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カテゴリ:プチ旅行記
つ、ついに………!
行ってきました上郡!! 大鳥さんの生家を見てきました! 同行者はお母様でーす。ふだんはママとかおかんとか呼んでますが、こんなマニアックな旅に付き合ってくれる優しい母親がいったい他にいるだろうか、ということで、お母様。 略して母。 その母と一緒に朝から2時間半電車に揺られて、11時、上郡駅に到着。 先週の日曜に引き続き、雨。日頃の行いが悪いのか? 観光案内所で地図をもらって(受付のお母さんたちが、「ああ、大鳥圭介ねー、ついこないだも若い女の子がタクシー乗ってったわ~」とおっしゃってた! 亀田八幡宮よりもメジャー観光スポットなの? 笑)、タクシーに乗ります。 タクの運ちゃん「おーとりけーすけ? このへんの出身なん? 大阪じゃなくて?」 私「大阪にも住んでたけど、生まれはこのへんなんですよー」 運「そうなんやー、知らんかったわー」 母「…………京唄子のダンナじゃないですよ?」 運「えっ、ちがうの!?」 それは鳳啓助!!! なーんてやり取りをしつつ、約15分ほどで、岩木に到着。 (もちろん運ちゃんは場所を知らなかったので、適当におろしてもらった。全然メジャー観光スポットじゃねえ。) (ついでにいうなら、鳳啓助は圭介から芸名をいただいたそうですよ) 川沿いに5分ほど歩くと、生家が見えてきました。 木碑が立ってるので、すぐにわかります。 おうちは現在は誰も住んでいないので、かなり荒れてます。でも、嵐山で見かけた、瓦葺き屋根が陥没しちゃって梁も外壁も傾いちゃってる家よりはずいぶんマシ。 昨年の台風で、屋根板の一部が飛んでしまってたんですが、瓦じゃないぶん軽くて良かったのかも。 (もとはここ、茅葺きだったんですよね。『大鳥圭介伝』に写真が載ってた) こっそり窓からおうちの中も覗かせてもらったんですが、中はけっこう広かったです。ぼんだわね、圭介。 ホントは裏山にもちょびっと登りたかったんですが、でかい蜘蛛がいて、速攻退却しました。ヘタレです(笑)。 お隣は普通に住んでる方がいる民家だし、空家とはいえ他人様の敷地内に長居するのも気が引けて、早々にUターン。 いいのです、目的は慶太郎少年(圭介さん、幼名は慶太郎ってゆったそうです。かわゆい~)がうろうろしてた界隈を歩くことだったんで☆ 天気が悪いせいか、人っ子ひとり見かけませんでしたけども。 生家のすぐ前に、小さな公園をともなった真新しい公民館があります。お天気がよければ、小さい子たちが遊んだりしてるのかも。 ホントはもっと奥のほうに、「皆坂の滝」という滝があるそうなんですが、けっこう遠そうだし雨足も強まってきたので断念。きっと慶太郎(…なんか照れるのでふつうに圭介って書こう…///)も遊んだに違いない。 岩木川という細い川沿いにずーっと歩いて下って行くのですが、道にサワガニが歩いてたり、田んぼから何種類ものカエルの鳴き声がきこえたり、沿道には最近見かけなくなった植物がいっぱい咲いてたり、すごく自然のきれいなところです。 前後左右どっちを向いても山に囲まれてるし。またこれが、雨のせいでぼんやり霞みがかってて、ちょっと水墨画みたいでステキ。 途中、大避神社という、古ぶるしい神社で足を止めてみました。 明治23年に里帰りした大鳥さんが寄り道した神社なんですが、雨で竹やぶでめっさ怖い感じだったので、鳥居の外から覗いただけ。(ヘタレ) いや、天気がよければ大丈夫でしたよ! ぽつぽつ見える人家は、瓦屋根の日本家屋がほとんどなんですが、ちらほらと圭介生家と同じように茅葺きを板張りに改築したおうちがあって、まわりの風景とあいまって、ちょっとタイムスリップ気分。 母はもともとこういうとこ大好きなので、2人してほのぼのしながら歩いてたんですが…。 あの、かなり、涼しかったんですよね。 靴の中まで濡れてて、けっこう冷えてたんですよね。 「…あたしおトイレ行きたくなってきた」「あたしも…」 こうなると風景を楽しむ余裕はありません。喫茶店とかそんなのもありません。だんだん歩くスピードが早くなってくる。 「けっこう余裕だね~」なんて言ってたのはどこへやら、いや距離的には平気だったんですが、生理的にはもういっぱいいっぱい。 「あっ喫茶店だ!!」「…定休日やーん!」「くっそこのやろーティンカーベル(店名)め~」「ティンカーベルってなんだっけ、ピーターパンに出てくるちっこいのだっけ」「そうそうちっこいの。播州弁で言うとちんまいの。圭介くらいちんまいの」「いくら圭ちゃんだってそこまでちっこくないでしょ」「ちっこいねん。号令とか、何言ってるか聞こえへんねん。んで部下に「はぁ!?」とか聞き返されて「上司に向かってはぁとはなんだはぁとは!」ってプリプリ怒ってるねんけど刀とかでピシピシ叩いても全然痛くないねん、ちっこいから!」 ↑ 痛い人なんじゃありません。それだけ切羽詰まってたんだーと哀れんでやって下さい。 「たぶんあっちのが町に近いよ!」と道を逸れてようやっとスーパーが見えたときには、松平太郎さんが弾薬と軍資金持って来てくれたときのような、山中で農民のひとたちにご飯の炊き出しわけてもらったときのような、そんな気分でした!(南柯紀行) 母「圭ちゃんは行軍中この苦労はしてないよ絶対。だって男の人はそこいらへんでちゃっとやれるじゃない!」 ちゃっと…。 ………っていうか、タクの運ちゃんが名刺くれたんだしさー、呼べば良かったんじゃないの? (そのときは考え付きもしませんでした…!) そんなわけで、約8キロの道のりを、2時間かからずに戻って来ました。途中から競歩でしたしね。 っていうか私、なに公開日記でこんな下の話してるんでしょうか。 さて、スーパーで生き返ったので、コースに戻って町役場へ。 母は2度目です。(前に、わたしが風邪で臥せってるときに父と来やがった…) 役場自体は日曜で閉まってるので、銅像だけ見てきました。 やっぱり蜘蛛がいたのですが、これは写真撮らないわけにはいくまい、と、傘でふりはらって真下に行って撮ってきました。ヘタレ挽回です。 後ろからコートの中を覗き込んで写メってたら、母に「どこ撮ってんの!」としかられました☆ ゴメンネ、こんな痴女が実の娘で。 写真は、タクシーを降りたあたりから見た、生家近辺。いい雰囲気でしょ。 と、上郡町役場に建ってる銅像です。カッコイイ、圭介じいちゃん。 (でも、タクの運ちゃんは「あれ、町長さんじゃないの?」なんて言ってた…) ![]() 観光案内所で赤松円心せんべい買って、受付のお母さんたちに「岩木から歩いて帰ってきたん?」と半分呆れられ(笑)、14:39の電車に乗って約30分、2週間前にも来たばっかりの姫路へ。 母は携帯の写真フォルダに各地のお城を集めてるので、いそいそと撮影。 入り口だけで出て、前回行けなかった県立博物館へ。 お城の北側にあるんですが、けっこう遠い。 途中の美術館の外観がステキで、そこも母が写メったりしつつ(ハリポタの魔法学校みたいな建物! っても、レンガ壁に瓦葺き屋根)、博物館に到着。 閉館は17時。あと1時間と少ししかない。 わたしら、去年の「新選組!展」や、こないだの薩摩旅行でもそうだったけど、いっつも最初から本気で鑑賞しすぎて最後は時間切れで駆け足になるので、今回は最初から駆け足でまわることにしました。(両極端) そしたら、常設展で展示品が少なかったこともあって、時間が余ってしまいました(笑)。 姫路城1/15スケールの巨大な模型の前で、ヒマそうにしてたガイドのお兄さんが、わたしたちを見つけて話しかけてきたので、いろいろ教えてもらいました。 姫路城には隠し階があるというので、「幕府を欺くためですかっ!?(ワクワク)」と聞いたら、「いや、単に見た目が良いからです」だって(笑)。 ほかにも、街道向きには強そうに見える切破風を、城下町を向いた側には優しげな唐破風を使ってるとか。「池田輝政、センスいいんですよ~」だって。 ついでに、各地の城郭模型が飾ってあるとこで(15こくらいかな?)母は「ここにあるの全部行った!」わたしも「弘前城以外は全部行った!」と言ったら、お兄さん驚いてた(笑)。 なにこの母子、城マニア? みたいな。(違います、城訪ねマニアです) でも、幕末~明治に関する展示は全然なかったです。残念。まあ城模型で十分楽しんだので、いいや。 15分くらい余裕があったので、図書室にも行ってみた。 背表紙だけぶわーっと見てみたんですが、15分じゃ何も掴めないよね~。また行こうっと。 (あ、高田屋嘉兵衛の本があった! パラパラっと見てみたら、この人、淡路島出身なのねー。だから姫路の商店街に「高田屋」なんてごはんやさんがあるのか…) (嘉兵衛さんは丸紅とか作った人。でも、会社が大きくなりすぎて、幕府に潰されちゃったんだそうです。箱館で回船問屋やってたので、今も函館には資料館や銅像が建ってます。) 博物館を出て、来た時と逆周りに大手門のほうへ戻ります。 城まわりを一周したわけですが、広いなー姫路城。 でもさっきのお兄さんが言うには、全国で10本の指に入るか入らないか程度の大きさだったそう。 1番デカイのが当然江戸城で(姫路城より頭1つ分デカかったそう)、名古屋城や広島城、熊本城、あと正確なサイズはわかんないけどたぶん大阪城(今の大阪城はイメージ再現らしいっす)あたりが、かなりデカかったそうです。なるほど。 大手門のほうに戻って、好古堂跡の石碑を見て、好古園はさすがにしんどいので今回はパスして(ホタル鑑賞で特別に夜間拝観やってたんですけどね)、ホントは以前コメントを下さった春霜堂さんにもお邪魔したかったんですが時間がないので諦めて(泣・まあまたすぐ来ます、姫路)、やっぱり高田屋に行って(笑)ごはんたべて、今回の小旅行は終了! お母様、お付き合いありがとうございました!! 「圭ちゃんちも楽しかったよ~♪ アクシデントさえなけりゃね…!」 ほんとにねー(笑)。次回があれば、そのへんにも気をつけて行こうっと。 ところで、函館の土方浪漫館の大鳥評がやたらと良かったっていう話ですが。 あんなに『燃えよ剣』に傾倒している館長さんが、いったいどうやってあんなフラットな大鳥観を身に付けたのか、不思議ではあったのですよね。 でも、Y子さんが買った『歴史群像シリーズ 土方歳三』で、その謎は解けました。 先日の日記にも書きましたが、この本に、大鳥さんえらく褒められてる記事があるんです。 書いた人は、大山格さん。 巌ちゃんのご子孫の、あの方です(笑)。 何本か大山さんの文章読みましたが、戊辰戦争(特に北関東~会津)を、維新劇の一部としてでなく、戦争単体として分析されているみたいです。 なのであまり特定の人物の個人的なバックボーンとかには触れていないのですが、その中では比較的大鳥さんを買っているようで、取り上げる回数が多い気がします。 (圭介、なにかと、薩摩からはモテモテだよね・笑) 立ち読みした時は、なんで土方さんの本でこんなに大鳥さんを褒める必要があるんだろーと思いましたが、こうやって、フィクションに毒された土方スキーの目を覚まさせる狙いがあったんですね、大山さん! 狙い、大成功ですよ! 浪漫館の「大軍を率いていたら大鳥の力量は土方を凌いでいた」って、まんま大山さんの評価でしたもん。 (ついでに大山さん、「もし2人が敵同士で、小部隊どうしで衝突していたら、大鳥はすぐに首を取られていただろう」とも言ってて、笑った。まあ、そうだろね~。) あ、でも、「黒田の個人的感情があったのかも知れない」のくだりは、浪漫館オリジナルでした。 ガシッ!!(握手) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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