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艦隊クロフネ

在火車上発生非常恐怖的事件

  「こんな事、日本のトモダチに言ったって誰も信じてくれないよ・・」

と言いながら帰ってきた事件・・・・。


2004年4月5日から4月9日、エリザベスとクイの三人で広州旅行に行ってきました。
行きも帰りも寝台列車。
寝台初体験のワタシは大はしゃぎ。
実質三日間の広州旅行を満喫して、
エリザベスはでっかいリュックに両手に荷物。
クイは一際でかいリュックに手に荷物。
ワタシは三人の中で一番小さなバッグに手に荷物。
(ワタシはヘタレなので大きな荷物を持って歩く根性がないのです・・)

下段二つと中段一つの券を取ったので、
下段二つがクイとワタシ、
中段がエリザベス。
九時十分発の寝台に乗って、
電気も消され人の声もしなくなった深夜二時半。
ガタンゴトンといっていた電車がキーっと軽く止まったので、
ウトウトしながら

「あー、どこかの駅に止まったなー」

と、まどろんでると、

突然

ガシャーン!!

という物音。驚いて顔を上げると、
窓際においておいたクイのドリアン(お土産)が今マサに私の目の前を通過。ドリアン越しに、ムカエに寝てるクイの姿が見える。
広州に行く時の寝台で、上に寝てた人の枕が落ちてきた事があったから、
「またかよーカンベンしてよー」とか思いながら起き上がってメガネを探すと、サイドボードにおいておいたはずのメガネケースがない。
アレコレさがしてる間に
どこからか


「銭包ーー!!!!我的銭包ーーー!!!!」
  (サイフ!!!私のサイフ!!!!)




というオバチャンの声が。
同時くらいにクイも飛び起きて窓からカオを出して外を覗く。
ビックリして顔を上げると
(このとき、やっとメガネ発見)
昨日の夜閉めたはずの窓が何故か全開。

「アレ?誰か窓開けた?でもクイが飛び起きたときには窓開いてたよな?アレ?」

オカシイ、オカシイと思いつつ自分の荷物確認。
どうやら無事のよう。

「荷物ある?」

とムカエのクイに話しかけると、

「うん、ある。っていうかドリアン落ちてるし・・」

と、床に転がったドリアンを見るクイ。
しかしクイの枕元にまとめてあったクイの荷物を見ると、何か違和感。

「ホントにある?荷物ほんとにある?」

ともう一度聞く。
その間にもオバチャンの声で

「盗まれた!!!サイフが!サイフ!!!」

と叫び声。
人の足音。
クイの荷物を見ると、貴重品がいれてあるウエストポーチがある。
というか、
ウエストポーチしかない。

「え・・・あ・・・ない!!!

と、このときようやくクイのデカイリュックが無いことにワタシとクイ気付く。
混乱の中列車発進。
窓が全開になってたことに気付くクイ、

「やばい、もしかして外に落とした?!」

と、もう一度外を覗く。
中段に寝ていたエリザベスも

「この窓って誰が開けたの?」

とカオを出して、覗いてくる。

「わかりません!なんで?!」

ようやく事態を把握し、手に震えがくる。

「荷物ある?」

とエリザベス。

「ありません!!」

とワタシとクイ。
そんでもって、廊下を白い服を着た40くらいのおばちゃんが

「ドロボウ!!ドロボウ!!」

と言いながら走り抜けてる状況。






ようやく
『誰かが窓を開けて、クイの馬鹿でかい荷物(ホントにでかい)を列車の外に出して盗った』
という文字が頭に浮かぶ。

そのアトは大変だった。(中国語がうまく話せない私は何もしてあげられなかったけど・・)

鉄道警察による事情聴取。
周りの野次馬。

クイの事情聴取にはエリザベスが付き添って、朝の五時くらいまでかかった。

ワタシはみんなの荷物番。三人分の荷物を抱えて、
寝台の簡易ベッドの上でじっとしてた。
何事かと見に来る野次馬に心の中で悪態をついていました(ヘタレ)
でも、
彼らが繰り返し言うのは

「みつかりっこない」

という言葉。
なんだか、盗まれた!って事よりも、
こう言ってるのを聞いたときに
「ここは日本じゃない」
って事を改めて実感。(イツモそう思って生活はしてるけど。)

色んな話をまとめると、
やられたのは三件。
私たちの中で一番でかかったクイのリュック。
隣にいたオバチャンが、清明節の墓参りの為に持ってきた3000元入ったサイフ。
中のネットにおいてあったはずの荷物。

クイのリュックは、見送りに来てたワタシの彼氏が
「女の子なのに、こんなでかいのよく持ってこれたね」と言うくらい、
ホントにでっかいリュック。
事情聴取の時に、エリザベスが
「こんくらい大きかったんです!」
って何度言っても警察が信じてくれなかったくらい。

オバチャンのサイフは、オバチャンが用心に用心して枕の下にいれて寝ていたもの。3000元っていうと、平均的な中国人の月収に近い。

もうひとつ盗られた荷物は、正確な情報ではないけれど
廊下側の上にあるキャビネットにおいておいたもの。

どう考えても、中で手助けした人がいるとしか思えない。
クイとオバチャンは、窓の外を見たときに4~5人のオトコを見たらしい。
また、深夜オトコ2人組みが廊下をウロウロしているのを見たとか。
キャビネットに乗っけてたはずなのに、どうして盗まれるんだとか。
もう、狐にツママレタ感じ。

あけられた窓は三つ。
(これもどうやってあけられたか分からない。外から開けられるもんなのか、ナカから誰かが開けたのか)
盗られたものも三つ。
完全に事前に考えられてたこととしか思えないし、
私たちが外国人だからって事でもない。

なんだか、色んなことを考えさせられたデキゴトでした・・。

し、しんじてもらえないかなあ・・・。

実話です・・・。



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