一つ納得できず。 何一つすっきりせずに。 物語は終わるのです。 それなのにイラーーーっとこないこの倦怠感はなに? だるーくなりながらも、納得してしまうあたり さすが、怪作とよばれるだけはある。 怪作と呼ばれもするが傑作と呼ばれるだけもある。 私は嫌いじゃなかったです。 でも個人的には「ノーカントリー」の方が好きでしたけどね(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|