ハイテンション
ハイテンション監督:アレクサンドル・アジャ脚本:アレクサンドル・アジャ&グレゴリー・ルヴァスール美術:グレゴリー・ルヴァスール撮影監督:マクシム・アレクサンドル録音:ピエール・アンドレ編集:バクステール 音楽:フランソワ・オード マリー:セシル・ドゥ・フランス『ロシアン・ドールズ』『スパニッシュ・アパートメント』アレックス:マイウェン『殺意の夏』『フィフス・エレメント』謎の男:フィリップ・ナオン『クリムゾン・リバー』『アレックス』アレックスの父:アンドレイ・フィンティアレックスの母:オアナ・ペレア世界随一の料理とファッションの発祥地、そして数々の最高峰作品の映画を生み出しているフランス。本作品は、フランス人のアレクサンドル・アジャ監督がおくる、血まみれの恐怖ビュッッフェ。フレンチ・ツイストが効いた、暴力的なスタイルが混在した作品だ。女子大生マリーとアレックスは、週末に静かな場所で勉強するため、アレックスの両親が所有する人里離れた家へやってきた。到着して間もなく、謎の殺人鬼が現れ、衝撃的で恐ろしい展開へ。死体が発見され、恐怖が募る中、マリーとアレックスは生き延びるための闘い余儀なくされるのだが、その後、予期せぬ展開が明らかになる。本質的には単純な、なぶり殺しのこの映画、血まみれの恐怖は止まるところを知らない。インパクトの強いビビッドなスクリーンには緊迫した演技も見られ、アジャ監督は映画全体を通して切迫した勢いを上手く維持している。薄っぺらな筋書きが気になる箇所もあるが、ありあまるほど登場する過激で生々しいシーンは、震えるほどの喜びとなるか、ただの悪趣味となるかのどちらかだろう。とにかく、ホラージャンルにさらなる興奮材料を付け加えた本作品は、アメリカの流血映画といい勝負だろう。上出来のホラー作品。推薦度、大。(Matt Wold, Amazon.com) いろんな映画レビューサイトで絶賛されていたこの「ハイテンション」少し前、同じくアレクサンドルアジャ監督の「ヒルズ・ハブ・アイズ」を見た後なのでこれはいやおうにも期待がたかまるというもの。ただ、残念だったのは、私がレビューサイトでネタばれを読んでしまったということ。この映画の醍醐味、ドキドキ感がかなり下がります~~。それなのに、それなのにですよ。ラスト知ってるのに、見ててドキドキするんですよ。これ、ネタばれ見ずに鑑賞することを強く強くお勧めします~~。ストーリーは上のアマゾンでのあらすじがすべてです。突然やってきた正体不明のオッサンに親友の家族が次々ころされていきます。殺人鬼の来襲にいち早く気がついたマリーだけが気づかれずに隠れとおすのですが・・・。こちら、ホラーにありがちな「で、いつになったら殺されるの?」的な待ち時間がほとんどありません。始まってすぐにグロ、血しぶきのオンパレードですよ。でも見つかりそうで、見つからないドキドキのかくれんぼ。うーん。前回のクライモリもそうでしたが、こういう緊迫感が大事ですよねぇ。好きです、緊迫感。以下ネタバレ↓見てみようかな?と思う方は見ないことをお勧めします!この映画はスタートした直後から、たくさんの伏線・・・というかラストにつながるヒントがあちこちに散りばめられています。冒頭、マリーは悪夢を見て目が覚めます。その後のセリフに「私が私を追いかけているみたい」というセリフがあります。また、アレックスの母親が息を引き取る瞬間、マリーを見て「なぜ?なぜなの?」と言い残します。そう、殺人鬼の正体はマリーだった!というオチでした。まあね、細かいこと言うといろいろつじつまがあわないことはたくさんあるんですけどね。ホラーに細かいことは厳禁ですよ(笑)あちこちにちりばめられたヒントが後から「ああ~」となればいいんです。私はこの手の「ああ~」となる系の映画が大好きです!!SAWとか、まさにそんな感じ。グロあり、血しぶきあり、ドキドキありの最後に「ああ~」これ、最高ですね。そういえば、アレックスの家についてマリーが自慰行為にふけるシーンがありました。あれは、ヘッドホンをして夢中になっているせいで殺人鬼の来襲になかなか気がつかない?というハラハラの効果もあったけどあのシーンでこの殺戮の動機も表していたのですね。まあ、常人にはとうてい理解はできないんですけどね。。。マリーは実はレズビアンで、アレックスに想いを寄せていた。アレックスの実家へいき、そこでアレックスのシャワーシーンを目撃。部屋で自慰行為に浸ります…。そこでなにかが壊れたのでしょうか?その後から、アレックスの両親と幼い弟までも惨殺。アレックスを拘束して、逃走・・・。やっぱり理解はできない。ホラー映画の殺人鬼の動機を理解しようというほうが間違っているんでしょうね~(笑)